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さく蔵さんの《大沢たかお*義経》観て来ました!

2010-05-25 | イベント(レポート・お知らせ)

大沢さんの朗読活劇《義経》はまたもや雨でした。
大沢さんの雨男レジェンドが更新されましたね(笑)
なんと、さく蔵さんがその舞台をご覧になったんですよ。
すごおい!!さく蔵さん、レポをありがとうございます。
大沢さんの素晴らしいインタビュー、再掲載しましたので、
あわせてお聞きくださいね!!ああああ、羨ましすぎるっ!!(笑)


さく蔵さんの
《大沢たかお*義経~歴史の巨人たち~》
      観て来ました!

樹さん、こんばんは。
朗読活劇《一期一会》「義経」行って参りました~

午後に茨城の実家を発っての強行軍、しかも土砂降りで、
チケットを買ったことを後悔しましたが、
行ってみて良かったです。本当に素晴らしかった。
稚拙ながら、とにかく「かっこよかった!」です。

帰宅してまた改めて、樹さんが貼って下さったインタビューを拝聴すると、
こんなに素敵な方をついさっきまで目の当たりにしていたのだと、
とても光栄で、その魅力が胸に迫ります。
少しでも記憶が新しいうちに、樹さんにお話ししたいです。

私の席は縦にも横にもちょうど真ん中あたりと、取り敢えずラッキーでした。
こんな雨の中、がっかりな要素が一つでも減ってうれしかったです。
会場内は傘禁止のため、着て行った服の上にウインドブレーカーと、
レインコートを重ね着し、足元が濡れないように、持参した大きなゴミ袋に
膝まで足を突っ込み、どうしても手元が濡れて冷たいので、
もう一枚のゴミ袋を毛布のように胸から膝に掛けてスタンバイ。

いよいよ登場された大沢さんを一目見ての印象は「頭小さっ!」
今夜の大沢さんは、CMでおなじみのスーツ姿ではなく、
黒の袴と長い羽織のスタイリッシュな和装でした。
身に纏った白い紗の布が涼しげで凛々しく、よくお似合いなうえに、
家系図を表した巻物になったり、その使い方が素晴らしくて、
スピード感と説得力を増す、重要アイテムとなっていました。
感情をあらわに布を振り切るシーンでは水しぶきが飛ぶほどの雨でした。

裏地に付けた赤い布は、力強いコントラストを醸し出しているのに、
ちらっと見えるとすごーく妖艶で、ドキドキしました(照)

本堂から吊り下げた布は、前半は幟のようなもの、
源平の合戦となる後半は赤と白の布となり、風に煽られ、
独りで演じているとは思えないような奥行きと躍動感をもたらしていました。

舞の女性の衣装は薄いピンクの真珠のようなきらめきのある素材で、
美しい姿と動きと共に、ある時はなまめかしく、またある時は古風な佇まいや
凛とした武家の女性を十二分に表現しながら、
近未来的コスチュームにも見える不思議な趣を感じました。

本堂の階段は当然ながら、どんなセットも敵わない、
シェークスピアかギリシャ神話を思い起こさせるような威風堂々としたもので、
雨で滑って転んだりしやしないかとの心配をよそに、
その階段を軽やかに駆け上り下りするお姿には迫力が溢れておりました。
緊張感と迫力の中、本堂の奥に見えるステンドグラスの、
遠くに想いを馳せさせられるような、儚くも美しい存在感が印象的でした。

真っ暗な本堂の奥からスモークが下りてくる演出も幻想的で、
平家の流した血を表すような真っ赤な照明も美しく、
壇ノ浦の合戦へと至る過程では、外の通りを走り過ぎる救急車のサイレンの
音までが不安と興奮を煽る効果音として、
屋外ならではの偶然までをも味方につけたような気さえしました。

三味線やキーボードの演奏も素晴らしかったのですが、
雨のせいでビニールのテントの中、というのが視覚的に残念でした。

朗読劇といっても、机があって朗読されていたのはごく一部で、
特に後半は何も見ずにずっと動いて演じておられました。
すさまじい記憶力でした。

正直、冷たい雨の中寒くて少し辛かったのですが、観客は完全武装でも、
びしょ濡れで演じる大沢さんはもっと大変なのだと思い直し、
感謝の気持ちで観て参りました。
あの心地よいお声を生でたっぷり堪能できた、
贅沢な夢のようなひとときでした。
大沢さん、どうかお風邪をお召しになりませんよう。
お天気の良い時に、もう一度観てみたいと思いました。
今夜のこの素晴らしい体験を糧に、また明日から頑張ります。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

■大沢たかお「ライフワークにしたい」朗読活劇開催

 俳優の大沢たかお(42)が23日、東京・築地本願寺で朗読活劇
「義経~歴史の巨人たち~」を開催した。

 作家・司馬遼太郎氏の歴史小説「義経」を題材にした昨年に続く公演。
大沢が「ライフワークにしたい」と語る、朗読と活劇、音楽が組み合わさった既成の
舞台とは異なるオリジナル。大沢は、本殿の階段につくられた特設ステージの中央で
物語を朗読し、要所では義経にふんして活劇を見せた。

