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お寺探しの旅~自分が求めるお寺とは?~

我々一般人にとって本当に「いいお寺」とは?
色んな情報を集めて、色んな角度から、色んな視点で追求してみたい。

西東京臨済会で講演

2010-06-24 17:45:38 | お坊さんの気持ち
神奈川県仏教青年会の臨済宗のお坊さんのご縁で、西東京臨済会で講演させていただいた。

西東京臨済会は、30年近く続く会だそうで、当時青年僧だった方も、今は60代越えていらっしゃるのだそうだが、変わらず勉強をし続けているのだという。

日時 平成22年6月14日(月)15:00~17:00
場所 清岩院会館 福生市
演題 「最近の葬儀事情」
    ~激増!!略式葬儀→お寺を悪者に?~

2000名のアンケートデータを元に話をさせていただいたのだが、皆さん、ポカンと顔をしかめていらっしゃった。

講義が終わった後、案内人の言うことは菩提寺がない人達のことであり、我々の檀家とは、全く無縁の話だという意見が多かった。

西東京では、地域コミュニティが今も活発であり皆第一報はお寺に入れるのだという。万が一葬儀社に連絡を入れたとしても、必ず菩提寺に問い合わせがくる!?と言い切ってらした。

檀家でない人への偏見や檀家であってもお参りにこない人への目線は厳しかったように思う。まるで人種差別のよう。

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この会とは、全く別の話だが、ある勉強会にお越しになった方が、こんなことをおっしゃていた。

案内人の「膝と膝をつき合わせて納得がいくまでとことん話してみてください」と言う言葉通り、お母様がお亡くなりになられて毎日毎日8日間も通い詰めたにもかかわらず、「うちは葬儀は60万」と言ってがんと譲らず、結局その金額は支払えないという理由で葬儀社から紹介してもらったお坊さん(寺の名前も場所も教えてもらえなかったらしい)に低額のお布施で葬儀を依頼してしまったのだという。

昔に比べ、お寺側も檀家側もGive&Takeの関係は薄くなった。
だから、どっちも都合の良いように立ち位置を変え、解釈をしてしまう。
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講演が終わると、青年僧の方がごあいさつに来て下さって、案内人の言うことを肌で感じるときが時々あるとおっしゃってくださった。

多分、あと数十年後にはこの西東京でも案内人が言っていることが戯言でなくなる日がくるであろう。だから、今何をすべきなのか・・・。今が大事なんだと思う今である。



住職の座を息子(副住職)に渡す時

2010-06-17 21:56:10 | お坊さんの気持ち
10年近く前からお世話になっていた下町にある天台宗のお寺様から、1通の挨拶状が届いた。

内容は、住職が換わるお知らせだ。

「え~~、まだ、御住職お若いのに副住職様にお譲りになるんだ~。」

御僧侶の世界では、70歳代でも若者と言われるだけに、60代でお譲りになることに、有る意味先生のポリシーみたいなものを感じた。

あらためて、ご挨拶にお伺いしお目にかかったとき、先生はすごくすっきりとしたお顔をしていらして
「ずっと前から、この年齢になったらと決めていたんだよ。」
とおっしゃった。

ご子息は、確か40歳手前くらいの年齢だったと記憶している。

サラリーマン社会で言えば、会社を背負っていくにあたり一番差がでてくる年齢である。

「アナログではなく、デジタルの時代に入ったからね。デジタル世代に任せることにしたよ。」

と嬉しそうにお話してくださる姿に、期待感と深い愛情をも感じさせていただいた。

お寺は本来、世襲制ではないが、ほとんどのお寺が世襲に近い形である。

副住職のプレッシャーとはいかなるものか。常に前住職と比較される立場で何かと就任直後は大変かもしれない。

けど、夢や希望に満たされてきっと輝いていらっしゃるんだろうな。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

お坊さんが食べていくために・・・

2010-01-09 16:28:16 | お坊さんの気持ち
昨日、群馬県にあるお寺のご住職がわざわざライフデザイン研究所までお越し下さった。

どうやってこちらを知ったのか尋ねると、ネットサーフィンをしていたら案内人のブログにあたったそうで、案内人がどんな人間なのか話してみたかったとおっしゃった。

へぇ~。そんな奇特な方もいらっしゃるんだ。有難いことだなぁ。と思って話をしているうちに、そのご住職がここにいらした目的は見えたような気がした。

果たして、案内人と話しをして何か得たものがあったのだろうか・・・

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一般人から見るとお寺というと、誰もが知っている本山や有名な観光寺のイメージ
が強い=金持ち という印象が強いのではなかろうか。

