goo blog サービス終了のお知らせ 

ポコアポコヤ

食べ物、お菓子、旅行、小説、漫画、映画、音楽など色々気軽にお話したいです(^○^)

ネタバレ「夜更けより静かな場所」岩井圭也

2024-12-17 | 小説・漫画他
お友達ブログで見かけて読んでみた本です。
岩井圭也さんの本は初めて読みましたが、読みやすくて楽しい読書タイムを過ごせました。
他の作品もこれから読んでみようと思います。
作風が色々豊富な作家さんとのこと。

夜更けより静かな場所
まず文字が少し大きめだったのが嬉しかった!
面白かったし、半日で一気に読んでしまいました。

読書会を月に一回ペースで。いいなー!楽しそうだな、私も参加してみたいなーって思いました。
ただ集まる時間が夜中0時から2時迄ってのは・・。しかも帰りの足が無い人もいて(いまどき都内だと車を持つのも駐車場代を払うのも大変かと・・)帰りにいつも誰かに送ってもらうっていうのも負担だな・・。

メンバー達が程よい距離感を持ち続けて集まってるのも良いな。
以前映画では読書会の内容のを数本見たことがありますが全部洋画で、日本舞台にしているのはお初です。
短編それぞれに参加者の個人的なお話が入っています。


★注意 以下ネタバレで 感想、あらすじ書いています★


●真昼の子
主人公で女子大生の吉乃
暇な夏休みにふらりと交流の殆どない叔父が営む古本屋を訪れる。
ロシアの作家の本「真夏の子」をすすめられ、はまってしまう。
この本、面白そうだと思って読書途中でネットで一杯検索しちゃったわ。存在しない本だったのね 
彼女は准教授の男性と不倫関係を続けていました(彼の都合にあわせていきなり会ったり、都合の良い女状態でしたが、それでもいいと思っていました)
でも、はた!と気がついて、別れることを決意。
この男って嫌な人だな。読んでもいない本を堂々と語ったり(それを指摘されても開き直って、またびっくり)、ラストのお話でも再度登場してくるけど、自分勝手だし酷いわー

●いちばんやさしいけもの
野球で大学に推薦入学した真島は、イップスを発症してしまい野球ができない身体になって・・・この病気のこと初めて知りました。音楽などでは似た様な弾けなくなる謎の病気があるのは知っていましたがスポーツでもあったのね・・・これはショックね。
彼は吉乃の事が好きで、それがモロばれ。結構冷たくあしらわれてるけど、最後まで2人がくっつく展開にならなかったのも良かったな。最初より親しくはなったけどもね。

●隠花
図書館司書である安井京子 バツイチで35歳
自分が好きでやりがいがある仕事だけど、お給料が安い・・。切ないね・・。
がんばって!って思いました。

●雪、解けず
フリーのグラフィックデザイナーである中澤の物語、彼の父親は家庭を顧みない人であった。
父親、病気の母親と小さい息子を抱えパニックに。母親の実家に息子を預け出て行っちゃった過去。
凄く反省されてるけど、これは酷いな・・・。
再会したいとメールを送って来て、結局会う約束はする。会ったら殴ってやろうと思っていたが、小さく老いていた父を遠くから見て結局会わずに立ち去る。

●トランスルーセント
深海のアルバイト店員、国分はかつてヴァイオリニストを目指して音楽学校に進んだけれど、周りの圧倒的な才能に挫折し、教師になる。でも教師1年で向いていないと退職した過去がある。
遠藤店長から、この書店に著名な作曲家の200万したバイオリンの楽譜があるけれど、聞いたことがないので弾いてもらいたいと頼まれて引き受ける。その曲の鑑賞が最後の読書会のテーマになるとは・・びっくり。
おじさんに何かあるんだろうな・・というのは予感していたけれど、病気で命わずかだったとは。
せっかくの読書会が終わってしまうのが残念で淋しくなった、しかも突然今日で最後なんて言われたらショックだ。

●夜更けより静かな場所
書店の店長の遠藤の物語。人生の最後に自分のお話を残して行かれたのね・・・。
おじさん過去に結婚もされていたのね。働いた会社での業務がハード過ぎて退職。
深海の前の経営者の方と親しくなり一緒に働き空いていた2階に住まわせてもらっていたが、彼が突然失踪(自殺されて、遺言に遠藤に書店関係を全部譲ると残していた)
この書店を引き継ぐことになった。
吉乃もどうやら副業として、ここを引き継ぐ模様。良かったね。

深海って古本屋さん、いい感じですよね。
ただ本が結構高価。7000円とか5000円とか、、、
大学生の女の子が高価な本をトントンと買って行くし・・司書の女性にしても生活厳しそうだったけど・・・