 雨が降り続く天気となったが、約2000人の観客は、幻想的なステージと津軽三味線
奏者・吉田兄弟が奏でる音色に心を奪われていた。6月5、6日には、奈良・薬師寺でも
上演される。
                        (スポーツ報知)

大沢たかおさんのインタビューはここから



さく蔵さん、
お疲れのところ、ありがとうございました。
すごーい。
雨までもレポのなかでは重要な素因になっていますよ!
いや、待て。
さく蔵さんは凍えながら観てらしたんだからまずいか(汗)
でもね、やっぱり、そういうのって、
たからものになると思うんですよ。
大沢さんはきっとお客さんをまた雨のなかに座らせちゃったと
思われただろうし、
さく蔵さんはレポのなかにあるように、雨で滑って転んだり
しやしないかと、大沢さんを気遣われて。
いいですね、さすが、生き物の舞台ですね。

去年の舞台でも雨で台本がめくれなくなって、中断したり、
めくったと思ったら10ページ取れちゃった、とか言われてましたが、
今回はもう暗記なさっていたとは!
大沢さんの熱演が、さく蔵さんのレポで目に浮かぶようでした。
吉田兄弟の三味線、残念でしたね。
でも、三味線の音色、素晴らしかったことでしょう。
あるときは舞の効果もあって幽玄だったのだろうなと想像したりして、
さく蔵さんのとなりに座らせていただいたみたいに、どきどきします。

大沢さんがライフワークにしたいと言われましたね!
やったあ、いつか見れるかもしれません。
さく蔵さんのレポで、とっても観たくなったので、
その機会を楽しみに待ちたいと思います。
素晴らしいレポをありがとうございました。
風邪ひかないでくださいね!!



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5 コメント

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ありがとうございます。 ()
2010-05-25 08:18:41
さく蔵さん、
パンフレット読ませてくださってありがとうございます。
みなさんにお見せすることはできないのが残念だけれど、
そこでもまた、大沢さんの言葉に深く感動しました。
まず、今回のテーマが《母性》であるということ。
母の愛をもとめた、英雄なんだけれど、孤独のなかで生きざるをえなかった、
ひとりの男性の物語。
とあって、このあたりで、誰かを思って胸がしめつけられました。
あと、デジタルなものにできるだけ頼らないで、タイトルにある《一期一会》通り、
天候すらもそのときのありようで、1回限りのものとして味わえる、
天候によっては風の音すら違って聞こえるとか
お話されていましたね。
また、稽古なさるとき、ギターを片手になさったりして、
これだと思う音があったら、メモしていらしたと聞いて、
この朗読活劇って、大沢さんがそのとき臨席なさったお客さんのために
一度限りの舞台演出までなさっているみたいだと思いました。
義経のお墓に挨拶に行って、深いところで支えてもらえるように・・
などという心構えも素晴らしいです。
また、過剰に人物の声を使い分けたりして想像力を殺がない心配りは、
司馬遼太郎さんの原作を読んでいるような余韻ももたらすのではないでしょうか。
もっとも劇と小説とはべつものでしょうけれども。
大沢さんがライフワークになさるというの、
納得できました。
いろんなことをこれからも、大沢さんの表現者としてのこだわりで
深めてくださるのでしょうね。
さく蔵さん、本当にありがとうございました。

返信する
Unknown (さく蔵)
2010-05-26 01:07:15
樹さん、こんばんは。
このたびは拙いレポを掲載してくださり、ありがとうございます。
さらに先頭コメまでいただき、お気遣いに心から御礼申し上げます。

好天であれば、開演までゆっくりパンフレットを読んで…
といきたいところでしたが、そうもいかず、
濡らさないように、折り曲げないように護るのがやっとで(汗)
だからほとんど何の予備知識もないまま始まり、
母の愛を求めていた、というくだりで私も衝撃を受けました。
誰かさんみたい…(涙)

理屈ではなく、そう生きることに衝き動かされた男の物語を、シンプルなエネルギーを核に、
(JINの頃の樹さんの記事で知った)“お母さん孝行”な大沢さんが演じる、
何故、義経なのか、が納得できた気がします。

義経ゆかりのお寺を訪ねた理由が役作りのため、というより、
筋を通す感じ、でも深いところで支えてくれるような気がする、というお言葉からも、
インタビュー動画での、細かいことにこだわらな過ぎるほどのおおらかさと男気と、
一方で、いまだ精霊を信じる少年のような繊細さを兼ね備えたお人柄を感じます。

洋装の昨年のお写真よりも削ぎ落されたように見えるお体と長い髪に和装がよくお似合いで、
人間離れしたバランスのビジュアルは、まるで辻村ジュサブローさんのお人形のよう。
照明に斜めに雨が浮かび上がるような激しい雨の中、
>ギリギリまでは精一杯やるけど、最終的には天にゆだねたい
あれはそんなお姿だったのでしょうね、すさまじい集中力と潔さが匂い立っておられました。

