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さく蔵さんの《天の茶助》沖縄ロケ地に行って来ました(最終回)

2015-07-07 | イベント(レポート・お知らせ)



さく蔵さんの
《天の茶助》沖縄ロケ地に行って来ました(3)


さく蔵さんが5月、《天の茶助》沖縄ロケ地に行ってこられました。
たっくさんの画像やレポをいただきました。さく蔵さん、ありがとうございます。
抜粋、ご紹介します。

今回最終回です。さく蔵さんへのコメント、よろしくお願いいたします。



ずぼらなファンである私はプロダクションノートも、さく蔵さんがメールに添付してくださるまで、

まったく目を通していませんでした(すみません)

プロダクションノートを読んでから、もう一度、さく蔵さんのロケ地探索の画像を見ると、

感慨が深いです。

ほんとうにありがとうございました。

それにしても、《天の茶助》は素晴らしく面白くて怖ろしくもあり、ファンタジーで、

大切なことも教えてくれる愛の映画でしたね(これでほぼ感想は言い得たと思う:笑)


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天界の門

世界遺産 中城城跡











天の茶助公式サイトのプロダクションノートを頼りに
ロケ地を探して
行って参りました


『天の茶助』はSABUが初めて手がけた長編小説を自ら映画化した作品である。
天界に住む茶番頭の茶助が一人の若い女性を事故死から救うために地上に降り
立つ、という設定のこの物語の舞台は、原作小説では場所を特定しない架空の
街に設定されていた。映画化にあたってはSABUは原作の物語の基本的な設定は
維持しながらも、舞台を3年前から居住している沖縄に設定。沖縄各地の様々な
伝統芸能が次々と登場し、これまで沖縄を舞台にした映画ではほとんど描かれ
ることのなかった路地や商店街などがロケ地として盛り込まれたユニークな脚
本が完成した。2013年11月、SABUは脚本をオフィス北野に提案。続いてバンダ
イビジュアル、松竹の製作出資が決定し、『天の茶助』の製作がスタートした。
主人公の茶助役はSABU監督とは『うさぎドロップ』以来2度目のタッグとなる松
山ケンイチ。ヒロインのユリ役には新鋭の大野いとが抜擢された。SABU作品の
常連とも言うべき大杉漣、寺島進に加え、SABU作品初出演である伊勢谷友介、
田口浩正の出演も決定。茶助の妹・茶子役を演じた玉城ティナはこれが映画初
出演となった。茶助とユリをつけ狙う異様な二人組には今野浩喜(キングオブ
コメディ)、オラキオ(弾丸ジャッキー)という二人のコメディアンを抜擢。
ベテランから新人まで幅広い異色のキャスティングが実現した。 撮影開始は
2014年6月18日。映画のラストとなったうるま市「海中道路」付近の浅瀬を茶助
とユリが歩く場面から撮影は始まり、沖縄市、那覇市など、沖縄本島で全ての
シーンが撮影された。

映画の中で最も重要な舞台となる種田骨董品店のセットが作られたのは、沖縄
市の中心街である「一番街」。スタッフルームも種田骨董品店のすぐ近くに設
置され、連日商店街の人々の協力のもと撮影が行われた。とりわけ、ラストの
祭の場面には300人を超えるエキストラが集結。脚本の時点では映像化不可能と
も思われた迫力あるシーンが現実のものとなった。茶助が地上に降り立つシー
ンが撮られたのは、同じ沖縄市の古き良き時代の雰囲気がそのまま残る商店街
「銀天街」。ポンの回想シーンが撮られた映画館「コザ琉映」もこの「銀天
街」のすぐ側に位置している。

那覇市の主なロケ地となったのは観光スポットとしても知られる「牧志公設市
場」周辺の「平和通り」。茶助がユリを助けるべく全速力で路地を突っ走る一
連の場面はまさにSABU監督の本領発揮の名シーンとなった。「牧志公設市場」
自体もポンの回想シーンに登場する。また、彦村の少年時代、茶助が暴漢たち
を撃退する場面が撮られた「農連市場」は老朽化に伴う立て壊しが決定してお
り、今回の撮影はその最後の姿を記録する貴重な機会となった。

