≪蟹工船≫、地元ではあさってまでなので、観てきました。
松田龍平さんの演技に圧倒されました。ネタバレありです。
「蟹工船」を観て来ました
■あらすじ■
カムチャツカ沖。蟹を採り、船上で缶詰に加工する蟹工船「博光丸」では、
出稼ぎ労働者たちは劣悪な環境におかれ、安い賃金で酷使されていた。
監督の浅川(西島秀俊)は彼らを人間扱いせず、労働者たちの中には
過労と栄養失調で命を落とす者も続出した。
そんな中、労働者の一人、新庄(松田龍平)は船から脱出し、
幸運にもロシア船に救助される。そこで全く別の世界を目にした新庄は、
蟹工船に戻りみんなにいまの状況に甘んじてはいけないと一斉蜂起をけしかける。
だが、それはあっけなく鎮圧され、新庄は志半ばで帰らぬ人に…。
蟹工船の火は消えたかに見えたが、それでも労働者たちは彼の意思を継ぎ、
もう一度立ち上がろうとするのだった。小林多喜二没後75周年にあたる2008年に、
再び脚光を浴びた古典「蟹工船」の映画化。虐げられる労働者を松田龍平が演じ、
西島秀俊が労働者たちを酷使する鬼監督を演じる。
(cinema cafe netより)
主人公である新庄を演じたのは松田龍平さん。
最初は虚無的なんですよ。
皆に自殺のススメを説いたりするんですから。
みんなで首をつって、船の揺れとともにぶらぶら揺れる姿には
ぎょっとしたけど、こころをわしづかみにする力がありました。
シリアスに見せてゆくのではなくて、どこかにわずかにユーモアを
含んでいるのです。
どこか投げやりな新庄が、ロシア船で、今までの自分の
絶望を見据え、がらりと変わってゆく様子には、リアリティーが
感じられました。仲間である労働者をまとめてゆくアジ演説は
≪他人に依存し、すっかり飼いならされてしまった≫仲間を
結束させるのに十分な気合があったと思います。
主人公に力がなければひとを引きつけたりできないから。
なんとなんと、奥貫薫さんが柄本時生さんの母親役で出演、
またも貧しい家の母親でした(笑)
柄本時生さんがいいんですよ、とっても存在感があります。
彼が出ると奥行きが出るというのか、いい役者さんです。
仲間のひとりである青年を高良健吾さんが演じておられますが、
まだ21歳とは思えない、堂々とし他演技。彼がひっぱりだこ
であるのは、分かる気がします。
この映画には大杉蓮さんや利重剛さん、内田春菊さんといった
方々も出演なさっています。
映画の力を信じていらっしゃるのでは、とも思いました。
DVDになってからでもよいので、是非観ていただきたい作品です。
わあ、Dolls、怖そうで観てないんですけど、
いいんでしょうね。
ファンになるんだもの。観ないとです。
三浦誠己さん?え、何処に出てたか覚えていないですわ。すみません。
内田春菊さんもわかんない。ロシアの踊り子さん?ちがうか。
利重さん、あったかもしれません。気付いてから後がなかっただけで。
それにしても豪華メンバーですね、
首吊りさせちゃってSABU監督恐るべし(笑)
あれ、どういう位置に置かれるのでしょうか。
あの政党は真面目だから、
顔で笑って心で泣きそうな感じ・・・汗。
蟹工船、ウィニングパスでご一緒した三浦さんもいらっしゃいましたよね。この間から、どっかで共演してたはず…と考えてました。ああ、スッキリ。
あれ?利重さん、セリフなしでしたっけ?
