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お寺探しの旅~自分が求めるお寺とは?~

我々一般人にとって本当に「いいお寺」とは?
色んな情報を集めて、色んな角度から、色んな視点で追求してみたい。

自分が相談者になった日

2007-06-05 23:44:00 | 相談者の気持ち
みなさま、こんばんは。

すっかりご無沙汰してしまいました。

先週の土曜日についに第三回目の葬儀・仏事の勉強会を開催することができた。

この日のことを、今度ゆっくりみなさんに、ご報告をしたいと思います。

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「救急車1台お願いしたいのですが・・・
 こちらの住所は、●●市○○・・・。
  母が意識が薄く・・。
   生年月日は・・・年齢は・・・。
    私は実の娘で、ササキエツコです。」

最初の第1声以外は、救急隊員の質問に答えるべく、必死に冷静に応えなければ。と何度も心に言い聞かせながら、いつもの数倍冷静に的確にしかも手短に応えることに全力を注いだ。

その一方で、胸の奥底から湧き上がってくる「これからどうなるんだろう」という不安と母の笑顔と幼い頃からの思い出が一機に脳裏を駆け巡る。

その瞬間、声が震えるのが自分でもわかった。

「これから救急車が向かいますから、外に出てわかるように合図をしてください。」

電話を切り、すぐに階段を駆け上り、「お母さん、今すぐ救急車がくるからね。もう大丈夫だよ。」と声をかけ反応のない手をギュッと強く握って、また階段を一目散に駆け下りた。

家の門前で救急車の到着を願う気持ちで待つ。
遠くから聞きなれたサイレンの音が聞こえたとき、救われたような気がした。

救急隊員が到着して、小走りしながら、状態、状況を説明する。
「お母さんは、普段1人暮らしなんですか?なぜ、こういう状況になったのかわかりますか?」

質問をされるたびに、罪悪感を感じる。苦労かけて、ごめんね。

結局、住宅事情により、ストレッチャーでは、運び出す事が不可能で、応援を呼び、総勢7人の隊員が2階から救急車へ運び出してくれた。

私はといえば、母の保険証やら何やら入っていそうなバックをパッと握って首からぶらさげ、家中の戸締りに走り回った。家をとびだすと、いったい何処からこんなに人がでてきたの?っていうくらい見物客がでていて、驚いたが、

「救急車に一緒に乗ってもらえますか?」

の一言で、他の人の顔は全くみえなくなった。

*****

救急車に乗り込んだとき、ふと、ご相談者はこんな気持ちや状況を乗り越えて、私達の所に電話をかけてくるんだろうな。と思った。
果たして、自分に相談をしようとする精神的に考える余裕があるかどうか自身がない。

*****

救急車にのって、驚いたのは、救急車に乗り込んでから、受け入れ先の病院を探すことだった。あらかじめ、決まっているのかと思ってた(へぇ~)

自宅から車で7分くらいの距離の総合病院へ担ぎ込まれた。

担当の医師や看護士へ救急隊員に話したことと同じ事を伝える。新しい人に会うたびに同じ事を伝えなくてはならず、結局6回くらい、話した。

結果的に母は一命をとりとめ、完全看護付き添い状態で今を迎える。

こういう時、本当にたくさんの人にご迷惑をかけ、支えられている事を痛感させていただく。

救急隊員の方、病院関係者の方、親戚、母の友人・知人、そして、私の大切なスタッフの仲間。

心から感謝です。本当に本当にどうも有難う。

**********

時間がたって、少し落ち着いた今、ようやく相談できるような心境になってきた。「死」という言葉が近い存在になったとき、人はいろんな思いを経て相談電話をかけてきているのだろう。

ご相談者のために、相談員としてしなければならないことが少しずつ明確になってきたような気がする。

案内人として、今一度原点に戻ってみることにしよう・・・














病院出入りの葬儀社を選んだわけ

2007-05-29 12:05:45 | 相談者の気持ち
みなさん、おはようございます。

ここ最近晴れが続いていて気持ちいいですね。ですが、ちまたでは、はしかや風邪が流行しているらしく、うちの事務所のスタッフも一通り風邪をひき、ようやく落ち着いてきたような気がします。

