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広島《清盛》旅行①。懐かしの《大和》と音戸の瀬戸。2012-09-12

2017-08-27 | 日常メモ


広島《清盛》旅行①。
懐かしの《大和》と音戸の瀬戸。
   2012-09-12     



土曜日日曜日、家族3人のお休みを調整して、広島に行ってきました。
もちろん、私も《平清盛》の舞台を観たかったのではありますが、
オットが厳島神社にもう一度行きたいと、
自らすすんで旅行の計画をたててくれたのです。
旅行の費用も全額出してくれましたよ。いいひとだ(笑)

うちの旅行は変わっていまして、
オットが費用を3等分。
それでホテル代、食事代、お土産代も、ジュース代も
それぞれが払うのです。
なので、入場料のいる会場などでは入る人入らない人が出てくる(笑)

しょっぱな、大阪からまず遠い方の呉市に行きました。
まずは戦艦大和の模型がある《大和ミュージアム》へ。







戦艦大和の勇姿です。
映画の戦闘シーンを思い出して、じいんとしてしまいます。
top画像の松山さん、若いですね。
坊主頭でしたけど、清盛入道での頭のほくろ、わからなかったですよね(笑)

6年前に行ったときにはなかった資料室のようなスペースができていて、
呉市が空襲を受けた様子であるとか、零戦突撃の様子であるとか、
貴重な映像が流れていました。
大和の模型であるとか、
当時の人々の暮らしの様子であるとか、
日本海軍の資料であるとか、図表や映像で説明されていました。
零戦突入の映像や焼夷弾爆撃の様子を見ていると、
知らず知らず、涙がずーーーと流れていました。
オットがその時にボランティアの方が話しておられた話を聞いたそうです。
なんでも、ボランティアの方が泣いておられる男性を見つけたのだとか。
聞くと、大阪から来た男性で、なんとはなしに見学していて、
展示してある戦艦大和の死亡者名簿に
おじいさんの名前を発見してしまったからということだったそうです。
歴史が生きていて、紛れもなく繋がっているんだということを思いました。
男性はきっとおじいさんのことをまた改めていろいろ思われたことでしょうね。

写真はないのですが、
人間魚雷《回天》も展示されていました。
亡くなられた方が、実は遺書を録音されていたんですね。
そのテープが公開されていました。
妹や弟のことを話され、両親に感謝し、
移ろう季節のことも話されていたと思います。
肉声や肉筆というのは、言葉にならないですね。
それが覚悟を決めて、感情をセーブしたものであればなおさら。



零戦も展示されています。
映画化される《永遠の0》という小説がありますが、
その小説を読んで、今までいかに戦争の現場を知らないかという事を
思い知らされたものです。
零戦に乗り込んだ兵士たちが悲しく愛しく、
零戦をしっかり見たい、とずっと思っていたのですが、
大きさは想像以上でした。
真上からだと操縦席が見えるんですよ。
あそこにひとり乗り込んで、いったい何人の方が飛び立っていかれたのかと思いました。
どんなに多くの犠牲を出しても、その作戦を敢行した上官は出世に繋がると聞いて、
兵士を数でしか見ない、大本営の姿勢を恐ろしいと思いました。
原発事故以降、国はあの時代とちっとも変わっていないんだなという思いにも駆られましたが。



左が《大和ミュージアム》、奥にあるのが《てつのくじら館》なんですよ。
たしかに、くじらっぽいです(笑)
てつのくじら館は無料ですからね、行かれたらぜひ入館しましょう(笑)
海上自衛隊のオフィシャルな展示館なんです。
以前ならスルーしていたと思うけど、ちょっと大人になったので(笑)入りました。
ここはね、展示用潜水艦あきしお、の内部を見学することができるんですよ。
すごくないですか?
私は潜水艦って、すごく興味があったので、Vサイン出ましたね(笑)




ちょっとピンぼけですみません。
操縦席と計器類ですね。
潜水艦の中のベッドにも実際、横になっても可、だったんですけど、
壁にすえつけられたベッドというか、寝台車の寝台みたいな寝床は狭くて、
見るだけにとどめました(息子のももですら拒否^^)

こちらは潜水艦でのお食事メニュー。
1日4食あるのだそうですけど、外界と隔絶された世界、
この食事は気を使われるんでしょうね。

それから、潜水艦に限らず、のお仕事の話。
掃海、といって機雷を除去する任務があるのだそうです。
地雷じゃなくて、海中に投下された爆弾、ですね。
この作業のために、今までに77名もの自衛隊員が犠牲になられたそうですよ。
ここでは説明しませんが、とても危険なお仕事らしいです。
音に反応する機雷もあるとかで。

展示を見終わってやっとこの日の昼食。
近いところで、ということで、すぐ隣のショッピングビルなのかな、
そちらにある《日招きの里》(ようやく清盛の匂い???)に入りました。

ちょっと不気味だと思うんですけど(笑)、
顔の部分は向こうの景色が見えてるんですよね、すみません。
店の入り口近辺に設置されていたパネル。
すぐ横に砲台が置かれていました。
いまだに大和の映画がここでは健在なんだなと嬉しくなりましたよ。
お店は海軍カレーが中心メニューでして、
オットは呉が発祥の地であるという肉じゃが、
その肉じゃがのコロッケ入りカレーを注文。
ももはくじら入りカレー、
私はご当地で人気らしいじゃこカツカレーを注文しました。
ももはひょっとして生まれて初めて鯨肉を食べたかも???

