Officer's '70s Theater

'70年代の恐竜的ハイパワー車ファンが昔を懐かしむブログ

女囚さそり 701号怨み節

2012-11-26 19:31:52 | 映画(女優)
Kaji Meiko : Female Prisoner Sasori 701 : 'Grudge Song'.Trailer.

1973年12月29日公開 第四作目
監督:長谷部安春
原作漫画:篠原とおる
主演:梶芽衣子
女優陣:金井由美、渡辺やよい、中原早苗、根岸明美、安藤純子
男優陣:田村正和、細川俊之、土方弘、大下哲矢

<あらすじ>
児玉警部(細川俊之)に逮捕された脱獄犯:松島ナミは、護送車を事故らせて脱走。ヌード劇場の便所に逃げ込む。
劇場の照明係:工藤(田村正和)に匿われたナミは恋愛感情を持ってしまい、嫉妬した工藤の愛人は警察に密告する。
工藤はナミを匿い逃がした罪で逮捕され拷問されるが、元過激派の工藤は警察の拷問に慣れており、児玉は自白を得られないまま彼を釈放する。
工藤とナミは児玉の自宅を襲うが本人は不在で、誤って児玉の妻を殺してしまう。
怒り狂った児玉は「どんな汚い手を使ってでも、必ずナミを自らの手で殺す」と決意する・・・

<照明係:工藤>
人間不信(特に男性に対して)のナミが「心を許してしまう」珍しい男性、工藤には複雑な背景があります。
彼は強烈な「反権力思想」の持ち主です。学生時代は過激派で、逮捕され激しく拷問された事により片足が不自由です。
世間に出てもまともな職にはつけず、常に官憲からマークされ、様々な嫌がらせを受けます。
拷問の際に「金玉に煮え湯をかけられて」生殖能力を奪われますが、意地でも口を割りません。
それを学習した児玉警部は「別の手を使って」工藤から供述を引き出す作戦を考えます。

<暴力警察>
「金玉煮え湯」のほかにも、女性証人を尋問部屋で強姦するなど、度を越した暴力捜査。
警察の不祥事が問題視され、倫理規制が厳しい現代では雑誌掲載も映画上映も難しいでしょう。

<女性看守>
今回の刑務所は「最も堅牢な凶悪犯専用最終刑務所」であり、多数の女性刑務官が登場します。
でも「格好がまるでナチスの女性軍人」というぶっ飛び具合。
反乱鎮圧専門の殺人部隊が常駐しますが、格好がショッカーの戦闘員風というぶっ飛び具合。
今までの「男性看守が女囚を犯す」パターン以外に男女刑務官同士の恋愛沙汰も発生します。

女囚さそり けもの部屋

2012-11-11 20:02:36 | 映画(女優)
Kaji Meiko : Female Prisoner 'Sasori' Beaststable'.Trailer.

1973年7月29日公開 第三作目
監督:伊藤俊也
原作漫画:篠原とおる
主演:梶芽衣子
女優陣:李礼仙、渡辺やよい、真山知子、森みつる
男優陣:成田三樹夫、南原宏治、藤木孝、八名信夫

<あらすじ>
脱獄し逃亡中の松島ナミは地下鉄で2名の刑事に発見されてしまった。
ナミはドスで一人の喉を斬り殺害。手錠をかけた二人目の刑事に対しては「手錠ごと刑事の腕を切断」して逃げ延びる。残酷描写が凄い。
街に潜伏していたナミはヤクザ(鮫島興業)の幹部に見つかり、策略を弄して逃げようとするが、親分に捕らえられてしまう。
鮫島の女房は刑務所でナミを苛めて痛い目に合った事がある女囚:カツであった。ナミを性的虐待するカツ。
シャブ漬けにされヌードスタジオに放り込まれたナミは、囚われた女たちが虐待される様子を見て怨みが爆発する。
一方、片腕を切断された刑事:権藤は復讐の鬼となってナミに迫っていた・・・

<暴力刑事>
相棒を殺された上に片腕を切落とされた刑事:権藤(成田三樹夫)の怨みは凄まじい。
復讐に燃える権藤は法を無視し、疑わしい人物を脅迫・拷問する違法捜査でナミに迫る。
一週間に渡って下水道を逃げ回るナミに対して権藤は、マンホールからガソリンを流して火を放つ。

<鮫島興業>
ヌードスタジオで働く女は鮫島にとって「借金のカタに入手した商品」にすぎず、人権は無い。
シャブ漬けにして逃げる気力を奪い、暴力と恐怖で女たちを支配する鮫島とカツ。
商品が妊娠したら、鮫島は共犯の悪徳医師に命じて強制堕胎させた挙句に、虫けらのように殺してしまう。

女囚さそり 第41雑居房

2012-11-03 10:04:16 | 映画(女優)
Kaji Meiko : 'Female Prisoner 'Sasori'Jailhouse 41' Trailer.

1972年12月30日公開 第二作目
監督:伊藤俊也
原作漫画:篠原とおる(ビッグコミック)
主演:梶芽衣子
女優陣:白石加代子、荒砂ゆき、伊佐山ひろ子、八並映子
男優陣:渡辺文雄、室田日出男、小松方正、安藤三男、阿藤快


女子刑務所内での陰湿なイジメや性的虐待が描かれるこの作品、今回は「さそり(松島ナミ)」が入れられた雑居房の女囚たちの様々な「女性特有の事情」が描かれます。

刑務所長の「郷田」(渡辺文雄)は前作で女囚に手製のナイフで片目を潰されて隻眼です。当然のように女囚に対する怨みで凝り固まっています。

基本的には「刑務所長に盾突いたナミが暴行輪姦され、恨みを積み重ねて復讐する」というストーリーですが、今回は同房の女囚の設定が強烈です。
脱獄犯のリーダーでライフルを持つ女囚のボス:大場(白石加代子)が非常に凶暴です。
『女を蔑みやがって、お前ら男はライフルが無ければ女以下の臆病者じゃないか!』
悪徳看守たちが次々と女囚によって殺されるのですが、その方法が非常に惨い・・・
この映画に比べれば、米国映画「俺たちに明日は無い」や「暴力脱獄」は「お上品な映画」に思えてしまいます。(笑

本作のストーリーをかいつまんで言うと・・・
1.看守のライフルを奪い集団脱獄
2.山小屋に篭城
3.観光バスをバスジャック