「助けて」いわきから避難した高校生のブログ。

ツイッターで見つけました。いわきから避難した高校生のブログです。
避難していく様子が綴られています。必死の訴えも胸をうちます。

＞1人でも多くの人に知って欲しい。

と言う言葉がありました。
ブログでご紹介させてくださいと伝えましたので全文ご紹介させていただきます。



「助けて」
いわきから避難した高校生のブログ。

「助けて」




こんばんは。
順を追って、近況報告。


とにかくいろんなことを経験した気がします。
伝わるかな、できるだけ伝わるように書きます。

ドンキで買い出し、1人で行く、とりあえず並ぶ、購入総数20点限定のなか、
セット商品、増量商品をなるべくかおうとして、420gのポテチかって、それがとてつもなくおいしくなかった。
主婦になった気分だった。
なにをかっていいのか、わからなくなって、すこしパニクった。

放射線をあびてはいけないから、マスクをして、フードをかぶって、マフラーをして、メガネをしたけど、
レンズ、抜いたんだった。

父親は3月15日の惨劇をはじめておもいださなかったらしい。
今まで、おもいださない年はなかったらしい。
五歳の頃、家のまえのやまのてっぺんからおちたんだって。
ほんとうに、死ぬ寸前だったんだって。

ぼくはいわきをでた。
避難した。
今は、盛岡、おばあちゃんの家。
ここにたどり着くまで、大変だった。
ガソリンの残量に不安を抱えてる、雪が降る予報、うちの車は普通タイヤ。
夕方の4時にいわきをでて、11時、宮城県の道の駅三本木。
途中みたガソリンスタンドは、全てやってなかった。
やってないのに、どこも、50台以上、並んでる。
車中泊をすることになった。
ガソリンを無駄にできないから、エンジンを切る。
もちろんさむい。
毛布をかけても、姉とくっついても、寒い。
ほんとに死ぬかとおもった。
寝たらだめかなってもおもった。
なんでおれらここにいんの？っても思った。
おとなしく東京いっときゃよかったのに、っても思った。
気づいたら、寝てて、朝だった。
生きてた。
体が冷えた状態で寝て、起きた瞬間の寒さは、ものすごい。
焦った。
目が覚めたら、隣に軽トラックが止まっていた。
八戸ナンバーだった。
父親が運転手の方にはなしかける。
その方は、荷台に軽油を積んでいた。
譲っていただけることになった。
ほんとに神様だと思った。
ほんとに、ほんとうに、ありがとうございました。

雪も凍ることはなく、なんとか走りつづけて、盛岡についた。
旅館を見つけた。
地震の影響のため、閉館、とある。
そりゃそうだよな、どこもやってないよな。
そう諦めて帰るとことだった。
そしたら、人がきて、うちの車のナンバーをみて、いわきから避難していらしたのですか！ご利用ください！って
言ってくれた。
ほんとうに、感謝しかない。
五日ぶりに、お風呂にはいれた。
幸せだった。


いわきをでるとき、東京方面に向かっていたら、三本木で車中泊をしなかったら、
あのとき運転手の方に話しかけなかったら、あの旅館の前を通らなかったら。

全部、リンクしてる。



しょうごがこう言った。
アジカンは911の唄をかいた。
311のを書こうじゃないか。
この感覚を、共有したい。

ピープルの波多野さんが、被災者へ向けて曲を作った。
泣いた。


（注：歌詞につき省略）



ここへきて、音楽の力に驚かされる。
聴くと、安心する、共感する、泣く。



いまはすごくさみしいよ。
でも、Twitterで、メールで、mixiで、みんなが元気をくれる。
みんなほんとありがとう。




いま、いわきには、原発周辺地域には、避難したくてもできない人達がたくさんいる。
いわき以外にも、たくさんいる。

原発関係の方々は、命をかけてがんばってくださってる。

マスコミは被ばくの危険があるからって、いわきを取材してなくて、テレビでもほとんど報道されない。

物資を運ぶ車も、同じ理由でいわきに届けていないんです。

今はいわきは大丈夫です。
人体に影響はありません。

だから、一刻もはやく物資を届けてください。
このままでは放射線の影響を受ける前に、飢餓死してしまいます。

すでに、いわきに避難してきた人が、14人、亡くなっています。
物資が届いていたら、防げたかもしれない、死です。

南相馬市の介護老人福祉施設では、避難できてない人達がたくさんいる。
なのに、なのに、国からは一切連絡がない。

国は、にげてるの？
何百人も犠牲にしてから、気づくの？
それとも、気づいてて助けないの？
お店はやってないから物資の調達は出来ない、ガソリンも無いから避難も出来ない。
屋内退避、そしたら水も汲みに行けなくなる。