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23:30頃、1本のご相談の電話が鳴った。

「インターネットをみて電話しているんですけど・・・」

落ち着いてしっかりとした声の感じから30代後半~40代位を想像させる女性のご相談者だった。

「火葬だけの葬儀を希望しているんです。そちらで葬儀社を紹介してくれるんですか?」

・・・偶然かどうか分からないが、最近火葬だけのご葬儀を希望される方が多いのだな。と感じた瞬間でもある。


現在、義理のお父様が病院に入院なさっていて、あまりご状態が良くないようで、事前に葬儀社を調べておきたいということだった。

彼女に尋ねられたことは、病院の葬儀社じゃなく、こちらがご紹介をした葬儀社でも病院まで迎えに来てくれ、搬送してくれるのか?東京都北区近辺で、いい葬儀社があるのか?など。

時々思うのは、我々がごく当たり前のように知っていることを一般の方は不安に思ったり、悩んだりしているのだな。ということ。

葬儀に関しては、本当に一般人にとってベールに包まれた世界なのだろう。

葬儀社を選択するにあたって、彼女の要望を具体的に伺った。

●万が一の際には、直接斎場へ搬送安置をしてもらいたい
●納骨の際に菩提寺に読経してもらう予定なので、このたびは無宗教で行いたい
●料理や返礼品は必要ない
●費用そのものにこだわるというよりも、親身になって相談にのってくれる葬儀社を紹介してもらいたい

ということだった。

ご相談者の要望で2社の葬儀社をご紹介したのだが、こんなとき、葬儀社のPCのスキルや対応の迅速さと丁寧さ、そして見積の見易さなど、ご相談者にとっては、グッと差を感じる瞬間なのだろう。

見積はメールでということだったので、念のため、アドレスを確認させていただこうと連絡をしたときのこと。

「今、容態が急変して、病院からの連絡を待っている所なんです。アドレスはそれぞれの葬儀社さんに伝えてあります。後にしてもらっていいですか?」

先ほどの落ち着いた感じとは、違った緊迫感がご相談者の声から伺えた。
と同時に、アドレスを聞いてしまったことに、自分の機転が利かなかったことに対してご相談者へ申し訳ない気持ちになった。

1時間30分後くらいだろうか。午前2時過ぎに再度、ご相談者から連絡があった。

「佐々木さんですか?先ほどは、葬儀社さんをご紹介してくださって、どうも有り難うございました。実は、あの後、すぐに義父が亡くなったと病院から連絡がありまして・・・病院に義母がずっとついていたんですけど、すぐに出て行ってくれ(病院から)といわれ、病院出入りの葬儀社さんが搬送してくれる。っていったら、義母も本当に疲れてしまっていて、『お任せするので、お願いします』と伝えてしまったようなんです。病院出入りの葬儀社が高いというのはわかっているのですが、すでにあちらの葬儀社の斎場へ安置に向かっているということだったので・・・」

ご相談者がおっしゃっておられたのは、こちらから紹介をした葬儀社から見積をもらっていたので、金額の目安がつき、何が必要なのか事前にわかったので、助かった。ということだった。

病院でお亡くなりになったとき、ご遺族は、ゆっくり考える時間もなければ、精神的に考える余裕がないというのが実際の所なんだと思う。

ライフデザイン研究所では、ご遺族のために何ができるのか。常に考えていきたいものだ。



大宮市営思い出の里での葬儀

2007-05-21 05:50:25 | 相談者の気持ち
透けるような青空でのご葬儀(告別式)だった。

1ヶ月ほど前にご相談にのった方のお母様の葬儀が、大宮市営の斎場「思い出の里」にて無宗教で執り行われた。

車で現地へ向かうまでの1時間は、頭の中をいくつかのシーンとその時の自分の心情とがグルグルと駆けめぐる。

彼女から23:30頃、初めて電話をもらったときのこと。
次の日にメールでも相談いただいたこと。
紹介をした葬儀社を介して「お母様のご容態が悪くなったそうで、『これからはお母の看病に集中したいので、万が一のときはそちらでお願いします。』といわれました。」という報告を受けたときのこと。
外出先で、ライフデザインのスタッフから「お亡くなり」の報告を受けたときのこと。

