12劇団目《剣戟はる駒座》
お芝居と舞踊ショー、
極上バランスの名劇団!
仕事が多忙で、若丸劇団のいる淡路島まで日帰りする体力に恵まれず(爆)、
前から観たかった《剣戟はる駒座》に行ってきました。
妹がオススメするはず、素晴らしかったー!!!
津川鵣汀(らいちょう)座長、かっこよすぎる写真に
リアルですか、加工してませんか的なね、好奇心もありましたよ^^
市川染五郎さんにすこし似てません?男前。
で、実際、写真と異なる場合は・・ありませんでした(笑)
めっちゃ綺麗!
博多人形のような美しさ。女形になると、劇団美山の里美こうた若座長に似てる!
おふたりとも美貌で、これから座長として、大衆演劇を背負って立つ両雄なんですねー。
鵣汀くんは若干21歳!
そして弟の(彼もまた名前が難しい)祀武憙(しぶき)くんが芸達者ー!
副座長の隼さんより目立ってるという。
剣戟はる駒座は不動倭(やまと)組、鵣汀組に分かれている大所帯なのですが、
総座長の津川竜座長は鵣汀、祀武憙くんのお父上で、45歳。
風格はあるけど、若い!かっこいい。
梅田呉服座でチケット買ったらもらったので、あ、ティッシュかなと思ったら、
使いきりカイロでしたよ! なんて優しいおこころづかい。これだけで好感度UPやな(笑)
舞台は3部構成になってまして、ミニショー、お芝居、舞踊ショーの段取り。
その説明を前説で、副座長の隼さんと祀武憙くんがなさるという、贅沢さ。
でも、普段、お着物を召されているので、なんか違和感(笑)
役者さんたちはお着物があんなに似合ってるのに、洋服でいる時間が短いんだなあと、妙に納得(笑)
左の隼さんには4人のお子さんがおありだそうです!
その子どもさんのおひとり(6歳)が本日の子役をつとめて泣かせてくれました!
隼さんが小栗旬さんに似ているというので、らいちょう(ひらがなで失礼します)座長が、
「甘栗旬に変えたらええねん」と言ってました(笑)
前説のとき、しぶきくんが「今日初めて来たひと、手をあげて」と尋ねたので、手を挙げると、
結構な人数の手があがってました。
「わー、多いな。うれしいな。大衆演劇は観たことあるよね?」と確認^^
ミニショーでは氷川きよしメドレーをするとのことで、
そのラストの歌にお客さんも踊りで参加するように、とのお達しあり。
全員参加(食事中を除く:笑)を促すあたり、すごく上手くて、爆笑でした。
ではランダムに写真貼りますー。
津川竜総座長。4月に名取裕子さんの舞台に出られるよう。
ここは座長をはじめ、みなさん、テレビや商業演劇にもよく出られているようです。すごいな。
かっこよかったー、このお衣装で、威風堂々って感じでした。
副座長の隼さん。笑顔がとても魅力的な方です。
しぶきくん。トークが上手いし、ユーモア抜群。GLAYのTERUさんに見えたり、オノマチに見えたり^^
では、らいちょう座長ですーー
沢田研二の「時のすぎゆくままに」を歌ってくれました。
マイクが光るし、下駄も七色に光るし、その下駄のライトのスイッチ入れたり消したり(笑)
歌声は男っぽくて上手でした。らいちょうくんにとっては昭和なテイストの温故知新な曲なのでしょうけど、
《わー、ジュリーだよ》となんか、ときめいてしまったわ。時代をこえたいい曲ですもんね。
ラストショーは歌舞伎舞踊の《伊達奴》。
竜&らいちょう座長で、美しかったです。
らいちょう座長は、にらみもあって、かっこよかったなー。
らいちょう座長は早着替えがあって、下手に消えたなと思ったら、花道からすぐ出てきたりして、
歌舞伎みたいで、贅沢な気分になりました。
しぶきくんは拍手と黄色い声とハンチョを要求したり(笑)、
らいちょう座長は拍手が足りないと花道から顔を出すだけで引っ込んで、
「え?」と思ったら下手から登場して、そういう細かいお楽しみもあったし、
竜座長としぶきくんが「半分こ」?という曲で踊ったときには、
舞台で竜座長がお菓子を半分こして、しぶきくんと食べ、
はけるとき、「あんまー。コーヒーちょうだい」と^^
お芝居は泣かせる人情話で、
舞踊ショーは15曲のうち、両座長で3分の2は出てらしたと思います。
しんどいと思うんですよ、着替えだけでもたいへん。
でもこの心意気、せつないくらい一生懸命で、かっこいい、全力投球!
