名所江戸百景を訪ねて
名所江戸百景
第28景 「品川御殿やま」

北品川の西側にあった御殿山を描いています。
将軍吉宗がこの地に桜を植えさせてから桜の名所となっていましたが、御殿山は、御台場を築くため、削り取られてしまいました。
作品は削られたその後を描いています。
御殿山
北品川の西側にある高台ですが、現在では山の地形はかなり失われています。
高級住宅地として知られているものの、住居表示上に御殿山という地名はなく、現在の東京都品川区北品川3~5丁目にあたります。
御殿山橋

御殿山通り

御殿山公園

描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。


作品が描かれた場所は、現在、病院や学校などが建っています。そこで、最寄りの御殿山公園で撮影してみました。
最後に
描かれた場所を訪れてみますと、山というより、丘という感じでした。
御台場を作るために、削り取られてしまったのですから、当時と違うのは当たり前ですね。
桜が植えられた、山裾も、現在は建物が立ち並び、当時の面影はありません。
当時はどのような山だったのでしょうか?
御殿山公園の滝を見つめながら、想いを馳せました。
参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