Lに捧げるちいさな図書館

≪ L ≫至上主義の図書館へようこそ。司書は趣味嗜好のまま、気の向くまま、あちこちへと流浪しますゆえー♪

まろうさぎさんの*松山ケンイチ主演「ロストケア」完成披露試写会レポ

2023-02-04 | イベント(レポート・お知らせ)

まろうさぎさんから松山さん主演映画「ロストケア」の完成披露試写会レポを戴きました! 
まろうさぎさん、ありがとうございます。
8000文字を超える力作長編小説のようなレポです。
しっかりと、ご拝読ください。

まろうさぎさんの*
松山ケンイチ主演「ロストケア」
       完成披露試写会レポ

「ロストケア」完成披露試写会 2023年2月2日 TOHOシネマズ六本木ヒルズ

上映後舞台挨拶


8月にテアトル試写会で拝見した「ロストケア」がいよいよ完成披露です。しかし、チケットが激戦だった~。先行抽選で外れ、一般発売は1分しないうちに売り切れ、リセールもほとんど出なくて。私は運よく、リセールチケットで参加できましたが、今回、涙を飲んだ方も多かったと思います。


映画は、この日本でずっとずっと問題視されているのに、見ないふりをしてきた「介護」の問題。原作は10年前の発表ですが、今もって何も変わってない。少しは問題が可視化されてきたとは言え、今でも介護殺人・介護心中は起きている。どうすれば斯波の「救った」という言葉が、「間違いだ!」と一点の曇りもなく言えるようになるのか、どうすれば斯波は殺人者にならずに済んだのか、見た後に、考え続けなければならない課題が胸に残ります。


さて、上映後ということで、少しネタバレありの舞台挨拶。動画やネット記事も参照しつつ、メモを書き起こします。

20:20分に上映が終了し、スタッフの方が舞台挨拶の準備、そしてマスコミの記者・カメラマンの方が大勢入場し、舞台上には、笠井信輔アナウンサー。今回の舞台挨拶では、ティーチイン形式も取り入れること、最後に写真撮影ができるとのことで、客席が「おぉ!」と盛り上がりました。


20時25分、下手から、松山さん・長澤さん・鈴鹿さん・戸田さん・加藤さん・前田監督・原作者・葉真中さんの順番で登場。キャストの登場の時は、スクリーンに映画内のソロショットと役名が紹介されました。(並び順は、下手から、葉真中さん・加藤さん・長澤さん・松山さん・鈴鹿さん・戸田さん・監督)(以下、敬称略)


松山:斯波役を演じました松山です。今日はお越しいただきありがとうございます。短い時間ですが、よろしくお願いします。

長澤:本日はありがとうございます。大友秀美役を演じました長澤まさみです。初めて一般のお客様に見て頂けて、ようやくこの映画が届けられることが嬉しいです。

鈴鹿:皆さん、本日は本当にありがとうございます(マイクの音量が小さいな・・・)

松山:声、ちっちゃくない??(と突然のツッコミ 笑)

(マイクをチェックする鈴鹿くん)

鈴鹿:あ、あ、皆さん、本当に今日はありがとうございます。椎名役を演じさせていただきました鈴鹿央士です。短い時間ですが、よろしくお願いします。(言い終わって、松山さんをの方を見て確認。松山さん、うんうんと頷いて笑う 鈴鹿くんもウフフと笑う)

戸田:こんにちは。戸田菜穂です。私の役は本当に苦しい役で・・・私の最後の叫びは、渾身の思いで叫んでいます。本日はよろしくお願いします。

加藤:加藤菜津です。こんな大きな舞台は初めてなので緊張しています。よろしくお願いします。

前田:監督の前田です。10年かかってようやく届けられました。今はとにかく嬉しいです。

葉真中:こんばんは。あの小説家というのは、普段は一人でPCに向かってパチパチしているので、たくさんの人の前に立つのは緊張します。こんなにたくさんの方に見てもらって感激です。


(前田監督と10年あたためてきた映画化とのことですが、松山さんの今の気持ちは?)

松山:単純にすごく嬉しいです。今日、お客さんの反応を見たいなと思って一緒に見ていたんですよね。見ていて面白くないと頭ってこう動くんですが、今日はどうかなと思って皆さんを監視してました(笑) 今日はあんまり動いてなかったですし、柄本さんのギリギリの演技のところで鼻をすする音が聞こえはじめて、結局、自分が感動する部分が(皆さんと)一緒だなと思って、その空気感の中で見られてありがたかったです。


(どのくらい監督と話し合ったのか?)