生涯にただ一度だけまみえること。一生に一度限りであること。
天候も偶然も、まさに一期一会の大切な夜の思い出話に、
お付き合いありがとうございました。
返信する
Unknown ()
2010-05-26 07:39:57
さく蔵さん、
ごていねいなレスをありがとうございます。
昨日のL図書には大沢たかおさんの検索で、
ブログペットの検索とgooだけでも60名を超える方が
この記事を閲覧なさってくださっていました。
PCとケータイになりますが、

順位 ページ名 投稿日時 公開コメント数 公開TB数 閲覧数
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わけわかんない画面になってたらすみません。
1個1個の閲覧、こんな感じです。
ちなみに、
閲覧数、訪問者数は、

日付 閲覧数 訪問者数
2010.05.25(火) 6377 PV 1624 IP
2010.05.24(月) 6698 PV 1816 IP
2010.05.23(日) 6661 PV 1945 IP
2010.05.22(土) 11873 PV 1603 IP
2010.05.21(金) 6503 PV 1572 IP
2010.05.20(木) 8245 PV 1507 IP
2010.05.19(水) 7878 PV 1601 IP
2010.05.18(火) 8415 PV 1591 IP
2010.05.17(月) 10139 PV 1665 IP

こんな感じなんですよ。
ロムしてくださっていると、実態はわからないですけれど、
アクセス解析して、驚いたりします。
たぶん、このレポはこれからもずっと検索でお越しくださる方がたくさん、
さく蔵さんの感激に立ち会われるのだろうと思います。
さく蔵さんのレスもとても素晴らしいので、またまた感激しました。
こころからありがとうございます。

返信する
Unknown (まろうさぎ)
2010-05-27 00:41:14
コメント遅くなりました!大事に読んでいたら、コメント入れるタイミングを逃してしまって…(なので、お返事不要です)。

大沢さんの義経、かっこよくも切なかったんだろうなと、さく蔵さんのレポで感じました。またお寺さんで演じるというのも、空間の魔力を味方につけるようで、いいですね。しかも、救急車の音という現実に引き戻されそうなものまで、効果音のようになっているとは…大沢さんの場を支配するオーラの強さがわかります。
津軽三味線の吉田兄弟も、迫力があったことでしょう。奥州に逃げた時や、自害の時など、まさに真骨頂の演奏だったのではないでしょうか?奈良・薬師寺での公演も素晴らしいものになるんだろうなぁ。見にいらっしゃる方がうらやましいです。

まさに一期一会な朗読劇。さく蔵さんのレポのおかげで、一期一会のお裾わけをいただけました。ありがとうございます。
お風邪など召しませんでしたか?お気を付け下さいね。
返信する
Unknown (さく蔵)
2010-05-28 00:03:00
樹さん、こんばんは。
今日は(も!)、温かいお言葉をありがとうございました。
松山さん以外の表現者さんのレポは、いかがかとも思いましたが、
昨年はL図書さんも、JINという良質なドラマの話題で盛り上がりましたし、
大沢さんの義経があまりにも素晴らしかったので!
松山さんのファン以外もたくさんの方々がお見えになったとは光栄です。
お互いの好きなヒトを想い合いながら、
様々な情報を補いつつ、実り多き交流が出来たらうれしいですね。



>まろうさぎさん!

このたびもお優しいお心配り、ありがとうございます。
>大事に読んでいたら…
などと、身に余るお言葉をいただき感無量です。
こんな冷たい大雨の中、行くのやめちゃおうかな~、
ナマ松ケンだったら絶対行く気になるのにな~(大沢さんごめんなさい)
などと躊躇もしたのですが、
行ってよかった。大沢さん素敵でしたよーーーー!

そうですね、まろうさぎさんの仰るとおり、
救急車がサイレンを鳴らして外の通りを駆け抜けたりしたら、
しらけるというか、興味を殺がれるのが普通だと思うのですが、

>大沢さんの場を支配するオーラの強さ

によって私としては、偶然の効果音となっていたと感じるほど、
義経の世界に入り込めていたのだと思います。
生で津軽三味線の演奏を聴いたのも初めての経験でした。
失礼ながら泥臭いイメージでしたので、
決意、闘い、郷愁、悲哀と、時には西洋の音楽にも聴こえるようなその調べ、
剛から柔まであれほどバリエーション多彩に表現してくださると知ったのも大きな収穫でした。

邪魔だと思った、レインコートの耳元を叩く雨音は、
時間や空間を忘れさせる、まるで呪文のようでした。
すべてが一期一会、大切な思い出です。

晴れていたら!とも思いますが、雨のお陰で、
大沢さんをはじめステージの(本堂階段上の)演者の方々と客席とが
同じ雨に濡れ、一体となったように思えたひとときでした。
まろうさぎさん、体調のご心配まで、ありがとうございました!
返信する

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