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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第100景 「浅草金龍山」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第100景 「浅草金龍山」


雷門から奥にある仁王門と右側の五重塔を望んだ作品です。

雷門に掛けられている大提灯には「(志)ん橋」と書かれています。

雪景色の白と朱塗りの赤は、安政地震からの復興を紅白の吉祥で祝うとの意味が込められているとされています。
 

浅草金龍山




金龍山浅草寺(きんりゅうざんせんそうじ)は、東京都台東区浅草二丁目にある寺院です。

聖観世音菩薩を本尊としています。
 

大提灯



作品に描かれている雷門は、明和4年(1767)の焼失後、寛政7年(1795)に再建されました。

「(志)ん橋」と書かれた大提灯は、復旧に参加した新橋の屋根職人、屋根屋三左衛門が奉納したものです。

現在の大提灯は、2020年にパナソニック株式会社より寄進されたものです。
 

五重塔



浅草金龍山の五重塔の始まりは、天慶5年(942)、平公雅により建立したとされています。

その後、倒壊や焼失をしましたがとの都度再建されてきました。

名所江戸百景 第99景「浅草金龍山」で描かれた五重塔は、安政2年(1855)の大地震際に、瓦が落ちた程度で倒壊はしませんでしたが、九輪が曲がってしまいました。五重塔は修理され、安政3年5月に終了し、作品ではまっすぐに描かれています。

昭和20年(1945年)の空襲で焼失しました。

現在の五重塔は、昭和48年に鉄筋コンクリート造で再建されたものです。
 


描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。




雷門の下より撮影しました。



最後に

訪れたのは2021年の秋。

雪景色のもと撮影してみたいものですが、東京に雪が降るのは年に数回程度ですから、中々難しいですね。



作品では参道には木々が並んでいますが、現在は、仲見世商店街となっています。

いつもは、賑わっている通りですが、撮影当時は、コロナ禍で、閑散としていました。





参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅
浅草寺HP

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