前田:10年前ですね。僕が原作をちょうど読み終わったタイミングで松山くんが電話してきて・・・

松山:わいが電話したの?

前田:そうだよ。それで今、すごい話を読んだから、松山くんも読んでって言ったら、すぐに読んでくれて、それでやろうってことになって。

松山:10年前だから、わかんなくなってんな・・・。(葉真中先生に)どうやって10年も前にこういう作品を書こうと思ったんですか?その当時って、まだそんなに介護殺人事件って表に出てくることが少なかったですよね?

葉真中:ちょっとずつ話題になっている頃ですね。当時はコムスン問題、介護保険の不正受給の問題が表に出ていた頃です。

前田:いろんな問題があって、10年(映画として)成立しないままで、葉真中先生にはやるやる詐欺みたいになって、出版社の方にも待っていただいて、なんの契約もしていないのに「松山くんとやります」と言って待っていただいたので、きっと僕らよりも葉真中先生の方が喜んでいただいているんではないかと思います。


(さきほどから松山さんは飄々と語っていらっしゃいますが、松山さんのこの作品にかける思いは周りから見てどうでしたか?)

前田:役に対する捉え方がガッチリして、松山くんに限らず、俳優陣の皆さんがそれぞれ自分自身の役を考えて頂いて、素晴らしかったです。

長澤:松山さんはプロデューサー的立場で、この作品に情熱をもって取り組んでいらしたので、私はプロデューサーだと思って接していました。


(映画をご覧になって、どうでしたか?)

長澤:どうしても自分の出ているところは、俳優的目線で自分反省会をしてしまうのですが、自分が出ていないシーンは初めて見るので、斯波とお父さんのシーンとか、グッとくるものがありました。他のシーンでも、身につまされる映画で、見るべき価値がある、多くの方に見てほしい映画だなぁと思います。

鈴鹿:上辺で何か考えてしまうことはできない、心の奥底に訴えかけてくる、、、家族のこととか、自分だったらどうするだろう・・・。僕の世代だと「介護」はまだ直面しないことですが、必ず来ることだし、日本の社会では起こりうることなので、自分はどうですか?と言われた気がしました。

戸田:心の中に重たい鉛を受け取ったような衝撃がありました。だけど、ずっと前から日本では言われていた問題で、この映画を見た皆さんには受け取って、発信してほしい、発信することで変わってほしいと思います。また(そういう問題に直面している方に)声をかけてほしいです。今、ヤングケアラーの問題もあるし、そういう方々に光が当たるといいなと思いました。

葉真中:かなり前にお声がけいただいて、松山さんと前田監督が熱望しているということでしたが、直接は言われてないので、どうせ出版社が作家を盛り上げるために言ってるだけだろうと思って、またまた~うまいこと言って、と思っていました。だから本当だったんだ~と(松山さん:大きく頷く)。原作者としてはもちろん楽しみもありますが、不安も半分くらいあって、でも、想像を超える、と言ったら失礼ですが、本当に想像を超える映画で、感無量です。

加藤:この作品のテーマが介護殺人なんですけれど、脚本を読むまでは親を殺すなんて考えられない、ありえないと思っていましたが、撮影期間中に、介護って何だろうって日々考えて、自分が絶対に親を殺さないって自信が少しなくなりました。自分が殺人者にならないと言い切れない介護の壮絶さも描かれているなと思います。でも、人の温かさも描かれていて、大切にしていこうって思えるメッセージ性があると思います。


(松山さんが完成品を見たのは今日が初めてとのことですが、なぜ?)

松山:やっぱりどういう作品になっているか、俳優的目線ではなくお客さんがどう受け止めるかを共有したかったんですよね。

(10年間なぜやりたいと思い続けたのか?)

松山:こういう問題が自分ごとになると思っているんです。目の前にいつか必ず現れる問題で、だからそれを共有したかった。斯波が大友に対して知ってほしい、伝えたいと思っていたことは、(この映画で観客に)伝わったと思います。大友に対してのセリフで「安全地帯」ってあるんですけれど、安全地帯にはいくらでも穴があって、たくさんの人がその穴に落ちる可能性がある。「見たい物と見たくない物」があるけれど、こういう問題は「見たくない」と言っていられなくなっていて、未来のためにも見なきゃいけないし、家族やみんなで共有しないといけない。だから、皆さんも奥様、旦那様、家族でいろいろ共有してほしいです。


(松山さんが、試写を見ないという決断に対してどう思った?)