「ああ、とうとう旅立たれてしまったのか・・・」
見送る人、見送られる人の気持ちをあれこれ想像をし、胸がギュッと痛む、そんな時間だった。

思い出の里は、とても静かで、園内はかなり広く緑も多い。一瞬、どこか外国の公園をイメージさせるような感じだろうか。
斎場と納骨堂と霊園が併設されており(火葬場はない)、もし、埋骨もここにできたとしたら、この場所はとても故人にとっても遺族にとっても特別な場所になるだろう。

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現地へ到着し、早速、必要な確認を行う。2~3例をあげてみると、

●実際の祭壇が見積の金額比べて妥当なものかどうか。
●ご相談者の要望にきちんとかなっているのか
●葬儀社がご喪家から信頼をうけているかどうか

などなど。

このたびは、さいたま市にあるS葬儀社が担当してくださったわけだが、さすが、実際にこちらの葬儀社を利用したご相談者からの評価が、かなり高い葬儀社だけあって、遺族へはもちろん、現場に居合わせるスタッフへの指示系統など、そつのない対応、細部にわたる心遣いが、びんびんとこちらに伝わってくる。

ご相談者へごあいさつをさせて頂いた時、真っ先に彼女がこういってくださった。
「本当にいい葬儀社さんを紹介してくれて、有難うございます。丁寧にこちらの思うとおりにやっていただいています。」

『今の時点で、何かお困りのことはありませんか?』

「大丈夫です」

その言葉を聞いて、少し安堵をし、早速、祭壇の故人様の所で、ご冥福をお祈りさせていただく。

無宗教での葬儀というと、お参りするときの手はどうすれば良いのか正直わからない。

仏教のように手のひらを合わせるのか、キリストのように手を組むのか、わからないのだ。仏教徒である自分は無意識に手の平を合わせた。

開式時間になると、静かに葬儀はスタートした。

無宗教の葬儀に参列して、いつもここはいいな。と思うのは、故人が中心であること。

このたびは、お嬢様であられるご相談者、お孫様、そして喪主のご主人様が、それぞれの思いをつづったお手紙を読まれた。


相談員としては失格かもしれないが、それぞれ聞いていて、家族愛の深さに感動して何度も涙がこみ上げてきて(感情に流されるのはよくないのかもしれない)、涙が零れ落ちないよう、その都度、ギュッと唇を噛んだ。


葬儀を終え、出棺なさっていくとき、霊柩車の「ポーン」という音が、空の青さに吸い込まれていく・・・・


どうか安らかにお眠りくださいませ。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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それでも時間は流れる

2007-05-11 23:08:05 | 相談者の気持ち
みなさま、こんばんは。

今日の練馬は、と~っても風の強い1日でした。

自分は、いつまでも若いと思っていても、身体は正直で、ちょっとの無理でも次の日に響いて「確実に年取ってますよ~」と教えてくれる。

本当に今日は、最後の最後まで、うっかりできない1日だった。

朝8時にお寺からの電話だと思ったら、ご相談者からの電話。

眼の調子が悪くて、眼科へ行けば、風が強くて帽子は飛ばされる。

GWの食べすぎの付けを払うつもりでコンビニでわざわざサンドウィッチだけを買って食を制限したつもりだったのに、上司から「最近太ったんじゃないの~、パンなんかたべて~。」といわれ。

5月15日の講演会の準備で資料を作成しようと思えば、都庁から定款変更の件で連絡があり。

今度こそ、資料をと思い、作成しだせば、見かけぬ電話番号だったので慌てて、おすましして電話にでれば、知人からの電話で。

やっと、と思い資料・・・と手をかければ、葬儀社から連絡があり。

やれやれと思えば、信じられないような事件が発生して、度肝をぬかれ。

振り返るとなんとも自分で予期せぬ出来事が多かった・・・


それでも、時間はいつもと同じように流れていく。


時間は平等だものね。これも生きている証。
そう思うとみんなOKな気がしてくる。


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「葬儀の相談をしたいのですが、よろしいですか?」

これが彼女の第一声だった。

お寺からの電話だと思っていたので、思いがけぬ問いかけに一瞬と惑ったが、すぐに相談の体制に入った。

「大丈夫ですよ。どうなさいましたか?」


今にも泣き崩れそうな雰囲気をかすかに震える声が私に事の重大さを教えてくれる。

「夫が入院して、医師より覚悟をと言われているんです。火葬だけの葬儀を希望しているのですが、そちらで、みんな準備をしてくれるのですか?」

火葬だけでも、葬儀社の手伝いが必要な事。
万が一の場合の流れと段取り、そしてトラブルに巻き込まれない為の必要事項を的確に伝えた。

話をしていくうちに、少し心を開いてくれ、ご主人がすい臓がんに侵され3年前に手術したこと。今年の3月に急に倒れ、脳にガンが転移していることが発覚したこと。そして、とうとう昨日救急車で運ばれ、いつどうなってもおかしくないから、覚悟をするようにと医師から言われている事。などを話してくれた。