岩井さんの経歴を見たら、大阪出身だけど大学は札幌の大学の農学部に来て大学院まで過ごしたのですね。地元なので少し親近感が湧いちゃった。

夜更けより静かな場所 2024/10/23 岩井 圭也 (著)
【あらすじ】大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れた。「何か、私に合う一冊を」吉乃のリクエストに伯父は、愛と人生を描いた長編海外小説を薦める。あまりの分厚さに気乗りしない吉乃だったが、試しに読み始めると、抱えている「悩み」に通じるものを感じ、ページをめくる手が止まらず、寝食も忘れて物語に没頭する。そして読了後、「誰かにこの想いを語りたい」と、古書店で深夜に開かれた、不思議な読書会に参加するのだった……。
コメント (6)    この記事についてブログを書く
« このところのお菓子色々 コロ... | トップ | ネタバレ「生殖記」朝井リョウ »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (わぐま)
2024-12-17 11:28:26
おはよ^^
わ・・・嬉しい。嬉しくて泣きそうだ。
latifaさん、詳しい内容まで、それそれ書いてる~~~。凄い!!
あ~そうそう、大学生の吉乃が高っい本をボンボン買っていくのは・・・「そのお金はどこから出てるの?」と思った(羨ましくも思った) でも、好きな本を手元に置いておきたい気持ちもよ~く分かった。
読書会の時間ね^^; 確かに足が無い人は、困る時間よね。でも夜だから、本音を語れるってのもあるのかな?とも。ま、私は車の運転をするから言えるのかな?
それぞれに夢に挫折してたり、悩みがあって、それが本の感想と繋がっていて、最後には前向きになれてるところが好きでした。
お顔や本名を知らないけど、ブログも読書会に近いのかな?と。
ブログだと、ネットが出来る環境にあればどこに居ても繋がれるし!ネタバレは、latifaさんのようにネタバレOKじゃないとネタバレ出来ないけど^^;

読んでもらえて嬉しかったです。ありがとう♪ 
岩井さんね~~~。私もそんなには詳しくないんだけど、作風が多いです!
図書館ユーザーには、あんまり人気が無いけど、なかなか素敵な作家さんだと思いますよ。
あ~長くなっちゃってゴメン!
返信する
Unknown (苗坊)
2024-12-17 19:28:23
こんばんは。
少し夜遅いけど、こういう読書会があれば参加してみたいと思いました。
読書会に参加する参加者さんそれぞれの想いが分かって良かったです。
初読み作家さんだったので他の作品も読んでみたいと思います。
返信する
わぐまさん☆ (latifa)
2024-12-18 08:58:41
わぐまさん、こんにちは!

そうなのよ、大学生なのにお金結構あるんだなあーって思った。
譲り受けた車のその後の管理費とかガソリン代とかもろもろ、結構かかるよなあーって思ったし(現実的な事、小説で考えちゃイカンけど)

気に入った本は手元に置いておきたいってのは解る。何度か読み返したい時に家にあると助かるし、作家さんへのお金としてちゃんと貢献?出来るしね。

読書会の時間は営業時間の後になるし、ゆっくり落ち着いて話せて、誰もが時間を取れるとなると真夜中になるしか無いとは思ったよ。まさか早朝は無理だし。

岩井さん、一杯本を出されているし、既に直木賞候補にもなっているのよね、これからぐーっと知名度広がって行く予感です。

新たな作家さんや本を知るきっかけを下さって、ありがとう!
返信する
苗坊さん☆ (latifa)
2024-12-18 09:05:18
苗坊さん、こんにちは
コメントありがとうございます。

良いですよねー、読書会。
参加してみたいなーって思いました。

私も岩井さんの本、これが初読みだったのですが、色々なジャンルや内容の本を書かれていて、次はどの本を読もうかな?って悩みました。
返信する
おはようございます (しずく)
2025-04-01 08:52:15
朝、自分のブログへログインできない時があるの。今朝がまさにそうなので、こちらへコメントします。
読書会は自宅に本好きな友人らを招いて月に2回ぐらいのペースで開いていました。結果的には、私が登山にハマってしまったのを契機に止めてしまったという所でしょうか。体力が衰え、年齢を重ねてまた読書会を再開するのも良いかなと考えていても、なかなかやる気が高揚しません(笑)。何事も主催するにはエネルギーが要って、そのエネルギーは読書時間に充てた方が、現在の私には見合うかもと思っています。(取り急ぎ朝の返信コメを)
返信する
しずくさん☆ (latifa)
2025-04-01 18:42:04
しずくさん、こんばんは
コメントありがとうございました。

いいなあー!月に2回、本好きなお友達と読書会をされていたのね。
楽しそうー。
とはいえ、興味の対象って変わって行くものだし、メンバーそれぞれにも事情が出来て来たりで、なかなかずっと同じ事を永遠には続けられないものですよ・・・
でも、かつて楽しく良い経験をされてきたこと、羨ましいです。

山登りの趣味も素敵ですが、年齢重ねて行くと段々キツくなって行きますよね。
返信する

コメントを投稿

小説・漫画他」カテゴリの最新記事