前田:それが彼のスタンスなのでそうかと(思っていた)。自分を見るのが恥ずかしいのかなと思ってて、まあ、ちょっとプロデューサー的に先に見て、いろいろやってほしいと思ったりもしましたが、今日、思いを聞いて納得しました。映画のメッセージは見ていただければわかりますので、監督としては、俳優陣の途轍もなく素晴らしいお芝居を見てほしいです。皆さんそれぞれが、地べたの言葉・現実の言葉として発してくれました。撮影中にスタッフが震えていたくらい、素晴らしいお芝居でした。


以下、客席からのQ&A

Q 見ている人に受け取ってもらいたいことは?

加藤:家庭の事情はそれぞれで、介護の形もいろいろご家庭によって全く別物です。でも、人を助けるための介護が、中にはその家庭環境によって苦しんでいる人がいるってことは忘れないでほしいです。さっき鈴鹿さんも言っていたんですけれど、私たちの同世代は介護に触れる機会がないので、この映画が介護を考えるきっかけになったら嬉しいです。

鈴鹿:どう受け取るかは人それぞれなのですが、…親を介護することになったら、どれだけの責任があるのか、一緒に人生を歩んできた親の介護をどうするのか、とか、今、僕は23歳なんですが、親とどう向き合うのか、ということを考えたし、考えてほしいです。人間の尊厳とか、生きるとか死ぬとか、普段考えないかもしれないけれど、かる~くではなくてじっくり時間をかけて考えてほしいです。

戸田:この映画を見て頂いた皆さんが、(介護の問題に対して)他人事じゃなくて、大丈夫ですか?とか声をかけてほしいし、そういうあったかい社会になってほしいですね。

長澤:家族と自分たちの将来について、両親と話し合ったり、自分がどんなふうに老後を過ごしたいか、というのを将来の夢を語るのと同じように、自分の生涯のことを話し合うのが重要だと思います。家族・兄弟・友達で話し合って、言葉にして「こんなふうにしたいんだよね」とか、ディスカッションしてほしいです。この映画から感じたことを感想として述べるところから始まるといいと思います。

松山:僕もまーちゃんとほんと、一緒の考えですね。(いきなりの「まーちゃん」呼びにビックリ!)

長澤:あ、ケンちゃんもそう思ってた?(動じずに「ケンちゃん」と呼ぶ長澤さん。後から知りましたが、舞台挨拶前にそう呼び合おうと決めていたらしいです。いきなりだったのでビックリしました 笑 でも、すごく真面目でちょっと重い雰囲気になりかけていたのが、このやり取りで、一気に明るくなりました)

松山:やっぱりあの、備えってどうしても必要だと思います。やっぱり、いざ、そうなってからでは遅いんですよね。いろんなセーフティーネットもありますけれど、どういう条件なら当てはまるのか、早目早目にやっていかないと、あと家族と話し合うとか、備えていないと対処しきれないと思います。あと、斯波がどうやったら殺さなくて済んだのかって僕は考えるんですけれど、いろんな要因・要素があるんですが、たぶん、一つ間違いなく言えることは、孤独だったということだと思うんですよね。だから、孤立させない・孤独にさせないことが大事なんじゃないかなって思ってます。


(「まーちゃん」「ケンちゃん」って話でしたけれど、初共演でしたよね?そんな距離感?)

松山:はい。(シレっと、それがなにか?的な感じ 笑)

前田:いや、二人ね、全然現場中話してないです(笑)。役作りで、まったく距離をおいてですね、

松山:その情報、いらなくない!?「まーちゃん」と「ケンちゃん」でいいじゃん!

前田:本当に、全然しゃべってないですよ、今は仲良しでいらっしゃいますけれど、

長澤:いや、なんか、今日は、ちょっとね、そんな感じなんですよね。

松山:そうですね、(長澤さんに)「まーちゃん」

長澤:(松山さんに)「ケンちゃん」

松山:(鈴鹿くんの方を見て)「央ちゃん」?

鈴鹿:あ、、、はい、「央ちゃん」(コラコラ、いきなり若手の鈴鹿くんに振っちゃダメだよ~。鈴鹿くん、困ってたよ~笑)

松山:(戸田さんに)い、いや、な、「菜穂ちゃん」・・・とは言えないですけれど(笑)すみません!