「火葬後、遺骨を遺灰にしたいんです。」

「散骨ということですか?」
散骨の業者のことも話をしていると、彼女は途中で話をさえぎって、こう言った。

「遺灰にしたら、夫とずっと一緒にいたんです。
埋葬なんかしないで、ずっとそばにおいておきたいんです。
そして、いつか自分の手で散骨しようと思っています。」

震える声に、少し強さを感じた一瞬だった。

人を愛することやその愛し方はみんな異なる。それらは、人生を少しずつ変えていくのだろう。

そして、人生の終末期にその表現の方法も異なってくるのだろうな。


彼女は、看護婦から今日からずっと泊り込みで看病を許可されたといっていた。
今頃、残された時間を大切な人と、複雑な思いで過ごしているのだろうと、事務所の机から想像する。

どうか、1分1秒でも長く一緒にいられますように・・・

どうか、どうか、本当にお願いします。

何でもいいから何かにすがって祈りたいそんな気持ちに胸を支配されている今である。

葬儀社を選ぶ基準

2007-04-22 15:44:34 | 相談者の気持ち
みなさん、こんにちは。

本日の練馬地区は、薄く雲がかかった晴。
ちょっと、いまいちすっきりしない天気です。

ここの所、ものすご~く寒かったと思えば、初夏を思わせる暑さだったりと寒暖の差が激しいので、みなさん、お風邪ひかないように、どうぞ気をつけてくださいね。

今朝、ちょっといいことがあった。
自宅の近くの商店街に新しくセブンイレブンがオープンし、昨日、おとといとオープニングセールを行っていたので、てっきり今日も・・・と思ってノコノコ出かけていった。

ところが、セールは2日間だけで終って、がっかり。
あ~あ~、メロンパンが70円で売ってたのに、昨日ちゃんと買えばよかったな。

仕方ないので普通に買物をしていたら、お店のおじさんが笑顔で近寄ってきて、
「もし、よかったら、これ、持ってかえって食べてください。」
といって、食パンを2斤下さった。

「ほんとうに、いいんですか~♪」

何でも、たくさん仕入れすぎて処分するのももったいないから、って言っていた。

すっかり、気分良く帰ってきて、今度から、コンビニはあそこで。と、妙に義理を感じた午前中だった。

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一昨日、30代くらいだろうか、1人の女性から相談を受けた。

電話をかけてきた雰囲気から、相談することには手馴れている感じで、こちらが尋ねる事に何の迷いもなく淡々と応えてくれた。

その様子から、他の相談窓口にも電話をしていて、葬儀社の競合をかけているような印象を受けた。

彼女の要望は、

費用は出来るだけ抑えたい。菊以外の花祭壇を利用したい。そして、一晩付き添える宿泊施設があってほしい。

ということだった。

こちら側が葬儀社を選択するとき、葬儀社ができるだけ、相談者のご自宅近辺である事や、その葬儀社が得意としている分野(例えば、大きい葬儀が得意なのか小さい葬儀が得意 あるいは 花祭壇が得意)、そして、実際の利用者の評判等を、まずは基準にして、その他もろもろ要望にあった細かい条件を当てはめていく。

勇気を出して問い合わせてきた相談者を託すわけなので、こちらの判断は慎重でなければならないと、常に思う。

結果として、彼女には2社の葬儀社をご案内し、比較検討するようにアドバイスをそえた。


ところが、昨日、また同じ彼女からメールで同じ条件で、相談をしてきたので、理由を尋ねると、1社はとても感じがよかったので、ほとんど、そこで決めたいと思っているが、もう1社は、ちょっと・・・

こちらが、「必ず、比較検討をして下さい。」っていっていたから、別の葬儀社からも見積をもらいたい。ということだった。

少し、嬉しかったのは、人がしいたレールの上だけを走るのではなく、ご相談者自らのレールを走ろうとしていることだ。

自分や家族が納得できる葬儀社を選んでほしい。と、切に思う。

何にしても、とてもエネルギーのいることだろう。
それだけに、こちら側も常に真摯でありたいと心から思う。

第2回勉強会終りました!!