また、茶助が地上に降りることを決意する場面で登場する天界の門は世界遺産
として名高い「中城城跡」で撮影された。 映画には沖縄各地の様々な伝統芸能
が登場する。地上に降り立った茶助が遭遇するのは世界的に名高い伝統芸能
「エイサー」。沖縄市を代表する青年会のひとつである「沖縄市園田青年会」
による迫力あるエイサーはこの映画前半の大きな見どころだ。夜の商店街を彷
徨う茶助が見かける「こっけい」は白塗りの道化役「京太郎(チョンダ
ラー)」だけで構成される伝統エイサー。実際に公演を見たSABU監督の熱望に
より、うるま市の「平安名青年会」の出演が実現した。この場面に続いて登場
する獅子舞を演じたのはうるま市の「田場獅子舞」。本土で馴染みのある獅子
舞とは異なる独特の味わいを持った獅子舞である。

更に、映画のクライマックスには沖縄各地の様々な伝統芸能が一堂に会するこ
とになった。最初に登場するのは那覇市の「旗頭」。続いて登場する七福神を
乗せた「進貢船」は、嘉手納町に伝わる祭り「野國總管まつり」でも登場する
船である。最後には琉球王国の宮廷音楽を復元した「路次楽」の楽隊が登場
し、その上を嘉手納町役場に飾られている「白龍」が舞う。沖縄各地の団体の
全面的な協力の結果、通常ではあり得ない伝統芸能のコラボレーションが実現した。
沖縄をベースに活躍する様々な才能が出演しているのもこの映画の大きな見ど
ころだ。ラストで二人の殺し屋を演じるのは、圧倒的な人気を誇るロックバン
ド「ORANGE RANGE」のRYOと、クラブシーンをリードするDJ KEIN。一同
が羽目を外すディスコの場面ではレゲエ本場ジャマイカで行われるワールドレ
ゲエダンスチャンピオンシップで優勝した実績を持つレゲエ・ダンサーI-VA
Nが出演している。テレビ局のシーンに一瞬顔を見せるのはトム・クルーズの
そっくりさんとして知られる琉球トム・クルーズ。同シーンには沖縄発のヒー
ローものとして名高い「ハルサーエイカー」のキャラクターも出演している。

時により突然降り始める雨をかいくぐりながら順調に撮影日程を消化してきた
撮影隊に緊張が走ったのは、撮影も後数日を残すところとなった7月8日。その
後日本全国に大きな被害をもたらした台風8号が沖縄本島に急接近したのであ
る。偶然にも、この日の撮影予定は北谷町の撮影スタジオ「美浜メディアス
テーション」で天界のシーンが撮影された。屋外を暴風雨が吹きすさび、時折
緊急警報が鳴り響く中、撮影は決行された。撮影時にはそのままスタジオに泊
まり込む可能性も検討されたが、撮影終了時には台風は過ぎ去り、夜には無事
にホテルに帰還。その翌々日の7月10日、予定されていたシーンを全て撮り終え
た後、21日間の密度の濃い撮影が終了した。
ポスト・プロダクション作業に要したのは約4ヶ月。精巧なカラーグレイディ
ングとVFXにより、見事な冒頭の天界のシーンが実現した。全編に流れる多彩な
音楽を作曲したのは俊英・松本淳一。提供した楽曲数は実に30曲を超えた。主
題歌はMs.OOJAの「翼」。SABU監督との綿密な意見交換の末、映画のテーマを見
事に表現したオリジナル楽曲がエンドロールを飾ることになった。『天の茶
助』は10月31日に完成。2015年2月13日にベルリン国際映画祭コンペティション
作品としてワールド・プレミアを飾った。





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4 コメント

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Unknown (まろうさぎ)
2015-07-07 19:05:35
さく蔵さん
いつもながら見事な行動力&公開前のご旅行にも関わらずピッタリのところをおさえてきてくださって、ありがとうございます。
ロケ地探しって、楽しいですけれど、スクリーンで見るのとは違う気がして、探し当てるのは難しいんですよね。
私も沖縄に行ったら、いろいろ行きたいなぁ。この記事はすぐに探せるようにしておかないと♪
お会いした時、お話をうかがえて楽しかったです!