戸田:言ってください(笑)

長澤:私は言いたいですけれど


葉真中:原作もぜひ読んでいただきたいです。犯人の斯波がやりたくて殺人をやっているわけではないってことを分かってほしいです。そして今、自分の環境は自己責任だという感じになっていますが、そういう自己責任論に呑み込まれないでほしい。鈴鹿さんや加藤さんのファンの若い方もいらしているので言うんですけれど、映画の中でも、ワンカット、高校生らしい男の子がお婆さんを介護しているシーンがあります。だから若い方でも、孤独になってしまって介護の負担を抱えている同じ世代の人がいるってことを、想像すること、他人への想像力を忘れないほしい。世の中は繋がっていて、周りの人のことを想像することで何かが変わる、というそういう思いでこの作品を書いたので、そこを伝えられればいいと思います。

前田:僕としてはそれぞれが受け取ってほしいです。とにかく俳優陣の芝居の素晴らしさを感じてもらいたいですね。


Q 松山さんと長澤さんが対峙しているシーンの撮影現場はどんな感じでしたか?

長澤:大友がルールに沿った正義感を斯波にぶつけていかなくちゃいけなくて、でも、斯波の言うことも正しいことだったりするので、そこに自分の感情が揺れて、斯波に呑み込まれそうになるんですけれど、その感情の変化が難しそうだなと思っていて、でも、こういうのって、相手がすごく重要だったりするし、相手への信頼感が大事だったりするんです。松山さんとは初めてでしたけれど斯波(役)が松山さんと聞いた時から安心感があったし、一緒に進んでいけるなという感じがありました。お仕事したことはないんですけれど、私も一視聴者として松山さんがどういう俳優さんかということは、自分なりに感じているものがあったのできっと大丈夫だと思うと。でも、ここ(現場)で喋らなければいいなと、あまり会話をせずに相手のことを知らずに向き合えたら幸せだなと思っていたら、松山さんもそう思っていて。お互いに言葉にすることはなかったんですけれど、言葉ではなく伝わるものがあって。映画のメッセージとか伝えたいことって、言葉にしないと伝わらないんですけれど、俳優業って、言葉じゃなく伝わるものって現場にあって、それがお互いの化学変化だったり、ぶつかりあいだったりして、その時しか生まれないナマのものがあるんですよね。それを現場で積み重ねていくことができたので、いい時間だなと思いました。この二人、大友は松山さんがいなければできなかったなとつくづく思います。

松山:僕も「まーちゃん」と一緒です!

長澤:あ、「ケンちゃん」って言うの忘れた(笑)。

松山:僕は央士くんに聞きたいですね。結局、僕ら二人を客観的に見ているのは央士くんだし。どうなんだ??(だから、いきなり話を振るのはやめてあげて~。でも、松山さん、鈴鹿くんと現場ではたぶん一言も話してないから、話したかったんでしょうね)

長澤:がんばれ!

鈴鹿:今日、見てくださった方と同じで、お二人のお芝居をずっと斜め後ろで見てて、お芝居するの忘れるくらい、僕はPCを打たなきゃいけないのに忘れて見入っちゃって、圧倒されて…わぁ、なんか自分、もっと頑張れよって思いながら毎日見てました。

前田:央士くんは頑張ってました。誰よりも一番先に現場に来て、机に座って役作りをしてました。僕は見てましたよ。

鈴鹿:恥ずかしいな・・・ありがとうございます。

 (お二人の芝居に圧倒されましたか?)

 されました。毎日圧倒されて、役に向き合う姿勢というか、、、控室に椅子が3つあったんですけれど、松山さんはあまり控室にはいらっしゃらなくて、来られた時もずっと本を読まれていて。逆に僕が長澤さんに聞きたいことがいっぱいあったので、話しかけてしまったことは、あの、ここで謝っていいでしょうか。すいませんでした!

長澤:いや、それは、大丈夫!部下だし、信頼感も重要なんでね、雑談も必要!!

松山:あと他に何かある?

鈴鹿;なんだろうな・・・う~~ん、

前田:(鈴鹿くんのことを)見つめすぎだから!

松山:もうない?(困る鈴鹿くんを見て)いや、ごめん!

