Lに捧げるちいさな図書館

≪ L ≫至上主義の図書館へようこそ。司書は趣味嗜好のまま、気の向くまま、あちこちへと流浪しますゆえー♪

≪再掲載≫20190910都若丸劇団於梅田呉服座≪神奈川水滸伝≫

2020-04-16 | 都若丸劇団

≪再掲載≫
若丸座長、純弥さん、好太郎座長の3人で口上挨拶、どこまで続く?の盛り上がり。
大衆演劇の今昔から国の税の不公平まで、いろいろと勉強になりましたっ^^
お見送り写真を見た妹が「若ちゃん、若くなりはったなあ」と。ですね。座長、聞いてます?笑



≪再掲載≫20190910都若丸劇団
  於梅田呉服座≪神奈川水滸伝≫(昼の部)


(舞踊/都若丸座長+α :敬称略)

第一部 お芝居
≪神奈川水滸伝≫
役名とかはパスします(すません)

地元の一家の親分たち(剛副座長と好太郎副座長)は、地域を取り仕切る上部組織の組の親分の
死去にともない、ずっと堅気のみちを歩いてきた二代目(純弥さん)が襲名披露するのが
気にくわなくて、その廻状(告知文)を無視、祝いの席にでない。
親分たちと良好だった一家の親分(若丸座長)が欠席の二人のもとへ、挨拶まわりに、二代目を
連れてくるが、親分(好太郎座長)に火箸で額を割られてしまう。
親分(若丸座長)は二代目にしばらく身を隠し、男修業のたびに出るようすすめる、
このままではいのちがあぶないから、いないとき、ショバは自分がきっちり守るからと。
旅に出る二代目。だが、親分(若丸座長)は病に倒れ、手下を惨殺され、あろうことか、
ふたりの親分にめった刺しにされてしまう。
流れる我が血で、最後のちからをふりしぼり、行灯に犯人の名前を書き残す親分(若丸座長)
二代目は子分(星矢さん、舞斗くん)とともに旅から帰った報告に立ち寄るが、
そこで見たのは無残に殺された親分(若丸座長)の姿だった・・・。




第二部 舞踊ショー
「 ? 」ひかる、晴香、京香、蘭香、舞斗、紗助、雅輝     
「千本桜」剛副座長     
「迷い鳥」若丸座長女形     
「悲しみは雪に眠る」葵好太郎座長     
「裏道の花」恋川純弥さん
「TOKYOべらんめえSOUL」剛、紗助、雅輝
「    」あきら
「立倭武多」ゲストの関係者^^
「MONEY」若丸座長たち
「流れて津軽」葵好太郎座長
「曼珠沙華」恋川純弥さん

(中舞踊)
「ナミダグサ」若丸座長*都のみなさま     



≪口上挨拶&ミックスジュース≫
センターは舞斗くん
舞斗くん「せーの」
都側「今日の佳き日を祝って」
客席「カンパーイ!」
曲は「サンバでわっしょい!」

最初、舞ちゃんが考えてた、3人が揃ったら向かうところ敵なし、みたいな掛け声、
純弥さんに「この前もそんなんやったんちがう?こないだは、ふたりが揃ったら、やったかな」
舞ちゃん、あわあわ(笑)
座長曰く、≪お正月みたいな≫掛け声になりました!
ゲスト様がいる時のミックス、緊張しますよね、当然ですよね。
舞ちゃん、懐にエクステっぽい髪束まで入れて、エンタメ精神、えらいっ!


明けは
「バンパイア」星矢

座長に曲のなかで、「血ぃ吸うたろか、やって。あなたならできる」と
めちゃ振りされてましたけど、花形、あのブロンドでゴールドっぽいお衣裳ではできんわ^^
レーザービーム、指輪から発射のゴージャスな流れもありました。


「一人旅」若丸座長たち
「ノラ」ゆかり(歌唱)


≪ラスト舞踊≫
「風になりたい」     

≪アンコール≫
「どうにもとまらない」      


まずはセトリのみUP致します。
間違いなどございましたら、ご容赦くださいませ。

**********************************************************
(口上挨拶)少しばかり&アバウト(記憶違いはご容赦ください)

若ちゃん「熱い日々が続きますが、そんなお昼にかけつけてくださいまして、
ありがとうございます。平日とは思えないこの眺め。
初日からでね、今日が一番多いんですよ、お客さん。300人を超えてます」(大拍手)

若ちゃん「ゲストが来たからってね、入場料はあげません!安心してきていただけます」(笑)

若ちゃん「こんなにたくさんお越しいただくとね、今日も長くなりますよ。
お見送り、地獄でしょ? これくらいの人数だとどれくらいかかるな、ってだいたい見当つくし、
これだけ写真撮って話したから、って思って、ひょいと見て階段の上まで列が続いてると、
思うんですよ、俺、きょう死ぬで」(爆笑)

純弥さん「300人超えて、すごいじゃないですか。
大阪のこの周り、常に100人入りませんよ。
いや、もちろん、それぞれの劇団のファンはいるから、
そのひとたちはそこを見に行くじゃないですか?
でも、どこと決めてなくて、なんか観たいなあというひとはここに来ますよ!」(大拍手)