日本にお寺は8万ヶ寺有ると言われているが裕福なお寺はほんの一握りで、地域に行けば行くほどみな兼業して生活を成り立たせているのが現状である。

以前、あるお坊さんの話によると、悲しいかな、お坊さんが心配なく食べていくのには400近くの檀家が必要なのだそうだ。

だから、宗教者としてのたてまえとお寺を維持し食べていくための現実がお坊さん達を悩ませている。

現社会では、葬儀はすでに葬儀社主導であるため、どうしても檀家以外の葬儀をと考えると葬儀社の言いなりにならざるをえない事も・・・

一般人が想像できないような屈辱を味わっているお坊さんもいるのだということを知っておいてほしい。





心を痛める

2009-02-16 17:41:47 | お坊さんの気持ち
お久しぶりです。

京都・大阪の1週間の出張を終え、帰ってまいりました。
最近、年だな~・・・と思うのは、あちらでは、限られた時間なので、かなりはりきって頑張ってくるのですが、帰る頃はボロ布のようにクタクタで、今日もみだしなみに疲れが(苦笑)

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今日は、前回の続き。
7日の東京都城東仏教会での会合について。

テーマは「死別悲嘆のケア(グリーフケア)」

有限会社GSIの代表であり、NPO法人ライフデザイン研究所の副理事長でもある橋爪先生が上記のテーマで講演いたしました。

話の内容は、いつか皆さんに機会があれば是非聞いていただくとして、案内人が興味深かったのは、僧侶という立場は、精神的苦痛を伴うものなんだな。ということ。

僧侶は、悩みや不安をうけとめる事が非常に多い。
僧侶も1人の人間である。相談を受け止めるには、僧侶事態がその立場まで降りて話を聞いて差し上げ、一緒に痛みを理解しようと努めるのだそうだ(人にもよるかも)。だから、逆に上手く発散ができないと、ご自身までも辛くなってしまうこともあるのだという。

「修行が足りない」という凡人もいるかもしれないが、そう一言で割りきれない深さを話しを聴いていて感じた案内人である。

今回は、城東仏教会の僧侶の先生方が、檀家様のために、消費者のためにと努力なさっている姿が心に響いた時間であった。





お坊さんの気持ち

2009-02-09 07:20:24 | お坊さんの気持ち
新幹線の中から「おはようございます。」

今日の午後は、京都市山科区老人福祉センターからの依頼で、「葬儀費用の落とし穴」の勉強会を開催する予定で、この移動時間がもったいないからブログを書く事にしたわけです。

ちなみに、12日は、大阪市城東区老人福祉センターからも依頼をいただいて「お墓探しのコツ」ということで勉強会開催予定です。

1人で向合う時間ができると、あれこれ考えが飛び回り、後ろを振り返る時間もできるわけで・・・。ああ、こうして、行政から依頼をいただけるようになるまで、案内人を含め相談員たち、全員が山あり谷ありな日々でありました。偽善的に聞こえるかもしれませんが、ほんと、色んな皆さんのおかげです。感謝

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2月6日7日と連続でお坊さんの集まりに呼んでいただいて話をする機会をいただいた。

ひとつは、神奈川県仏教青年会。
今回のこちらの趣旨は、宗派を超え、企業との垣根を越え、何か檀家さんや消費者へ発信できることはないだろうか。ということだった。

結構おもしろかったのは、各お寺で工夫なさっている情報発信方法。本当に事細かく葬儀・法事に関する檀家さん向けマニュアルやインターネットを駆使してネット参拝。あるいは、子供達とはサッカーで年配の方とは団参でコミュニケーション。とにかくどれも実践しており檀家さんからの評判はまずまずだそうだ。

企業からは、「企業からみたお寺のあり方」ということを発表。案内人からは、消費者の本音ということで、一言述べさせていただいた。

何とか良い情報を消費者へ届けたいと広報のあり方を話合っておられたが、案内人には、どれも的はずれな答えのような気がしてならなかった。なぜなら、ただ単に発行する部数と発行回数を増やせば良いというような感じの意見でまとまろうとしていたからである。

対象者を決めず、何の目的で?そして、相手はどんな情報が本当にほしいのか?も考えない安易な意見は聴いていて寂しいものだった。

お坊さんたち皆さん、本当は「こうあったらいい」と思っているはずなのに、いざとなると腰が引けている感じ・・・

でも、良かったのは最後にあるお寺のお坊さんが、消費者へ発信するために仏教フォーラムを開催していこう。とおっしゃってくださったこと。案内人は、消費者の生の声をお坊さんにきいてもらえる機会ができるのであれば、喜んで必死にお手伝いさせていただきたいいと考えている。