2007-04-17 16:47:20 | 相談者の気持ち
みなさん、こんにちは。

今日の練馬地区はシトシト寒い雨が降っています。

先日、こちらの事務所が千川通りに面していて、桜並木があることをお伝えしました。あの桜さんたちは、今青々と美しい緑の葉をたくさん生やして、通る人達をすがすがしい気持ちにさせてくれます。

思わず、深呼吸をしたくなっちゃいます。


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さて、4月15日(日)第2回葬儀・仏事の勉強会「失敗しない葬儀社選びのコツ」無事に終了したので、みなさんにご報告。

今回参加は30名。(現場の様子は写真の通り)

今回参加なさった方の9割が、前回も来てくれた人達なので、こちらも先方も久しぶり~♪というような感覚で、あいさつを互いに交わした。

こちらが感心するくらい、みなさん、とても熱心にメモをとったり、うなずいたり・・・

話をした内容は、次のとおり。

●お葬式の流れ
●失敗しない葬儀社選びのコツ
●お葬式の種類
●宗教(形式)について
●お葬式の人数
●ご遺体の安置先
●斎場の比較
●見積を取るときのポイント
●葬儀社の比較
●いい葬儀社を探すためのチェックリスト
●葬儀相談窓口の落とし穴

など、である。

かなり、話の内容にボリュームがあったため、最後の方では、区民の方々のホッペが赤くなっていた。

今回も質問の時間をとったので、区民からあがってきた質問を念のため掲載。

●火葬場が込み合って、待つというのは、どれ位またなければいけないのですか?
●生前に戒名ってつけられるんですか?
●戒名の位は、自分で決められるんですか?
●お布施はいくら支払えばいいんですか?
●葬儀社へお金を支払うのに、一度に多額のお金を払えなかったらどうしたらいいんですか?
●会員制の葬儀社で、前金として5万円納めなくてはならないのですが、会員プランというのは、本当にいいのでしょうか?
●新しくできた葬儀社で、よさそうなうたい文句が書いてあるが、本当に信用いsていいのだろうか?

など、前回よりも、一歩少し踏み込んだような内容の質問がでて来た所をみると、みんな少しずつ知識が増してきたような気がする。


区民のみなさんへ、クドイくらい話をしたのは、

「葬儀社の良し悪しを判断するのは、結局は、みなさん自身であること。」

最近は、葬儀相談窓口をうたいながらも、実は葬儀社が運営していたり、紹介できる葬儀社が1社だけしかない。とか、一度も会った事もない葬儀社を紹介したり。というような、相談窓口企業もある。

だけど、悲しいかな、それらを見極める判断材料は、ましては緊急時にはでてくるはずもないのだ。

だからこそ、一人一人が知識をつけて、自分が信頼できると思った葬儀社へ依頼してもらいたい。と考えている。

ただ、判断しにくい時には、遠慮なくライフデザイン研究所を利用してもらったらいいと思う。

見積診断をすることができるし、葬儀社の情報も豊富に持ち合わせている。


私からの願いは、ただ1つ。

生命はとても尊い。だから、その尊い生命の幕を閉じる時、葬儀を出す人も葬儀に携わる人もとても真摯な気持ちで誠意をもって葬儀を出してもらいたい。

それが、その人と縁を持たせてもらった精一杯の御礼と考えるからだ。


『知識を持つ』ことが、結局自分や家族を守る超強力な武器になることはまちがいない。

知識を持ってもらう為に、次回第三回めを6月2日(土)を開催する予定。


また、みなさんに会えるかと思うと何故だか分からないけど、恋人に会えたようなそんな感じでとても嬉しい。

どうぞ、しばらくの間、みなさん、お風邪などひかないように大事になさってくださいね。

また、練馬区役所で、お会いしましょう。







せめてこの一晩を・・・

2007-04-13 16:54:29 | 相談者の気持ち
今日の練馬地区は、とても良く晴れていますが、風がビュ~ビュ~です。

お隣のマンションのベランダで、ピンチハンガー?っていうんですか?洗濯ばさみがたくさんぶら下がっているハンガー、あれがブ~ラブ~ラ揺れちゃって、直角に近い感じで、片方向へ向かって、揺れ続けており、風の強さを物語っております。

