Lに捧げるちいさな図書館

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乙一「GOTH」夜の章(角川文庫)より「記憶」

2006-11-26 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 「僕」と同じ高校に通う森野夜は黒い制服だからと高校を選んだ。
ぱっと見は美人でおとなしくていい線行っているのだが、他人を寄せ付けない雰囲気をもっている。
「僕」と死や死に関するものに魅了されているという共通点を持っている
不眠症になると首に紐をまきつけて眠る。絞殺されて死体になった自分を想像して目を閉じる。すると深い水に沈んでゆくような眠りにつくことができる」という森野。
「僕」は森野が育った田舎にゆき、森野の秘密を共有することになる。森野にはかつてふたごの妹がいた・・・。
 別に怖がらせようと思って選んでいるわけではありません。
GOTHは乙一飛躍の傑作暗黒ワールドなんです。
乙一はこの2冊の文庫本(単行本では1冊になってるよ)で第3回本格ミステリ大賞を受賞しました! 
それまではスニーカー文庫から本を出していたひとなので、これで一挙に読者が激増したって感じですね。
乙一って露出してたこともあったようですが、残念ながら、私はご本人の画像、映像をいまだに拝見したことがありません。
だからその、名前が似てるからって、頭のなか、乙武さんの顔が渦巻いてしようがないのですよ。
乙一さあん、大阪でも公開される映画「暗いところで待ち合わせ」(乙一の傑作)の舞台挨拶に出てくださいよお。

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2 コメント

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恐そう (メメント・モリ)
2006-11-27 05:56:15
 乙一はコワそうだな。けど、ハマるひとにはたまらないのかも。名前は聞くけど、本屋さんであまり見かけない。映画、やってるならもっとばんと置いてほしいけど、映画自体、あんまり聞かないよ。どんな映画なんですか。
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暗いところで待ち合わせ ()
2006-11-27 07:08:30
 「暗いところで待ち合わせ」は恐くないですよ。乙一のせつない系で、映画の宣伝文句によると乙一最高傑作!だそうです。(笑い)
 視覚障がい者の主人公が、父親がなくなってから一人暮らしをしているのだけれど、ある時、自分の家のなかに誰かの存在を感じ取るんです。その誰か(男の人)なんだけど、その人、殺人事件にかかわっていて追われていたわけです。で、視覚障がい者の女性しかいないと知ってそうっと居ついてしまうわけですよ。静かな小説なんだけど、殺人事件のことで少しずつ展開してゆくんです。この誰か、を松山ケンイチさんに演じてほしかったのだ(ファンですから!)けど、台湾出身の俳優さんが演じてらっしゃいます。来週は観に行く予定。また感想、書きます。
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