鈴鹿:皆さんが見て、カットとかって、1つのシーンの中で何個かカットがあるんですけれど、松山さんって、いろいろ(演技の)計算されているんですか?

松山:え?してない。だって、今回、真っすぐしか、大友一直線(のカット)しかなかったじゃん。

鈴鹿:僕が見ていて、瞬きする瞬間とかも一緒で、「あ、さっきと一緒だ」って、それって自然とそうなるんですか?

松山:え~どうなんだろう?それ編集じゃない?

鈴鹿:いや、僕が現場で見ていて・・・

松山:そっか、いや、知らなかったです。

(うん、そうね、松山さんは自然に同じタイミングになってしまうみたい。確かDMCの時に、李闘士男監督が、何回テイクを重ねても、同じタイミングでよだれが出る って言ってましたから。そういう演技論とか、俳優の演技における自然、みたいな話は、ぜひ雑誌の対談でじっくり話し合ってほしいなぁとこの会話を聞きながら思いました。)

(そろそろお時間なので、細かい演技論は、楽屋の方でお願いします 笑)


舞台挨拶終了。21時05分。この後フォトセッション。鈴鹿くんや、前田監督に「もっと寄って!」という感じに話しかけたり、鈴鹿くんの肩に手をかけたりしていました。

それにしても、鈴鹿くん、顔ちっさ!!

最後に、観客も写真撮影ができる時間がありました。とっても贅沢!しかしながら、席が後方だったのと、私の撮影技術が下手すぎて、ボケボケ写真しか撮れず…残念!!


舞台挨拶が終わって、映画を思い返すと、とにかく俳優陣の渾身の演技に圧倒されっぱなしでした。特に斯波の父親役の柄本明さん。麻痺と、入れ歯が入ってないモゴモゴの口調なのにセリフは分かるというバランスや、松山さんとの会話が本当に言葉になりません。Twitterにも書いたのですが、予告編の最後のシーン(斯波が涙を流すシーン)で、布団に斯波の涙がボツリと落ちる音がするんです。これはきっと映画館でしか味わえない臨場感なので、ぜひ映画館で見ていただきたいです。

そして、舞台挨拶まで知らなかったのですが、松山さんと前田監督が10年も前からこの作品を映画化したくて努力していた、ということ。10年前って、松山さんまだ27歳です。その時から、この問題を共有しなければならないと思っていた、という問題意識の高さ。映画から学ぶことがたくさんある、と常々言っている松山さんらしいし、それを発信する時機を待てる粘り強さも、改めて素晴らしいなと感じました。


まろうさぎさん、ありがとうございます。
≪テーマ≫しか存じ上げない私ですが、
舞台挨拶をおすそ分けいただいて、
映画を観るのがすごく楽しみになりました。
のちほどコメント欄に書かせていただきますね。
まずは取り急ぎ、UPさせていただきます。





コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2/3松山ケンイチ出演「百万回... | トップ | 『BTS: Yet To Come in Cinem... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まろうさぎさんへ ()
2023-02-07 01:17:21
まろうさぎさん、
いつものことながら、素晴らしいレポをL図書におすそ分けくださって、
ありがとうございます。
今回は参加するのもたいへんだったようですが、十分報われたのではありませんか。
松山さんが前田監督と10年もの間、映画化をあたためてらしたこと、
かたちになるまで他言はされていなかったことにも驚きました。
松山さんが若いころ(今もですが(笑)、子どもたちのために
戦争のえほんを描きたいと言われてたことがありましたよね。
そのころ、無理無理、なんて思ってたけど(松山さん、ごめんね)、
近い将来、それも形になるかも、と思ったりします。
momijiでの活動で、イラストに手を染めたりされてるじゃないですか。
松山さん、どんだけ種を撒きまくってたんでしょうか。
今、いろんなことの小さな花を咲かせてくれてますよね。
そして昨今自分から発信を積極的にされるようになったのが、
めちゃめちゃに嬉しいし進歩(松山さん、ごめんねだと思います。
松山さんが生きてこられた役のひとりひとりからいろんな思いを受け取って、
その時ごとに終わらせずに、自分という木の枝、幹に伸ばしていかれたんだなあと思いました。

