Officer's '70s Theater

'70年代の恐竜的ハイパワー車ファンが昔を懐かしむブログ

Il Ritorno di Ringo (1965)

2009-10-10 12:36:37 | 映画(銃)

--------------------------------------------
邦題:続・荒野の1ドル銀貨
原題:IL RITORNO DI RINGO(リンゴーの帰還)
英題:The Return of Ringo
監督:デュチオ・テッサリ
音楽:エンニオ・モリコーネ  
主演:ジュリアーノ・ジェンマ (モンゴメリー・ウッド)
--------------------------------------------
南北戦争が終わって復員兵となった北軍大尉モンゴメリー・ブラウンは、またの名を「早撃ちリンゴー」と呼ばれていた。
生まれ故郷に帰り着いたリンゴーは、愛する妻がメキシコ人一味の首領パコの囲いものになっていることを知り、呆然とする。
リンゴーは身元を隠すためボロをまとい復讐の機会を狙うのだが、その風体から泥棒と間違えられて理不尽な制裁を受けてしまう。
右手をナイフで深く刺されて銃を撃てなくなった彼は、パコ一味を倒すため、左手で早撃ちの訓練を始めるのだった。
--------------------------------------------
 ジェンマ演じる主人公の名前がリンゴーの西部劇は「夕陽の用心棒」UNA PISTOLA PER RINGO という作品があり、シリーズものと考えて良いでしょう。

 イーストウッドの「ユーモア路線」、フランコ・ネロの「ハードボイルド路線」と比べると、ジェンマの演じるキャラクターはメロドラマ路線です。
 悪女の嘘に簡単に騙されたり、悪者の計略に簡単に引っ掛かったりします。何度も重ねて純情さを演出しているのが、ちょっと鼻につきます。

 でも、プロの兵隊でもある早撃ちガンマンが「自分の銃の残弾を間違えて、空撃ちした所を残った敵に撃たれてしまう。」というシーンは非現実的すぎて笑えます。プロならば、残弾が半分以下になったら盾にする遮蔽物を探して再装填に備えるのが当然です。当時の弾薬には不良品(不発)も多かったのですから。
 観客をハラハラさせる為に、わざと主役を危機に陥らせるという演出手法は「昼のメロドラマ」そのもので、この監督はそういう嗜好があるようです。

ともあれ、この作品のテーマソングは私のお気に入りです。主に女性客を意識した叙情的な歌詞が続きますが、最後は「Because we are Fear-less-Men」で締めくくるのが如何にも西部劇的です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。