自分の話で恐縮ですが、案内人は、できるだけ気がつかないフリをしているのですが、着々と年を重ね続け、最近では、たいしたことなくても、ちょっと疲れると身体のあちこちになんか支障がでてくるなんとも不都合な年頃になってきました。

時間の流れは、誰にでも平等だって言われていますけど・・・

この10分でも、みんなが過ごす時間は、100人いたら100通りの過ごし方があるのでしょうね。


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「今、身内が他界したんですけど・・・」

声の感じからすると20代半ばくらいだろうか。

「どこか、葬儀社を紹介してくれるんですか?故人の意向で、身内だけで葬儀をしたいんです。できれば、お寺さんの会館っていうんですか?そういうところで通夜・告別式って行いたいんですけど・・・。」

彼女は、息を吸う間も無いくらい、一気に話をしてくれた。

『葬儀社はご紹介できますので、安心して下さいね。』

そこから、彼女の名前や、亡くなった方との間柄や、現在の何処にご遺体が安置されているのか、住民票の場所など必要な情報を次々と尋ねていく。

お亡くなりになったのは彼女のお母様。ご自宅は栃木の宇都宮だという。
だが、葬儀を行う場所は東京23区内で、ずっと入院いていた病院の近くの寺院斎場を希望だという。

ちょっとめずらしいな。と思ったのは、ここ最近、ほとんどの方がどこかの斎場を利用するが、相談者みずから寺院斎場でという申し出は、ここ東京ではほとんど無いに等しい。

宇都宮では、まだ、お寺との関係に重点をおいているからなのか、それとも、お母様が無事にあの世に旅立てるように、儀礼としてちゃんとやりたかったからなのかは、定かではない。

病院が文京区で、そこから近い所に、ちょうど日頃からお世話になっており、御住職のお人柄も本当にとても良くて安心できるお寺が斎場を持っていたので、利用料等を再度確認して、葬儀社と合わせて斎場を案内した。

ただ、相談者には、こちらの主観ではなく、あくまでも選択肢の一つとして検討してもらいたかったので、葬儀社からもいくつか提案をもらうように話をした。

しばらくたってからのことである。

紹介をした葬儀社から連絡が入った。

ご相談者は、どうしても「宿泊をしたい」といっている。文京区で、宿泊できる斎場がひとつもないが、どうしたらよいだろうか。ということだった。

なんでも、都内は消防法の関係で宿泊することがとても難しいのだという。

早速、心配だったのでご相談者へ連絡をとると、

「本当に最後だし、せめて一晩でいいから家族全員で、どうしても、一緒に過ごしてあげたいんです。」

家族の絆・・・

母を思う子。そこには自分も一緒にいたいし、母も寂しいだろうから一緒にいてあげたい。なんとも心を打たれる話である。

結局、費用的なこと、宿泊が結果として難しいことなどが重なり、栃木の自宅まで、搬送し、あちらで火葬だけの葬儀を行う事になったのだった。

「どうしてもみんなで一緒にいてあげたいので、栃木に帰ることにします・・・
向こうについたらまた電話させてもらいます。」

そういった彼女の言葉が忘れられない。

どうしても一緒に・・・

きっと、素敵なお母様だったんだろうな。



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インターネットをみて問い合わせてくる方は比較的若い方が多い。
みんな必死。

まえにご相談にのった方は10社の葬儀社から見積をとって、比較検討したとのこと。

葬儀社も厳しい時代に入ったのだとつくづく思う。

それにしても、葬儀社は選ぶのに、お寺はまだまだ人任せ。

お寺こそ、選ぶ必要があるだろうに・・・
だって、ずっとずっと縁が続くのだもの。

だからこそ、一般向けの勉強会で必死に伝えていきたいと考えている。

あなた自身の目で、あなたとあなたの家族の為のお寺探しの旅をスタートすることを・・・




心から見送る

2007-03-26 10:50:57 | 相談者の気持ち
みなさん、こんにちは。

一雨ごとになんだか陽気が暖かくなってきますね。

ライフデザイン研究所の事務所はちょうど練馬区の千川通りに面している。この通りは随分立派な桜並木が続いており、この桜が咲く季節が一番美しい。

木々は、とてもふっくらと今にもこぼれそうな大きなつぼみ(葉っぱと間違えるくらい)を身につけていて、上手く表現できないけど、心躍る?急に鼻歌を歌いたくなる?ついでにバーベQしたくなる?気持ちにさせてくれる。