親子3人と副座長の隼さんの、黄金カルテット、素晴らしいです!
伊達奴からのおくりだし、両座長はベンチコートを着て、でした。
(大川良太郎さんは1月、舞台のままのカッコでおくりだししてたみたいで、
恐怖のおくりだし、とブログに書いてたけど、そういう見栄の張り方、いなせだなと思います。
でも、ベンチコート着ても、誰も怒らないよね。良太郎さん、無理しないでいいよ←なにさま:笑)
竜座長が、ベテラン座長で、超多忙で舞台にたつのも珍しい方らしいのに、
握手で握った手を離さずに、ぐっと目を見つめてくださるので、おろおろ←
すごく感動したので、「とても素晴らしかったです。盛りだくさんで楽しかったです」と申し上げると、
「また、きっと、来てくださいね。お待ちしていますから」とキラー発言(笑)
最後にも1回、ぐっと力をこめて握手してくださいました。
らいちょう座長は21歳の素に戻った感じで、だからこそ、そこが素敵と思いました。
そこまでプロっぽかったらあざといですよね。
おふたりが並んで立っておられるので、いいのかなあと思いつつ、
ちゃっかり、らいちょう座長にもお礼を言って握手してもらいました。
美山のお芝居は形式美がすごいなーと思ったけど、
はる駒座のお芝居は《大衆演劇》というジャンルを守り抜こうとするような、
そんな気概の感じられる作品でした。
さりながら、ラストショーに歌舞伎の美しい動きを持って来るって、粋すぎませんか?
日によると、らいちょう座長の三味線が聞ける日もあるそうです。なんて贅沢!
美山と同じように、今月、も1回は観たい!と思わせてくれる劇団でした!
毎回毎回、お見送り(送り出しというのですね)して、握手して、力強く握手して、「また来てください」と真剣に言って・・・
実を言うと、某アイドルグループの握手会って、ちょっとバカにしてました。握手券を買わせてあざとすぎるだろと。
でも、今、樹さんの文章を読んでいて、(商売としてあざといのは変わりありませんが)先ほどまでステージで我々を楽しませてくれていた人が、目の前で握手して、真剣に感想を聞いてくれるというのは、本当に嬉しいし贅沢なことなんだなぁと。そして、そういう(ステージに立つ人からすると、しんどい)ことを、大衆演劇の役者さんは、ずっとずっとやってきて、だから人気があるんだなぁと納得しています。
それにしても、女形姿の着物が、うっとり。素人にはここまで衣紋をぬくことはできないけれど、かっこよくて色っぽい着方をちょっと取り入れたいです~~。
こちらにもコメントありがとうございます。
大衆演劇の劇団、って
本当に観ていて楽しいです。
舞台のライブ感覚がたまらなくて、
商業演劇とちがって、お芝居が脱線したり、アドリブばんばん入ったり、
舞台の上で座長が座員を叱ったり、etc。
>先ほどまでステージで我々を楽しませてくれていた人が、
目の前で握手して、真剣に感想を聞いてくれるというのは、本当に嬉しいし贅沢なことなんだなぁと。
そうなんです!
でも感動した後だと、座長の前ではあがって、
「ありがとうございました!」というのが精一杯だったりします(笑)
私も実は1年くらい前までは『演歌』で踊る大衆演劇はちょっと、と
食わず嫌いでしたけど、
本当にすばらしい世界です。
演歌はいっさい気になりません(笑)
腰が低くて、すごく優しい竜座長と元気はつらつならいちょう座長、
前から『すごくすばらしい』と聞いていたので、やっと観れて嬉しかったです。
まろうさぎさんみたいに着物にお詳しく、ご自身でも普段からお召しになられる方は
私の楽しみ方よりずっと深いのでしょうね。羨ましい限りです。
ぜひぜひ、浅草木馬館や篠原演芸場をお勧めいたしますー!