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7日は東京都城東仏教会での会合。
「死別悲嘆のケア(グリーフケア)」というテーマ。

ちょっと、この集まりもすばらしかったのであらためてブログを・・・。(前半が長くなったので、今日はここまで)

つづきは、また今度。


檀家以外の葬儀を請け負う時のリスク

2008-06-22 23:04:52 | お坊さんの気持ち
大粒の雨が休みなく降り続いた1日でした。

今日、はじめて副都心線という東京メトロ(地下鉄)に乗りました。電車は思ったより混んでいなかったと、練馬から渋谷まで快適な速さで、快速なら15分位で行けました。

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先日、うちの相談員が東京の浄土宗のお寺さんに檀家さん以外の葬儀の読経を請け負ってもらえないかどうか電話をした。

普段であれば、とても感じの良い奥様で困った人があればといつも手を差し伸べてくださる方なのに、このたびの件にやたらと細かくこちらの様子を伺ってきた。

どんな人ですか?普通の人ですか?職業はなんですか?

・・・・?

どうしたんだろう。と思っていたところ2ヶ月前にある葬儀社から読経の依頼があって請け負ったのだが、故人様がヤクザだったとのこと。

偶然、前日に新聞にある抗争がでており死亡者の名前が掲載されていたとのこと。奥様はちょうど名前を覚えていたらしく同じ名前だけど、実際はどうなのか?と葬儀社に訪ねるときちんとした答えがかえってこなかったらしい。

奥様は何度も「ひどい目にあった」と繰り返し繰り返し言っていた所をみると、よほど怖かったのだろう。

「もう少しで刺されるところだった」

おかげでその日から今まで眠れぬ日々が続いているのだという。

命の重さに差はないのだと思うが、勤めてくださるお寺様側も同じ命の重みを抱えている。
依頼をする側は、依頼をする以上状況をきちんと説明した上でお寺さん側に理解をもとめていくことが必要だと考える。

チベット問題

2008-05-09 12:44:16 | お坊さんの気持ち
今日の練馬は薄曇りで蒸し暑いです。

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昨日、神奈川県仏教青年会の会に参加させてもらった。

青年会の会長がお話なさっていたが、今年は一般生活者向けにあるイベントを企画なさっていらっしゃるとか。

案内人がこの青年会を頼もしく思うのは、越宗派のお坊さんたちが、手探り(多分)ながらも前向きに活動していらっしゃるモチベーションの高さである。

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今回の会の中の対話で、印象的だったのは、お坊様数人が、今世界を揺るがしているチベット問題についてお話をなさってらしたこと。

長野の善光寺がとった対応について、「あの行動は立派で正しかった。」
「仏教を説く我々にとって、今がとても大事なときなのではないだろうか?」
「なぜ宗教が戦争の理由になるのか?」

ダライ・ラマは今世界で一番社会に影響力を与える存在だと、アメリカの雑誌ででていたらしい。

案内人は、宗教はよくわからないが、ダライ・ラマの講演を拝聴した限りでは、飾らず等身大で、深い方であったという認識がある。

いずれにせよ、小さいながらも全世界の心の平和を願わずにはいられない。




神奈川県仏教青年会第3回目講演させていただきました

2008-02-24 17:19:55 | お坊さんの気持ち
みなさま、こんにちは。
今日の練馬のお天気は、よく晴れているものの台風なみに風の強い一日だった。

知人が某常夏の島から帰ってくると聴いているが、この風で今頃飛行機は大揺れだろう。強靱な神経を持っていても、この風にはちょっとビビっているにちがいない。っと、勝手に想像し、「ひぇ~」って怖がっている姿を思い浮かべるのは、机と友達の自分にとってちょっと楽しい!?

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神奈川県仏教青年会から、3回連続の講演依頼をいただき、2月7日(金)に第3回目をなんとか終えさせていただいた。

テーマは第3回目 地域に根ざしたコミュニティづくり
     ~子育て支援・高齢者、障害者の就業支援~

次ぎのようなことをお寺に希望したくて、お話させていただいた。

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親が子を殺し、子が親を殺すという殺伐とした社会の中で、学術や技術を学ぶ所はあっても、「心」について安心して勉強できる場は、ほとんどありません。世間ではスピリチュアルセラピーが話題を呼び、心の癒しを求める方が多くなってきました。そこで、ライフデザイン研究所では、寺院の力をお借りして、1日体験修行等を企画し、これから日本の将来を背負っていく子供たちへ「有難う:感謝:生命」など人々が身近に通える「心の教育」の場の提供と、高齢者、障害者へお庭の掃除等の簡単な労働をする場をいただくことで、自身の存在価値や「終末期」と見据えた所で、法話をいただき恐怖心を取り除いていただけないものだろうか。と考えます。地域根ざした活動を行うことで、葬儀だけではない、新たな寺院の価値観を社会へ浸透していく方法を模索できたらと思います。

