邦題:大侵略
原題:Play Dirty
1968年英国映画
主演:マイケル・ケイン、ナイジェル・グリーン
<あらすじ>
第二次世界大戦の北アフリカ戦線。ロンメル軍団と激闘を繰り広げる英軍に「内陸部にドイツ軍の秘密燃料集積所を発見」の情報が入る。
英陸軍大尉ダグラス(マイケル・ケイン)は「前科者ならずもの部隊を率いて敵の支配地域に潜入し、燃料基地を爆破する特殊任務」を命じられる。
<題名>
原題は「汚く立ち回れ」という、米国映画には絶対無い、いかにも英国映画らしい捻くれたものです。
米国人は「正義に反する命令には公然と反抗」しますが、英国人は「結果が全てで、どんな汚い手段を使っても許される」という思考形態です。
<人間模様>
潜入作戦中にアラブ人の民兵集団を発見しますが、「敵対勢力か協力者か判らない」というスリル。結果的に皆殺しにします。(;^ω^)
任務途中でブービートラップに引っ掛かって仲間が負傷すると、ドイツ兵に変装してドイツ軍の救急車を襲います。看護婦を捕えますが、この看護婦の「男に負けない闘争心を持った格闘」が凄い。(笑
長期間、男ばかりで潜入任務しているストレスから、3人の英兵がこの看護婦を犯そうとしますが、手当てを受けている負傷者がそれを妨害します。
この看護婦の運命は如何に?
砂嵐の中で濃密な地雷原を抜け、苦労して内陸部の目的地に到着すると、燃料集積所で第一のどんでん返し。
更に燃料タンクを探してドイツ軍支配下の港に潜入した「ならずもの部隊」は、ドイツ軍の待ち伏せを受けます。第二のどんでん返し。
そのあと更に第三のどんでん返しが・・・
<暗いラスト>
デンマーク映画の「第27囚人戦車隊」では、敵地に潜入した「ならずもの部隊」は結果的に「無事に味方の前線の塹壕に帰還」します。米国映画でも大抵はそうなるでしょう。しかし英国映画ではそうはなりません。