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先日、ある1人の女性から電話が入った。

「NPOさんですか?」

声の様子から、とても緊張して電話をかけている様子が伺えた。

『はい、そうです。どうかなさいましたか?』


「実は・・・」
彼女は堰を切ったように話はじめた。
身内の方が現在病院にご入院中とのことで、万が一の時、自分がどうしたらよいのかわからなくなってしまいそうだ。だが、事前に葬儀のことを調べてよいものかどうかもわからない。=本人に対して罪悪感を感じる節もある。

葬儀そのものが、お金がかかるのは、以前、父や親族の者を亡くして、葬儀をだしたから知っている。

自分としては、家族3人で温かく見送りたいと思っており、葬儀に関して余分な費用はかけるつもりは無いが、宗教的な儀礼をきちんと行いたいと考えている。仏式で通夜・葬儀をしてあげ、戒名も居士相当の名前をつけてあげたい。それが、自分が思う「心から見送る」精一杯のことだ。とおっしゃった。

相談員をしていて思うのは、人それぞれ思い描く「心から見送る」という、その見送り方は、人の数だけ、みんな異なる。なぜなら、みんな異なる人生を送ってきたからだろう。

私にとっての精一杯。あなたにとっての精一杯。本人にとっての精一杯。

精一杯を1つのコップの水の量に例えたら、零れ落ちる人もいれば、半分も満たない人もいる。けど、もともとコップの大きさが異なれば、みんな今にも零れ落ちそうな(表面張力いっぱい)水の量なんだろうな。

ちょっと、話がそれてしまったが、葬儀の大小ではなく、心が大事ってことを皆さんにお伝えしたかったのです。


熱心な練馬区民(3月18日葬儀・仏事勉強会)

2007-03-19 17:36:00 | 相談者の気持ち
みなさん、こんにちは。

今日の練馬地区はすっきりと晴れていますが、まだちょっと冷たい風がピュ~ピュ~です。

桜の花は、もうじきかな~。って期待していたら、お預け状態で、やっぱり楽しみはとっておかなくちゃですね。

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ついに、勉強会を開催することができた!!!

テーマは「葬儀費用の落とし穴」

当日は、思いのほかたくさんの方のご関心をいただき急遽、大きいお部屋へ変更させてもらったが、それだけでは、間に合わず午前の部まで設けさせてもらい、結果として全部で62名の人が参加してくださった。

もともとなぜ、勉強会を開催させていただいたのかというと、今でこそ葬儀業界がマスコミに注目されるようになり、少しはマシになっていてきたが、葬儀の業界そのものは非常にまだまだ不透明と言われてる。

何が不透明かというと、「葬儀社によって大きく異なる料金体系」であったり、「宗教者へお包みする御礼(お布施等)」などがとりあげられている。どちらも金銭的に分りにくく、トラブルに巻き込まれてしまうケースが多発している。

そして、実際にトラブルに巻き込まれてしまった方や、今、まさに葬儀を迎えようとして、どうしたらよいのかわかないという方などから、日々こちらの葬儀・仏事支援事業部にお電話が入っている。