美味しかったです(すこし分けてもらった^^)
ジャコカツは匂いがちょっと生臭い感じで、どうしようと凹んだのですけど、
食べてみると塩味が効いていて美味しかったですよ。
カレーはそれぞれ1200円。ちょっとお高い感は否めず^^

ご飯を食べて、次にどうしようという段取りで、
どうやら、日招き伝説のある、音戸の瀬戸が近いというので、
行こう!ということになりました。

が、それは思いのほか長くなってしまったので、
次回にお話しますね。(すみません)




予告編的な(笑)




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10 コメント

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Unknown (まろうさぎ)
2012-09-12 22:07:01
ご家族で旅行!しかもスポンサー付というのは羨ましい♪
ああ~~神尾~~~(思い起こせば、神尾が初松山ケンイチだったわ)
大和ミュージアム、展示物が増えたんですね。それはぜひ行かねば!
いかにも観光地!の顔だしフレーム。これは反町さんと獅童さんのシーンか、残念(笑)
「鉄のくじら」館。潜水艦のことを「くじら」と言うそうですよ(有川浩「海の底」より)
狭いしくさいし、大変だとか。ちょっと閉所恐怖症っぽい私にはムリ。。。

そして、「百日の太政大臣」ばりのタイトル予告(笑)
次回、音戸の瀬戸の日招き観光について、じっくり聞かせてくださいね。
(「音戸の瀬戸の開削も終わった」と前回、さらりと言ってましたが、広島を出さなかったのは、最初の広島県知事への意趣返しか?笑)

いや~旅行レポ、楽しみにしております。じっくり楽しませていただきます!!
返信する
Unknown (さく蔵)
2012-09-13 06:40:37
樹さん、お帰りなさい!

いやぁ~、大河つながりのミラクルな週末でしたよね(^_-)

いつもながら仲良し一家でとっても羨ましいです♪

偶然私も今月末の土・日に宮島行きを計画しておりました。
樹さんのレポを参考にさせていただきたいな、
続きを楽しみにしています!

旅のお疲れが出ませんように
返信する
いいなぁ~ (may)
2012-09-13 08:42:36
呉や宮島観光を堪能されたようですね~。
私も月曜日、1人でしたけど神戸を堪能してきました。
(blogにUPしておりますので興味がございましたら是非)

宮島は小学校の修学旅行以来行ってないのでまた行きたいと思いながらもう何十年…呉も行ってみたいのですが未だ行けず…しかし、この夏からだんなの仕事(営業)の担当地域に広島も含まれているので(5年ぶりくらい?)休日向こうで仕事などの時にひょっとすると遊びに行けるチャンスがあるかもしれないので今から色々計画したいなぁ~。

続きも楽しみにしています♪
返信する
まろうさぎさんへ ()
2012-09-14 09:43:58
おはようございます。

じっくり読んでいただけるようなものにはなっていないんです、すみません。
でも、オットが厳島神社に行きたい、とそれだけしか決まっていない旅行だったので、
あれこれ詰め込まず、結果、清盛紀行(松ケン紀行^^)になったのがラッキーでした!

音戸の瀬戸は日招き伝説という、清盛の仕事のすごさの表れでもありますよね。
800年前の昔、この海をなんとかしようと考えたひとがいるのか、と
瀬戸内の海を見て感慨深かったです。

神尾は懐かしいですね。
前に較べると映画のポスターなどがなくなってて、ちょっと淋しかったですが、
外に残っててよかった(笑)

潜水艦はたしかに閉所恐怖症には無理だと思いますが、
だからこそ、今度行かれたら見学をおススメします。
すぐ逃げ出せるわけですので(笑)
返信する
さく蔵さんへ ()
2012-09-14 09:48:30
おはようございます。

オットの旅行積み立て、ありがたいのですが、
それぞれがホテル代、ジュース代と出すのが面白くってやめられません(てか、次回も期待したいです:笑)

さく蔵さんも行かれるのですね。
とても素敵でしたよ。それが伝わるといいな。
参考になるかどうかわかりませんが、なるべく早くにUPしますね。

お気遣いくださってありがとうございます。
後部座席で楽ちんだったのに、
風邪をひいたので、早めに明日、お医者さんに行ってきます(笑)
返信する
mayさんへ ()
2012-09-14 09:54:32
おはようございます。
神戸、堪能されたんですね。
あとで読ませていただきます。ありがとうございます。