30キロ以内って、30キロのところに宇宙までのびてる壁でもあるの？

政府さん、あなたたちは国民の混乱を防ごうとしてるだけ、隠してる場合じゃあないんです。

ほんとうに、ほんとうに、やばいですよ。
いわきを、福島を、日本をたすけて。

ここにぼくが書いたところで、国は動かないかもしれない、というか、動かないであろう。
でも、1人でも多くの人に、現状を知ってもらいたい。
助けてもらいたい。

二分で書いた。
文章はぐちゃぐちゃだ。
それでもいい。
1人でも多くの人に知って欲しい。

追記

なにが本当なのかわからない。
テレビは、いわきは放射線の面は大丈夫、あびても人体に影響はない、という。
原発関係者は、そうではない、今後いわきも危ない、という。

前者が真実なら、物資を運ぶのも活性化される、後者なら、すこし困難になる。

だんだんとメディアがいわき市などを取り上げてきた。
いわきのみんなもう少しまって。

放射線の影響がないうちに、物資、お願いします。


遊樹/デビル会@3/18
放射線(放射能)は30～40キロメートルだと、シーベルトが16/1になるんだ。そして、放射線ってのは、
花粉みたいに、壁一枚で塞げれるものなんだよ。だから30キロメートル先に、現地の放射線が風にのって
そのまますべて届くってわけじゃないよ！マイクロシーベルトのレベルは太陽とか自然にも浴びてるから、、、。
ミリシーベルトのレベルになったら単純に1000倍だけど、30キロメートル先で16/1、そして屋内にいたら、
外壁、屋根などが守ってくれる。それでも不安だろうけど、気をしっかりもって、前向きに
2011年03月16日 23:13

遊樹/デビル会@3/18
ちなみに違う人から質問message来たけど、壁が守るとかは単純そうだけど、普通にこの事件が起こる前に
勉強した事です。逆に変な情報に惑わされないで。
風で30キロメートル以上飛んだ頃にはマイクロシーベルトのレベルなら人体に影響はありません。

勉強した方ならわかると思いますが、おかしな解釈ばかりが飛び交ってます
2011年03月17日 02:02


このゆうきさんがくださった情報がほんとうならば、いいのですが…。

ただ、40年前に原発を建てたひとは、もう避難しているんです。
これが、なにを示しているのか。
ぼくは怖くて仕方ないです。


しかし、ここに書いたいろんな情報も、多くの情報の一つにすぎません。

混乱させてしまい申し訳ありません。

なにが真実なのかわからない。
行政と違う情報を流せば、叩かれる。
叩かれて済むならいいんです。

もし行政がなにか隠している場合、なにかあってからじゃ遅い。

だから、こういう情報もあるんだ、と知って欲しいです。


拡散してくれたみんなありがとう。
感謝します。


さらに追記です。


原発被災地に物資が届いていない理由に、民間輸送ドライバーに安心感を持たれていないことがありますよね。

そこで、国土交通省の道路の電光掲示板に、リアルタイムで放射線量、
そしてそれは安心できる量であるという情報流せば、安心してドライバーもその地域に入ってこれると思うので、
国や関係機関に提案することはできないでしょうか？


kzhln

iPhoneからの投稿


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私は読んでいるときも怖くなってしまいました。
かずへりんさんに偶然が重なったことで助かってよかった・・
だけど、かずへりんさんにはそんなこと、
コメントに書けませんでした。
彼はきっと原発のちかくで、
いえ、そうじゃなくても、被災地で
苦しい日々を怖い日々を耐えているひとたちのことを
考えていると想うので。
だから、泣いて読んだことも書けませんでした。

私はかずへりんさんより何十年長い人生を生きてきたけれど、
だけど、そんなことが少しも役にたたないことが
起こってしまった、
そして今もさまざまな困難が続いていて、
被災地の外側で募金することしか思いつかない私が
無力をかみしめています。

でも、かずへりんさんが書いているように、

＞1人でも多くの人に知って欲しい。

この言葉にちからをもらって、
Ｌ図書の、来館してくださるひとたちに知って欲しいと思いました。

かずへりんさんは本日、この記事の後、更新なさっています。
胸をうたれる内容です。
高校生の男の子がなんでこんなにがまんしなきゃいけないんだろう、
泣いていいんだよ、怒っていいよ、と言ってあげたくなるけれど、
かずへりんさんの言葉にうたれます。

自分が見つけたこと、
これは伝えなきゃと想ったことはお伝えしていきたいです。

かずへりんさんのブログで、
彼がこころを打たれた歌を、
本日更新してくれた記事をお読みください。


かずへりんさんのブログはここから