そこで、どうしたら、区民の方々がトラブルに巻き込まれず、安心・納得した葬儀社選びを行うにはどうしたら良いだろう・・・と考えた。

まず、
● 区民の皆さんに葬儀・仏事に対して、関心をお持ってもらうこと。

そして、
●能動的に勉強会に参加いただき、しっかりと知識を得ていただくこと。

これらのことで、トラブルに巻き込まれる危険性から少しでも回避していただけるのでは?という思いで開催にいたったのだった。

勉強会を開始して、まもなく皆さんに質問をしてみた。

「葬儀費用ってどれ位だと思います?」

私としては、みんな「わからない!!」って答えるのではと思っていたが、意外と具体的に数字を答えてくれた。

300万    200万   ぼくは100万以内  250万って新聞で読んだ事ある

こうして、関心を持ってくださっている事を心から嬉しく思った。

葬儀費用のしくみやお布施の話についてみんな熱心にききっていらっしゃった。

最期にQ&Aを行った。

質問の種類はというと

●互助会に入会しているのですが、脱会できるのですか?
●パックプランの内容でいらないものは抜けるんですか?
●生前見積をもらったほうがいいんですか?
●生前に戒名はもらっていいんですか?
●自分で戒名を授ける事はできますか?
●ローンは組めますか?
●生保は使えますか?
●自宅で安置できない場合は何処にすればいいのですか?
●菩提寺が地方にあって住職が葬儀にこれないとき、どうしたらいいのですか?


など、次から次へと質問がでてきて、途中で打ち切ったくらいだった。

この勉強会は3回の完結になっており、

●4月15日(日)「失敗しない葬儀社選びのコツ」
     ~あなたにあった葬儀社の選び方~
     13時~ 練馬区役所 20F 交流会室

●6月2日(土)「変わるお墓・消えるお墓」
     ~跡継ぎのいないお墓・自分らしい埋葬とは?~

8割近い方が、次回の勉強会も参加してくださるとのこと。

少しでも知識を蓄えていただけると有難い。

ライフデザイン研究所は、少子高齢社会の様々な問題に取り組み、生活者の「心豊かな人生設計」の実現を目指している。

私どもでは、死を「人生の最終地点」ととらえている。この世に生命あるものすべてに、「死」は、必ずおとずれる。

それが、いつどんなかたちで、そして早いのか遅いのか全くわからないが、必ず訪れる。生きている限り、色んなリスクが存在する。

より良く生きる為に、自分が「どういう人生を送りたいのか」というビジョンをもち、そのためにはどんなリスクがあり、今、どんな備えや準備ができるのか・・・という視点をもって人生設計をすることで、最終的には、ご本人にとっても家族にとっても安心につながってもらえたらと考えている。

昨日、ご参加下さった皆さん、来てくださってどうも有難うございました。


一般市民の気持ち

2007-03-14 06:43:55 | 相談者の気持ち
みなさま、おはようございます。

現在、朝5時50分。

京都からの依頼で、真宗仏光寺派のお寺を急遽探さす必要性があって、この時間だとなかなか電話に出てもらえないことがあるので、しばし、時間をつぶしている最中。

喪家にとっては、お布施として包める金額が枕経・通夜・告別式・初七日・法名をもらって10万~15万なのだそうだ。包むお布施には、決まりが無いが、お寺側からすると、実際のところ、「少ない」という印象もつ所が多いと思う。


関西の僧侶は、関東の僧侶に比べ、非常にフットワークも軽くお布施の金額にあれこれ言う人も少ない。それだけ、寺院間の競争も激しいということと、僧侶たるもの、身体を張って布教するという概念が、まだ根強く残っているからだ。

そう考えると、関東の僧侶は何とも品良く収まっているような気がしてならない。

先日から、今週末3月18日に一般市民向け勉強会を開催することをお伝えしたが、ほんとのところ、どれだけの人が来てくれるのか全くわからなかった。

ところが、練馬区報がでたとたん、あれよあれよと申し込みがあり、あっと言う間に定員オーバー。急遽大会議室へ部屋を変更したが、それでもちょっと追いつかないので、結果として18日に午前と午後の部を設け、関心がある人がちゃんと話をきけるような体制を整える事にした。

人々は情報に飢えているのだ。

参加は予約要なので、電話が事務局に入ってくるのだが、高齢の人やご夫妻でという方が目立つ。

我々の役割をしっかり担うためにも、慎重に真剣に当日を迎えるつもりである。

それにしても、このブログを書いている途中に、今度は東京の葬儀社から問合せがあった。現在6時30分。

葬儀社は、本当によく働いている。

金銭的な不透明感をはずせば、本当に身体を張っていると思う。

だからこそ、喪家の気持ちをひきつけるのだろう。それゆえに、僧侶には僧侶にしかできないものを喪家へしっかりと提供してくれない限り、寺院に関する関心は今後ますます薄れていくに違いない。

さて、これから京都のご喪家、故人のために、お寺探しを始めることとしよう。