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感想「さよなら、ムッシュ」片岡 翔

2017-08-06 | 小説・漫画他
こんな可哀想なお話だったとは・・・。
トイストーリーが好きな人、長年可愛がっている縫ぐるみがある人なら、すっと物語に入っていけますよね。
主人公の星太郎は、27歳のとってもピュアで繊細な男の子。
お母さんを幼い時に病気で亡くし、ずっとお母さんが手作りしてくれたコアラのぬいぐるみのムッシュと暮らしている。
ムッシュは普通に会話できたり動いたりできるぬいぐるみで、時に家族、時に一心同体の無二の親友です。
映画「テッド」のぬいぐるみの生意気じゃない版っていう感じも少しあるかなー。

★以下ネタバレ★



なんと、いきなり余命わずかな病気の宣告を受けてしまう星太郎。お母さんと同じ病気だったのです。
ムッシュと一緒に、やりたい事リストを書き出して、かなえて行くのです。
自分が亡き後のムッシュの新しい友達に、動物園で仲良くなった孤独な少女を思いつき、リュックに思い出の品物を入れて、送り出すのでした。
星太郎が亡くなるシーンは描かれませんが、その後の職場の様子とかが、ちらりと描かれたラストでした。
以上


さて、この本を読んで、しばし考えてしまった事はといえば、
自分が可愛がって来た無二の親友のぬいぐるみを、自分が死ぬときに一緒に焼いてもらうか、それともぬいぐるみだけ残すか?って、凄く悩む問題だよなあ・・・って、事でした。
私には、そういうぬいぐるみはいないのですが、私の周りの人で、そういうぬいぐるみみたいな存在を持っている人が数人いるんですよ。
今度会った時に、そういう話もしてみたいなあ・・・と思いました。もし私だったら、どうするだろうか・・・?
私だったら、一緒に焼いてもらうかもなあ・・。

そういえば、トイストーリー3で、おもちゃたちを、そのまま自宅の天井裏にしまったままに長年しておくか、それとも遊んでくれる近所の良い少女にゆだねるか?って選択がありましたよね。
私なら、天井にしまう派かなあ・・・

表紙は松本大洋さん。片岡翔さんの映画は、まだ見たことがないのですが、こんな内容の本を書く人なら、凄く純粋で優しい心の持ち主に違いないよなあ・・・どんな映画を作るのか、見てみたいな!と思いました。

さよなら、ムッシュ 2017/6/14 片岡翔
内容(「BOOK」データベースより)
小さな出版社で校正の仕事をしている森星太朗は、幼いころ他界した作家で母の文子が残してくれたコアラのぬいぐるみを大事にしていた。そのぬいぐるみは、母が亡くなったその日、しゃべりだし、以来、無二の親友になっていたのだ(もちろん、世間には内緒にして)。そんなある日、しゃっくりがとまらなくなった星太朗に大きな転機が訪れる。コアラのぬいぐるみと出版社校正男子の切なさMAXの友情物語。

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2 コメント

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latifaさん⭐️ (mig)
2017-08-13 17:04:49
こんにちは!昨日帰国しました

読んでいただいて、しかもレビューもありがとうございます。
テッドの映画があるからしゃべるぬいぐるみと言うとそちら想起する人も多いでしょうけど
もっとシリアスですね。笑
原稿読んだ時点で私も涙止まらなかったんですがうちの兄弟、6人ともがこのような存在のぬいぐるみがいるのですごく伝わるんですがそうじゃない方にも好評いただけて

いくつか既にレンタルしてる映画もあるので映画も見て欲しいです!
脚本と監督が翔だけのは短編が多いのですが機会あったらぜひ。
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migさん☆ (latifa)
2017-08-14 09:11:25
こんにちはーmigさん
オスロ、バルセロナだなんて、いいなあー!
オスロは、確か、ご姉妹が住んでいる町でしたよねー。
帰国早々、コメント着て下さって、ありがとうございました

テッドは、ぬいぐるみ自体は可愛くて好きだったのだけれど、内容やテッドのキャラが好みじゃなかったのですが、ムッシュは好きでしたー。

migさんはじめ、ご兄弟全員が、それぞれ、こういう存在のぬいぐるみがあるっていうの、すごく羨ましいです。
私も欲しかったなあー。

才能ある自慢の弟さんですね!
私も陰ながら応援します!
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