若ちゃん「そういえばね、今回、初めて都を観る方が多いんですよ。
友だちにDVD借りたとか、一緒に観たとか。
あ、買ってないんだ、借りたんだ」(爆笑)

純弥さん「いや、都見てから、これから買うんですよ!」

若ちゃん「えらいことになってきましたよ。著作権料、事務所にも払わないといけなくなって」

純弥さん「もうこれからDVD出せなくなりますよね」(場内、ざわめく)

純弥さん「1万円くらいにしないと販売できなくなりますよ。費用をオンしないとだめだから」

若ちゃん「青汁王子でも思ったんですけど、実力のある、商売の上手い人、というのを、
国は潰そうとしますよね」

純弥さん「俗に言う、出る釘は打たれるってやつやね」

若ちゃん「働く人をつぶしちゃダメでしょう。そして働かないひとにお金を配ってる!おかしいわ」


・・・・・

好太郎座長「13日がここのお休みなんですよね。金曜日ね」

若ちゃん「(気配を察知して)俺は休みでも忙しいねんからな」(爆笑)

若ちゃん「お店の営業許可を取りに出向いたり、忙しいねん。
飲食のことやるの、初めてやしね。たいへんなんやから。
もうね、チラシもできてるねん。でも、そればらまいて、初日にわあーーっと来られたら
困るやんか。だからみんな、徐々に知ってきてください」(笑)

若ちゃん「僕らが一番長いこといる大阪でやりますからね。
僕の夢のひとつがかなうんです」(大拍手)

******************************************************************

「神奈川水滸伝」は大衆演劇の世界ではスタンダードなお芝居らしいのですが、
都で観るのは初めてです。親分たちがたくさん出てくるので座長大会などに
向いてる演目なのでしょうね。
純弥さんが二代目、座長が命を落とす忠義な親分役、そして好太郎座長と
剛副座長がヒールの親分役、適材適所な配役で、レアなお芝居を見せていただき、
堪能させていただきました。
若丸座長が脇にまわるお芝居って、都ではそうそう観れませんし、
座長の熱演が素晴らしいんですよね。
短いお芝居でも、存分に、そのお人柄が、お芝居にリアリティをもたらすというか、
経験値のない男性でも二代目!と敬意を払い、知力を尽くす姿には惚れ惚れしました。
この設定で、この親分の普段の姿をもっと見せてほしいと思わせるものでした。
のっけから争いごとに巻き込まれてしまうのが残念すぎて。
座長はふたりにめった刺しにされ、自分の腹に手を差し入れて、その手についた血で
犯人の名前を行灯にしるし、行灯によりかかり、力尽きてしまうのですが、
セリフのない、その一連の所作に、憤り、悲しさ、無念が、抑制のきいた動きにあふれていました。
若丸座長がセリフを言えばその真実味に感動するのですけれど、セリフのないお芝居に
実は若丸座長の真の実力があふれ出るのだと、見るたびに思います。
そして、そういう若丸座長のお芝居で、演技の深みや味わい、役者さんの力とは何か?を
教えていただいているのだなあと思うのです。
控え目ではありましたが、星矢さんと舞斗くんの演技もひかりました。
舞斗くんはセリフのないお芝居で、下向いてました、と言われてましたが、
いやいや、その存在感、控えているときの姿のかっこよさが素晴らしかったです。
セリフはなくとも、見事なお芝居というのがあるんだということを、舞斗くん、
ちゃんと自覚してくださいね、素晴らしかったですよーー!
レアなお芝居だけれども、座長が死ぬのはやっぱり嫌です、などと感想を言ってしまいましたけれど、
その悲しみは、≪ナミダグサ≫の中舞踊で、美しく昇華していくようでした。
あの舞踊は実に実に美しく、中央で踊る座長の姿が慈悲にみちて、こころが清らかになっていく
気持ちになります。
あのお衣裳のまま、口上挨拶&ミックスになだれ込んでいくのが、たまらんかったけど(笑)
あのお衣裳ではめったに観れないお茶目な表情、笑顔をたくさん、カメラに収めました、てへ。
座長の《MONEY》、大好きです。軽やかで、可愛くて、若丸ドルのばらまき、プレゼント!
端っこ方面にいたので、恩恵にはあずかれませんでしたが、戴かれたかた、
粗末にしては罰があたりますよん(笑)
わずか一時間弱でできたというラスト舞踊、ゲスト様もふくめてひとつの劇団のようで、
素晴らしかったです。さすがだーー。
ゲスト様が来られたとき、ゲスト様の分までお着物をそろえられますけれど、
それもやっぱりファンサービス精神によるものだなあと思います。
きょうはみんなでひとつになって舞台をやりとげます、という気持ちの表れ!
若丸座長の気配り、心配りには、本当に感動しきりです。感謝です!!!
最後になりましたが、前日お昼のみお休みの剛さん、
千本桜で、驚嘆甘美な扇さばき、息がとまるほど、
魅せられました!
指がひきつるらしいですが、眼福、感謝です。



不手際、記憶違いなどあるかと思いますが、どうかご容赦くださいませ。
ご高覧ありがとうございます。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あいみょん、多部未華子と共... | トップ | ≪再掲載≫20190924都若丸劇団... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。