レポの感想からは横道にそれたような気がしますが、お許しください。
以前の舞台挨拶なら、松山さんが突然質問をうけて、天然っぷりを発動、
ファンをはらはらさせたりしたものですけど、
鈴木くん、ターゲット?(笑)
でも松山さんの無茶ぶりえらい! 豪華メンバーのなかで、
そうやって≪かわいがる^^≫ことが鈴木くんの存在感高めますもんね。
撮影期間中、まわりとの親睦がなし、というのを聞いて、
「銭ゲバ」の風太郎役を思い出しました。
たいへんだったんだなあ。完成披露の日まで、映画チェックもせずに。
それはわがままの一つなのかもしれないけれど、風太郎役の時よりさらに孤独だったのでは?と思いました。

長澤さんとどんな演技の応酬をなさっているのか、
すごく気になります。
愛称呼びなど、撮影中とのギャップに沸き立っていますが、
役者さんたちにとっては舞台あいさつは卒業式みたいなものなんだろうなあとも思いました。

全然コメントになっていない気もして反省していますが、
まろうさぎさんの圧倒的質量のレポのまえにひれ伏すのみです。
ありがとうございます。

ともだちが、いつもながら凄い力作ですね、公開になったらすぐに観に行きます、とのことです。
松ケンの演技力が楽しみ、とも。

そうですね、テーマはテーマとして、やっぱり松山さんがどう役を生きるのか、
結局そこに行き着きます!
まろうさぎさん、私も「怒り」の時と同じく、かなり怖いんですけど、
楽しみにしています。
すばらしいレポをありがとうございました。
返信する
Unknown (まろうさぎ)
2023-02-07 11:11:12
いつも突然、長文を送りつけているのに、掲載していただきありがとうございます。
今は動画もたくさんあるので、メモはいらないかなぁと思いつつ、でも、ノーカットのものは少ないですし、いずれ消されてしまうので、こうして形にしておきたいタイプのオタクなのです(笑)
加藤さんの最初の御挨拶で、「このような意義深いテーマの作品に関われて光栄でした」という主旨の発言があったことを書き洩らしてしまいましたが、加藤さんの発言を記事にしているものも少なくて、ファンの方は悔しいだろうなと思います。(松山さんの発言でさえ、カットされているところがあります)

松山さんが昔から言っていたこと、取り組んでいたことが、今、実を結びつつあるなぁと私も感じています。以前は、本当にヘタクソなイラストで、よく雑誌に載せられるなぁという落書きレベルだったのが(辛口ごめんなさい!)、今は本当に上手になられて、松山さんの味が出てきて、素人の域を脱しつつあるんじゃないかと感じています。特に色使いが複雑かつ繊細になってきたと思います。

俳優としてのご活躍が楽しみなのは言うまでもありませんが、人間としての松山さんの活動も、本当に尊敬しています。松山さんがなさることを、応援できる範囲で応援し、自分でも取り組めることを探して取り組もうと思います。

「ロストケア」の演技は、本当に本当に素晴らしいです。笠井アナウンサーが「映画賞も狙える作品」と仰っていたのですが、私も同感です。別に賞のために作品を作っているわけではありませんが、その価値がある作品です。ぜひ、映画館でご覧ください。そして、ご友人の方にも、ぜひぜひ宜しくお伝えください、決してご期待は裏切りませんと。
返信する
まろうさぎさんへ ()
2023-02-13 16:32:38
まろうさぎさん、
返信くださってありがとうございます。
レポ、あらためて、ありがとうございました。
L図書がレポ置き場としては申し訳ないですが、光栄でございます。

魚住さんをにやーーと見るような気持ちでは観れない作品なのですね。
松山さんがこういう作品から、10年も逃げずに、
向き合ったということにまず感動します。
気力体力をどれだけすり減らす作品か、
それはずっとわかってらしたことだと思うので。

しんどいことからはできるだけ、「明日延ばし」にして、
できれば忘れてしまいたいと思うので、
松山さんが、特に「いのち」という、演じるにも重すぎるテーマから、
いつも逃げず、そして時には挙手したり、連絡を取ったりしてまで、
関わろうとすることに、ひととして大きな尊敬の念を抱きます。
尊敬してます、というだけで終わりにしてはいけないのが、
この映画のテーマだとは重々わかっているのですが、
「怒り」の田代さんと同じく、こっちに突き付けてこられるものの重さに
恐れおののいています。

公開早々に見に行こうと思います。職業的にすごく近いところにいるので、
友達もすぐ見に行きたいと言ってくれています。
ちなみに友達はファンでもないのに、
BTS映画を観に行ってくれました。感激しました←持つべきは良き友、かな。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。