前に旅行した時は平和記念公園がメインだったんです。
私だけ行ったことがなかったので、
いろんなところで手を合わせ、資料を読んだりしました。
原爆ドームの、傷ついているのにずっと立たされているような印象に、涙がとまりませんでした。

今回、私にとっては初めての厳島神社。
感動しました。
前はよくばって鞆の浦にも行ったのでスケジュールはきつかったです。
でも宮島と呉はとても近いので、
ご主人のお休みの時に、遊びに行かれるといいのでは、と思います。
瀬戸内海の景色の美しさはためいきものですよー。
返信する
Unknown (のり太)
2012-09-14 10:39:45
樹さま
お帰りなさい&楽しくてわかりやすいレポートありがとうございます。

実は今週末、夫と広島に行く予定なのです。
うちは子どもがなかなかできなくて、未だできなくて(しかし諦めたわけではないけど…)、夫婦二人なので気軽にヘラヘラ出かけます。
更にお互いに1人でもヘラヘラ出かけますが。(私は友達ともヘラヘラ出かけます。因みに宮島は、友達1・夫1・ひとり1回です)

今回の広島紀行の目的は、大和ミュージアム・音戸の瀬戸・日招き像・音戸の瀬戸ドラマ館・広島原爆資料館です。
大和と音戸は私の希望。
原爆資料館は、夫が一度も行ったことがないというので、行くべきだという話になりまして…

「てつのくじら館」は行く予定に入っていないのですが…どうなんだろ?おススメですか?時間に余裕があればって感じですかね~?

「永遠の0」原作、私も読みました。(映画化決定前ですが)
あと「夕凪の町、桜の国」という映画も、戦争や原爆が今も続いていることを感じさせてくれます。
私の友人(29歳)は、中学校で国語の先生をしていますが、この映画を教材に授業をしているんです。「ここ2年くらい子どもの反応が淡泊で、心を動かしてあげられない」と嘆いていましたが、続けて欲しいなーと思っています。関係ない話、すみません(汗)
返信する
のり太さんへ ()
2012-09-16 10:20:26
こんにちは。

わ、もう広島にお着きになっているでしょうか。
楽しまれてくださいね。

てつのくじら館、ぜひ行ってください。
すぐ隣ですし、無料だし(笑)、
掃海という、とても重要で大切な任務をされているのが、
よくわかりますよ。
これも戦争の後始末。
呉でそのことが展示されているのも、とても意味があると思います。
海軍の要衝でしたからね、呉って。

「夕凪の町、桜の国」、悲しいせつない映画でしたね。
あれから麻生久美子さんのしあわせを
祈っていた記憶が(笑)
吉沢悠さんもあの映画でさらに好きになった記憶が^^
こどものまっすぐなこころのうちに、
平和教育に取り組むのはとても素敵なことだと思います。
成果がなかなか思うように得られなくても、
すばらしい花が咲く教育をなさっているのだと励ましてあげてくださいね。

どうか、素敵な旅行になりますように。
返信する
やっとPCの前に座れました (micc)
2012-09-17 13:48:29
やっぱり大きな写真で見てからコメントしたかったので
こんな遅くのコメントに(汗)

旅の費用三等分形式は面白いですね!
見たいものを見る、自主性が養われそう。
はっきり言って家族でも嗜好は違うものですからね。

樹さんの写真、結構俯瞰の構図がありますけど
ゼロ戦の上からの写真いいですねえ。
初めて見たかも。

大和の模型も、くうううっ
カッコイイ!!!

今はCG全盛ですけど、ちょい大き目の模型から生み出される臨場感に絶対勝てないと思うのです。

どうしても戦艦からは戦争というものを連想しちゃいますけど
純粋に建造物としての美しさはあるので、悲哀は無視できませんが、ただただワクワクしそうです。
返信する
miccちゃんへ ()
2012-09-18 19:51:35
こんばんは。

コメントありがとうございます。
PCでわざわざ見てくださったんですね、
うれしいです。
カレーまで特大画像(笑)

旅行の費用、オットもちなので、
自分が財布から支払ってくれたらいいのに、
わざわざ3等分。意味不明と思いきや、
面白いんですよ、これが。
レストランとかでいきなり3人で割り勘してるの図、
いったいどんな関係と思われていたりするかも。
途中でジュースを二人分も払うと、
それぞれに「奢ってもらった!」と言われたり、
へんな家族です(笑)

大和ミュージアムはミュージアムの外が海で、
巨大なタンカーが停泊していたりするので、
模型を原寸大で見れるような迫力があります。
模型そのものもたしかに美しいです。
零戦や人間魚雷や、
戦争の残酷な歴史の証人も展示されていますが、
叡智の結晶という側面もありますよね。
いつか広島に行かれることがあればぜひ、です!
返信する

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