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当日は、やっぱりお坊さんたちに一般人の気持ちになりきってもらおうと思って、「あなたが、もし●●だったら?」ということで、ペンを持ち実際に紙に記入してもらって、葬儀編と子育て、老人編と回答してもらった。

それが、この質問

客観的な立場でお寺を考えたとき、あなたならどう思いますか?
①葬儀編
●現在、横浜市南区在中。福島県に菩提寺があるらしいと聴いているが、小さい頃から40歳になるまで一度も住職とあったことも話したこともない自分である。
・急に葬儀が発生!!こんなときあなたならどうしますか?


・住職にどうあってもらいたいと願いますか?


①日常生活編
● お寺のどんなイベントだったら行ってみたいですか?
・ 4歳と10歳の二人の子育て中。


   
    ・78歳一人暮らし。健康。



あなただったらどうしますか?

続きは、また次回。



『寺と墓の秘密』の見出しを発見!!

2008-01-09 13:38:00 | お坊さんの気持ち
みなさま、こんにちは。

今日の練馬は午後からほんのり明るい日差しが指してきて、現在、案内人の席は異常にあつい・・・といういことで、ほぼ、シャツを肘上までまくり上げ、左手団扇状態であります。

いったい、この冬はどうなっているのでしょうか・・・

東京では、平年に比べ、葬儀が少ないらしい。このことを喜ぶ人とそうでない人と、立場が違えば答えも違う。世の中は無情ですね。

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昨日、うちのスタッフが「こんなんでてるよ。」といって、週刊ダイヤモンド新春号1/12(定価570円)を手渡してくれた。

そこには、大きく太字で『寺と墓の秘密』とかかれているではありませんか。
サブタイトルは「誰も知らない巨大ビジネス」

○檀家制度の形骸化で二極化が進むお寺経営の明と暗
○一〇年間の盛衰がわかる全国153仏教宗派別「信者増減率ランキング」
○お寺7万6000カ所 僧侶31万人が稼ぎ出す総額1.1兆円市場の全貌


詳しい内容については、読んでからのお楽しみにしていただくとして、客観的には、今仏教界で起きているありきたり(僧侶であれば皆が知っている)のことが書いてあった。

「マンション坊主」「リベート」「読経アルバイト」など、一般人の目からすると、「ええ~っ!!」て感じだろうか。

あまりいいたくもないが、正直お寺も「勝ち組」「負け組」にはっきり別れつつある。

今、踏ん張らねば、10年後の将来に「明」の字はないだろう。

お寺のお墓

2007-11-29 18:57:10 | お坊さんの気持ち
今日の練馬は曇り空。
しかも、寒かった・・・

今週末、12月2日(日)札幌市厚別区民センターで、第三回葬儀・仏事の勉強会を開催する。テーマはお墓。昨今のお墓事情やお墓の改装、新規墓地の探し方などを話をする予定。

関心のおありになる方は、お問合せくださいね。

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昨日は、寺墓地に強いといわれている石材店へ訪問してきた。

店頭へお邪魔すると、不動産屋みたいに、寺院墓地の区画が張り出されていたが、不思議とお寺の名前が書いていない。

「なぜ、お寺の名前を入れないのですか?」

とたずねると、名前を入れるのを嫌がる住職が7割なんだそうだ。
大きいお寺になればなるほど、嫌がるらしい。

なんでも、お寺がお金儲けしようとしてるということを、他のお寺に想像されるのが嫌だからだそうだ。

へぇ~。そんな見栄もあるんだな~。


また、最近はすごく物騒になっていて、お寺側も変な人にお寺内をウロウロされるのは怖いらしい。売り出しなんて広告がでようものなら、色んな人が見学にくるからかなわないとのこと。

だから、お寺の墓地を販売するときに●●駅徒歩●分、●●宗という告知と販売する各区画の広さや永代使用料を記載するだけらしい。

実際に見学にいくまで、そこのお寺の名前を語らないというのだから、驚いた。
行くまでのお楽しみなんですって・・・

それを顧客へ説明している石材店の姿を思い浮かべると、「そんなことが本当にありえるのか」と、驚かずにいられない。

お寺を探す側も大変だけど、受け入れる側も大変なんですね。

目に見えないものとして縁はつながっている。縁とは不思議なものだな。