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ネタバレ感想「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ

2022-09-16 | 小説・漫画他
ザリガニの鳴くところ  ディーリア・オーエンズ

貧困家庭、DV父、母も兄弟もみんな出て行って、最後は一人残った少女が湿地帯で暮らして、成長し死ぬまでを描いた大長編。それプラス作者は動物学者だそうで、湿地の様子や生物についても沢山のウンチクが詰まっていて凄いボリューム感。
1冊読みおわると、読んだぁー!という満足感は凄くありました。
普段あまり洋書は読まないのと凄く分量のある本だったので、大丈夫かな・・挫折しないかな・・って不安があったのですが大丈夫でした。

物語舞台は1960年代のアメリカということもあって、人種差別的な描写はテンコ盛り。
またミステリー要素もあって、殺人事件が起こった1969年と幼少時代と交互に物語が進むので飽きる事なく先が気になって一気読みさせられました。面白かったです。4つ★

★以下ネタバレ★
中盤、兄と再会できたのは嬉しかったな。母は亡くなっていた・・・。
予想外だったのはカイアが室内に沢山貼っていたイラストや説明が後に本になり、その筋の第一人者となった処。
裁判はハラハラしたわー、まさかの死刑なんてなったらどうしようって思っていたから無罪でバンザイ!
その後、テイトとカイアが結局最後は一緒になって幸せに暮らしたから良かった。
で、最後の最後に解るのだけれど、なんと・・・彼女が殺していたのね。
そして生物図鑑だけじゃなくて、文才の方もあって詩も彼女が書いていたとは・・・。凄すぎる。
以上

なんと11月に映画が公開されるんですね
こちら予告編も見れました。
イメージに結構近かったわ


後日映画も見ました 感想

ザリガニの鳴くところ 2020/3/5
ディーリア・オーエンズ (著), 友廣純 (翻訳)
2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位! 全世界1000万部突破、2019年・2020年アメリカでいちばん売れた本
内容(「BOOK」データベースより)
ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女のもとを去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく…

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6 コメント

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面白かった! (真紅)
2022-09-16 12:57:14
latifaさん、こんにちは~。コメントありがとうございました。
(今お昼休みなんだけど早速来てしまった)
そうそう、盛りだくさんな内容で面白かったよね♪
世界中でベストセラーになった、っていうのも納得よね~。
で、映画だけどメインキャストがアイリッシュとか、アメリカ人じゃないのがちょっと意外。
しかもあの彼氏がハリス・ディキンソンくんって、、、私のイメージじゃない(汗)
トマトメーターでは批評家受けは悪いのにオーディエンススコアはすごく高いんだよね。
まぁ、原作をあまり意識しないで楽しめたらいいかな、と思ったり。
とにかく楽しみスギル~♪
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真紅さん☆ (latifa)
2022-09-16 14:53:14
真紅さん、こんにちは!
コメントありがとうございます

お昼休みなのね?いいなあー、その響き。
私もまた働きたいなあーー!

真紅さん、今朝ツイッターで映画についてのニュース読んでいたんだね。

ヒロインはアメリカ人の方が良かったよね。こういうのって映画で良くあるよねー
大人の事情?
読んでる時は色っぽい人をイメージしていたけど、この女優さんだと、はかなそうな弱そうな印象あるからその方が良いのかも(どんでん返しに驚けるから)

で、男優さんなんだけど、それぞれ出た映画を見た事あるんだけど、すっごく印象に残ってる人じゃないんだよなあ。
なんか2人とも似て見えるような・・・。

それと、トマトメーターって知らなくて、今日初めて知ったよ!
さっそく今後使わせてもらうわ。
思いがけず良いサイト教えてもらえて、ありがとうー。
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Unknown (しずく)
2022-11-08 12:16:07
好きな小説でした。
以前latifaさんのブログで映画化を知り、心待ちにしていました。
ちょうど2年前に読んだみたいで、細かいところは忘れていますが、微妙な感想を残しているので、映画を観て私なりに納得できればと期待しています。
https://amegasuki3.blog.fc2.com/blog-entry-569.html

『一橋桐子~』を最終回まで我慢して観ました。脚本家が松坂慶子さんをイメージして書いたという記事を読み、私は松坂さん起用は程遠いイメージだったのでびっくり! 人の受け取り方って本当に違うものだなと・・・。原作と映画化されたものは異なって当然よね。「三千円の使い方」も番組になるそうで、原田さん大ブレイクですね。
「拾われた男」に凝ってます。今季の唯一愉しみなテレビ番組かな。
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しずくさん☆ (latifa)
2022-11-08 14:28:41
しずくさん、こんにちは!
コメント凄く嬉しいです。
2年前はこの本の存在を知らなかったので、しずくさんちで感想がアップされていても、記憶に全然残ってなかったんです。

映画、楽しみですね。
どんな風に仕上がっているのか・・・。

そうそう、桐子、ドラマ化されたんですよね。2話まで我慢して見てたのですが、挫折しちゃいました。
コメディタッチ度を強くしていましたよね。なーんか私の望む雰囲気とは違った作品になっちゃってました。
三千円~もドラマですか・・。

拾われた男
私もBSで面白く見ていました。
結構回数が長いのよね。

最初の絵もお上手で、豪華な俳優さんが登場して来るから驚くわ。
実話っていうのが色々凄いです。

レンタルショップの女性スタッフ(おたくっぽい)の女優さんが、なりきり度が凄かったわ。彼女「鎌倉殿」にも出てて全く別人なんだもの。
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Unknown (セレンディピティ)
2023-12-03 23:19:29
latifaさん こんばんは。
遅ればせながら、拝見しました。
長編小説ですが、読み終えると深い満足感がありましたね。
私は映画を先に見たので、小説を読んでいる時は、あの女優さんや他の俳優さんたちが頭に浮かんで(演じていて)まるで長い長~い映画をもう一度見たような気分です。

カイアが生物学者になったり、裁判にかけられたり、思いがけない展開に飽きずに読み進めることができました。結末も驚きでしたが、テイトを通して、読者にさりげなく伝えるところが心憎かったです。

これがデビュー作だなんて...この作家さん、すごすぎます。
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セレンディピティさん☆ (latifa)
2023-12-04 08:14:50
セレンディピティさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

そうそう、先に映像化がハッキリしていると(見ていなくてもキャストが決まってたりすると)つい、その役者さんが頭に出て来て読んでしまったりします。

凄い長い年月を丁寧に描いた長編で、詠み応えがありましたよね。

ラストの結末の部分の読者への知らせ方、私も好きです。

この作家さん、確か理系も文系も両方凄い人で、おお凄い・・・って思った記憶が。だからこそヒロインも両方に才能がある人だったのかな?と今では思う(読んだ直後は、そんな両方なんて無理でしょーって思ったけど、ご自分もそうなら可能だと思われるよな、って)
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