私も西島さんは「あすなろ白書」の頃からファンですよ。
なんたって、「あすなろ白書」の役・松岡くんが私の嗜好にぴたりでしたからね。
掛井くんが大好きな男の子だったじゃないですか(ううう、死なないで)
松山さんのファンで西島さんのファンだったというひと、
かなり高確率ですよね。
最近、「パッチギ」といい、「アンフェア」といい、
辛い役が続いたので、そのトラウマか、今回も触れることができませんでしたわ。
しかし、浅川が労働者階級出身という読みはさすがですね。
ほかのおえらいさんとは肌が合わない感じでしたしね。
利重さん、セリフなしでなんて贅沢なんだって思いました。
笑っちゃいましたけど、でも、締めるところは締めるって感じでしたね。
「剱岳」もよかったけど、やっぱり龍平さんは素敵ですね。
なんだろ、松山さんとはちがって、立っているだけで狂気が薫るというか。
ぜひ、作品で火花を散らしてほしいですね。
そうそう、前にSSさんがサマソニで出会ったと言ってましたよ。
SSさんも誰か思い出せなくて、でもぜったい知ってるひとだとガン見してたらしくて。
龍平さんも「え?知り合いだっけ?」みたいな
顔していたそうです。
面白いですよね、想像しただけで笑えます、でもって龍平さん相手にSSさん、
おちゃめ。
まさかサマソニで出逢うなんて思えなかっただろうけど(笑)
西島さんも好きなんです、私。
(そもそも、「神童」を見に行ったのも、原作が好きだったのと、西島さんが出るからでした。もちろん、松山さんのことは好きでしたが、これで、完璧に松山病に罹患したんです)
映画を見ながら、あ、利重さん、お久しぶり^^とか、奥貫さん♪とか、時生さんだ!とか、高良さん、これからよろしく~~とかとか…余計な思いがわいてきて、ちょっと物語そっちのけでした(苦笑)
あまりにスタイリッシュで、ビックリしたのもあるんですけれど。
あと、ロシア船のシーンとか、笑っちゃったし。
いつか、龍平さんと組んで映画を撮ったら、面白いものができそうですね。徹底的に敵対する関係とかで。
「ひとりひとりが自分のために何を為すべきか」
労働組合の創成期のお話としてみたら、
肩透かしをくらうかもですが、
だからこそ、今、作られるべくして、
人気のでた原作なのではないかと思います。
60年代に生まれて・・いや、50年代前半のほうが、
全共闘世代なので面白かったんじゃないですかね。
でも、どの時代に生まれても、意識ひとつの問題だと思いますよ♪
あなたはいつ生まれても大丈夫だ、楽しめるし、苦しみも出来る、それがいい!!
そうそう、西島さんは鬼畜なんです、はんぱなく。
でもね、それはもう織り込み済みな感じで、
あのね、日常がやけに明るいの。
それが陰鬱なんだろうと覚悟していって、最大の驚きだったんですけど、
でも、リアルってことを考えると、
人間が生きていくための、死に物狂いに取り繕う明るさ?
それがもう作品全体を通してあるわけですよ。
そこを担っているというのではないけど、
柄本時生くんがうまい!絶妙です!
龍平さんとともに、柄本くんの映画でもあると言いたいくらいです。
でも最後、わずか10分弱の時間で、あそこまで作品を昇華させる、
濃縮させてゆく監督と俳優さんのちからにとても感動しました。
どうしてもこの作品を成功させたい、多くの名優さんたちが関わったように、
最後、その気持ちが現れたような気もしました。
ほんと、最初は「なんじゃこれ?」って噴出しそうだったんですよ。
重い主題を軽く、軽やかななかにペーソスを。
かくあるべし。の気がしました。
若い世代に見せたい映画です。
なかなか行けないんです。
でもね、来月はあの映画、行くのです、
「南極料理人」!!
堺雅人りん♪の笑顔、予告編で見ちゃった!
生瀬さんも出てるし、だめ、見逃せないです。
あーーすっごく笑顔が可愛かった(笑)
西島さんが、ひとをひととも思わぬ厳しい役なんですね。それもギャップがあって凄そうです。船って行き場がないですもんね。
怖いですね。徹底的に隔離された世界。
やっぱり前に比べてひとりひとりが声をあげるってことが少なくなったからこそ、この映画は大切なんでしょうね。
私はどうも60年代に生まれた方が良かったんじゃないか、としばしば思う血気盛んな方なので、とても興味あります。あ、これは60年代じゃないですけども。
樹さんは、お忙しい時間の合間を縫ってちゃんと映画を見ていて尊敬します。