Officer's '70s Theater

'70年代の恐竜的ハイパワー車ファンが昔を懐かしむブログ

トランザム7000

2009-03-25 22:13:52 | 映画(車)
アメリカン・カー・チェイス(大陸横断公道レース)No.3

トランザム7000(SMOKEY and the BANDIT)
1977年作品。(2005年にDVD化)
ハル・ニーダム初監督作品。
主演:バート・レイノルズ(Burt Reynolds)、ジェリー・リード(Jerry Reed)
車:1977ポンティアック・ファィアバード・トランザム(黒のJPSカラー)
ボンネットのバルジ横に6.6****と金色で書いてあるが、判読できなかった。
排気量400ci=6,600cc又は440ci=7,200cc(!)米国V8エンジンの恐竜的進化の最終形態である。

厳密には公道レースではなく、違法なビール輸送で3つの州の長距離往復を試みる18輪大型トラックと援護のスポーツカーの逃亡劇。
スポーツカーが派手に違反をしてパトカーを引き付け、そのスキに18輪大型トラックをノーチェックで通過させようという計画だ。
途中で偶然に「結婚式場を逃げ出した花嫁」を拾ってしまった事から、花婿の父である厳格な郡保安官から執拗に追われる事になる。
YouTube - Smokey and the Bandit Trans Am
http://www.youtube.com/watch?v=nZZPalUHlxc

スモーキーとは警官・パトカーの隠語であり、バンデイット(山賊)やスノーマン(雪男)はCB無線でのニックネームである。
あちこちに南部出身者のカントリーミュージック好みとCB無線の普及と反骨精神の発露(警察への妨害)が見られる。
カントリーミュージック+CB無線と言うと、米国版トラック野郎映画の「コンボイ」が思い出される。
リア・ナンバープレートの標記は「BAN-ONE」となっているが、24×6桁も必要なほど登録台数が多いらしい。
フロントナンバープレートに南軍の旗のプレートカバーを被せているのは違反じゃないのだろうか?(笑

オープニング曲でバンデイットの武勇伝が語られるのは、ちょっと「OK牧場の決闘」を思い出す。日本の浪花節にも似ている。
----以下 意訳---------------------------------
伝説の男「バンデイット」
18輪トラックで山脈の長い下り坂を下っている最中に、ブレーキが壊れたと彼からの無線が入った。
誰もがクラッシュしただろうと思いながら救助に向かったら、彼の18輪トラックが物凄い勢いで坂を下ってきた。
バック状態の片手運転で運転席の窓から身を乗り出して「どけ、どけー!道を空けろー!」と大声で叫びながら。
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テーマ曲「East Bound And Down」はジェリー・リードの大ヒット曲として今でも洋物MP3サイトに残っている。
陽気なバンジョーの響きが似合う楽天的な映画だ。ヒットした事によりシリーズ化され、第三作まで作られた。ただ、第三作は監督・主演が違うので、別物と見る向きも有る。

関係動画を探していると、2つの事に気付く。
1.カントリー・ソング歌手ジェリー・リードが如何にファンから愛されていたか。
2.役者バート・レイノルズが如何に「最悪のダイコン役者」扱いされているか。
  ただ、中途半端なダイコンではなく最悪と称されるのは、親しみ・愛情の発露と見る事ができる。
  現に観客は映画をボイコットする訳でもなく、映画館に足を運び続けているのだから。
  ダイコン役者と言われても神経質に反論したり告訴したりしない「大物」だという側面もある。
  その点ではランボーの不死身主役シルベスター・スタローンと似ている。
YouTube - Hot shot 2 (body count)
http://www.youtube.com/watch?v=4vUD2iUr5To




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