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(2012-02-07 )
《キツツキと雨》映画監督役
小栗旬「悩める姿 まるで自分」
2012-02-07
「キツツキと雨」(沖田修一監督、11日公開)で小栗旬が演じるのは、撮影現場でおどおどしている若手の映画監督だ。
自身の監督経験を振り返りながら、少しずつ成長していく主人公への思いを、小栗が語った。
映画監督の幸一は、山あいの村に「ゾンビ映画」の撮影に来ている。ところが、スタッフや俳優にてきぱき指示を出せず、悩んでばかりいて、やがて、プレッシャーに耐えられなくなる。脚本を読んだ直後は、そんな監督像を「いくら何でもできなさすぎじゃないか」と思った。自身は子役からスタート。長い俳優歴を通して、撮影現場の様子を見知っていたので、余計にそう感じたようだ。
頼りなかった映画監督の幸一(小栗旬、右)は、木こりの克彦(役所広司、左)に励まされ、監督らしさを身に着けていく
しかし、実際に、幸一を演じていくうちに、「プレッシャーと責任で、押しつぶされそうな感じ」に共感できるようになった。
幸一は、映画を自主制作していて、たまたま短編映画のコンテストに出品したら、グランプリを受賞。突然、プロデューサーに「ちゃんと映画を撮ってみろ」と言われ、監督になったものの、それまでの友達感覚が通じず、知らないスタッフの中で身動きがとれない――。これが、沖田監督と共に思い描いた幸一のプロフィルで、「いきなり、プロの現場にきたら、こうなるだろうな」とうなずきあった。
さらに、2年前に「シュアリー・サムデイ」を初監督した時の記憶もよみがえった。「撮りたい絵やビジョンがある程度できあがっていても、ロケ現場に行ったら、思い通りにいかない。俳優が違う動きをした時に、我を通して『こうしてほしい』と言うべきか、『この状況だったら、こっちの方が自然かも』と思うか、迷いました」。臨機応変に対応できず、時間が欲しかったが、もらえないのが分かり、「『雨が降ればいい』と祈る毎日だった」という。
ぎこちなかった「ゾンビ映画」の撮影現場は、幸一と木こり(役所広司)の親子のような交流を経て、一体感を増していく。そこで「監督が作る現場の空気感」は、「キツツキと雨」を撮る現場にも通じていた。「沖田監督はすごく迷うんだけど、スタッフ、キャスト全員に、この人のために、何かできないかと思わせるような空気感があった」
次に映画を監督する時には、そのような現場になったら、と思う。「『シュアリー・サムデイ』では、気張りすぎました。監督だって人間なんだから、悩んでいいのに、全部自分で何とかしないとって。でも、優秀なスタッフに頼れる部分は頼って、その上で、自分のやりたいことを提示できればいい。そうすれば、もっと映画作りって面白くなるんじゃないか」(近藤孝)
(読売新聞)
読み応えのある記事だなあと思いました。
小栗さんが実に誠実に話されていて、
本当ならそういう事隠して、
この映画を学びとして、
そうっと次に行けばいいものを、
赤裸々に当時のことを語られて。
もちろん、当時、公開前に、
いろいろ語られたとは思うのですが、
不安や心配や悩みを忘れ去りたいだろうし、
世間は忘れているだろうに、
当時のことをつぶさに語られているのですもの。
小栗さんがファンの女性だけでなく、
多くの同業者たる若手俳優さんたちに愛されるのは
こういう、包み隠さない在り方が魅力のひとつでも
あるのかもしれないですね。
(何も知らん人間がえらそうに言ってごめんなさい、ですが^^)
沖田監督の映画は「南極料理人」しか見たことがないのですが、
男性をあんなに可愛く撮る監督、
今回も期待でいっぱいです。
観た人によると、やっぱりみんなが可愛いようですよ。
小栗さん、そういう撮り方も学ばれたのかな。
ご自身はそのままで超可愛い方ですけどね^^
じつは、子役からのキャリアであることを知りませんで、
本当にいろいろ見てきておられた上での発言であったのかが分かりました。
今もなお どん欲に素敵な仕事をなさってるのが、 そして メディアの求めることをよく理解している感の鋭い方とお見受けしてます。
しかも 巣でこれをやってると言う(^-^)
見に行きました。
とっても素敵な映画でしたよ。
役所さんのきこりもよかったし、
小栗さんの新人監督っぷりもすばらしかったです。
小栗さんは俳優としてのみならず、
映画を支える学校運営を考えようとするひととして、
監督業にもチャレンジされたと思うのですが、
ひとり胸のなかにしまわず、
いろんな番組や媒体で口にし、
有言実行なさるのがすばらしいと思います。
初監督作『シュアリーサムデイ』もよかったですけど、
その後のこの役をへて、
小栗さんがこの次、どう役立てられるのか、
とても楽しみです。