名所江戸百景を訪ねて
名所江戸百景
第21景 「芝愛宕山」
愛宕山の正月行事・強飯式(ごうはんしき)を描いています。
画面中程には築地本願寺の大屋根が際立っています。
愛宕神社の朱色の社殿が左端に描かれ、そこに儀式では女坂の上の愛宕屋という茶屋の主人が「毘沙門の使」に扮して、麻の着物に長い太刀を差した上に摺り子木を差し添えて、大きなしゃもじを杖に突いて現れています。
愛宕山
東京都港区愛宕にある標高25・7mの丘陵です。
天然の山としては東京23区内最高峰です。
愛宕神社
愛宕神社(あたごじんじゃ)は、東京都港区愛宕1丁目にあります。
自然に形成された山である愛宕山の山頂にあります。
参道の石段は、曲垣平九郎誉れの出世石段として有名です。
強飯式(ごうはんしき)
愛宕神社では、正月三日に行われていました。
毘沙門天の使いに扮した人物が、人々に対して高盛飯を強いる行事です。
描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。
社殿の側にて撮影してみました。
最後に
私が愛宕神社を訪れたのは、2022年1月5日。
三が日も過ぎたし、冬休みも終わったので、境内は空いているだろうと思って出かけたのですが…
実際は、沢山の参拝客が訪れていて、長蛇の列。
1時間半並び、やっと参拝することができました。
もう二度と、正月には行かないと心に決めた経験談です。
さて、その日は人の多さに撮影を断念して後日再び愛宕神社を参拝。
そして、毘沙門の使も通ったであろう神門より出世坂方面を撮影してみました。
そして、出世坂を上から望んでみました。
江戸時代には海を望むことができた愛宕山。現在はというと、
ビルばかりで、なんだか味気ない景色へと変わっていました。
しかし、改めて見ても、出世坂、怖いなぁ。
((((;゚Д゚)))))))
こんな急な坂を馬が登ったとは。
ここを登った馬さんが、すごい。
おまけ、愛宕神社の白猫さん。
参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