樹さん
こうして大きな写真で載せてくださってありがとうございます。携帯の小さな画面でチマチマ見ていたので、よく分からないところもありましたし、公開前だったので「へぇ」という感じだったのが、もう公開もされて、何度か見たので、「おぉ♪おぉぉぉぉ!!!」という感じです。
返信する
Unknown (アンネッタ)
2015-07-09 17:41:13
樹さん、こんにちは

さく蔵さん、ありがとうございます

とはいえ私はまだ❝茶助❞に会えていません。
田舎なので仕方ありませんが、公開まで未だ一か月以上先なんです。
公開日を待ちわびていたので、がっかりです。

早くスクリーンで松山さんを観たいです。
今は弁蔵、今週からはヒロシに会えるので贅沢な悩みなんですけどね。

ばかみたいなんですが、松山さんの出演作を映画館で観るときは今でもすごく緊張するんです。
わくわくしすぎるせいでしょうか。

返信する
Unknown (キョーコ)
2015-07-10 23:05:13
樹さん
さく蔵さん
こんばんは。

今日やっと「天の茶助」を観てこれました。
さく蔵さんのロケ地ガイドを思い出しつつの鑑賞で、那覇のディープサウス(建物の中なのか外なのか分からなってくる辺り)や、コザの不思議な高さのアーケードなど、立体的に楽しみました。

貴重な写真をたくさん見せてくださって、ありがとうございました!
返信する
Unknown (さく蔵)
2015-07-13 23:06:44
樹さん、こんばんは。
公開前で資料も無く、予告編に映っていた場所を目標に、
根性根性ど根性だけで出掛けました。
見つけたうれしさで送り付けてしまった写真を
こんなに立派な記事にしてくださって、ありがとうございました!

せっかくいただいた皆さまのコメントへのお礼が遅くなりまして申し訳ありません。




まろうさぎさん、
いつもコメントありがとうございます!
番宣情報や美しい花びらのお裾わけまで♪
いくらお礼を申し上げても足りないくらいです。

この旅については、お目に掛かった時にほとんどお話ししてしまったのですけれどね^^
>ロケ地探しって、楽しいですけれど、スクリーンで見るのとは違う気がして、
確かにそうですね、でも今回は逆パターンで、
苦心してロケ地を探して見てきた後に本編を観て、あ~!あそこ!と懐かしかったり、
実際に行った時の匂いや陽射しや風、人々のパワー、
いろんなものが蘇って、感慨深かったです。
あの湯呑のデザインのロケ地マップを持っていたらもっと詳しく行けたかも知れないのですけど…
金曜の夜に沖縄入りし、ロケ地以外にも離島サイクリングや城跡など、
土日で貪欲に巡った割にはせかせかした印象も無く、沖縄時間?ゆったりとした時の流れに包まれた旅でした。
まろうさぎさんもぜひ、楽しい沖縄ご旅行を!




アンネッタさん、
写真を見ていただけて、コメントをいただけてとってもうれしいです。
ありがとうございます!

我が家にはBSが無くて、未だに弁蔵が見れていないのですが、
ひろしが始まって幸せです。
これからは毎週土曜の夜はドキドキです♪

アンネッタさんも茶助に会えるのが待ち遠しいですね!
松山さんのいろんな顔(髪型・ファッション)が見られます。
私はお茶くみの時の被り物姿がけっこう好きです^^




キョーコさん、
コメントありがとうございます。
その節は痛いメールにお付き合い、ありがとうございました!
キョーコさんも那覇の農連市場やコザの街を旅行されたことがおありなんですよね、
茶助が、コザから次の瞬間は那覇を走ってたりして、いくら茶助でも無理だろ~、
なんて分かっちゃったり(決してクレームではなく^^)
天界の門からは実は海が見えたり、いろいろ身近に感じられて、
行ってみて良かったと思いました。
週末だったせいを差し引いても、コザ一番街や銀天街はシャッター通りというか、
正直、さびれた印象でした。
映画を観て訪れる人が増えて、商店街の方々から茶助効果と喜ばれるといいなと思います。
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