ネタバレ「きのう何食べた?」1～15巻とドラマ感想 よしながふみ

ドラマ版終わってしまいました・・。
凄く良いドラマでした。

キャスティングも良かったし、脚本も。　原作の雰囲気そのままに、映像化がされていました。
シロさん西島秀俊　ケンジ役内野聖陽　　小日向さん山本耕史　ジルベール磯村勇斗
特にケンジが凄く良かったなあ。もともと漫画でもケンジが好きだったのだけれど、ドラマでも良かった。

西島さんって、30年位前かな、「あすなろ白書」でも、ゲイの役をやっていましたよね。
私は、西島さんってその時の印象が強いです。

コミックは4巻くらいまでは読んでいたのですが、その後暫く読まずにいて、今回テレビドラマを機に、読んでいなかった巻を、1巻から一気にまとめて読みました。

いやー、久しぶりに読んだら、ちゃんと登場人物が10年分、年を取られているのが嬉しかったです。
最後の方の巻では、2人とも50代じゃないですか！
2人の交際、13年も交際続いたのねー！

その間、ほとんど毎日夕食を一緒にとって、毎回手の込んだ料理を作っては、2人で食べ続けていたんだなあ・・・と思うと、とても感慨深いわ・・・。
2人が住んでいる町が、阿佐ヶ谷らしいっていうのも、へえー！！でした（ネットで誰かが推理してました＾＾）

また、是非続編をやって欲しいなあー！！


★以下、ドラマ版では、まだ描かれてない部分です★



途中で髪が薄くなったからと、ケンジが違うヘアスタイル（短い金髪）になっていたとは。

そして、シロさんの実家にお正月、ケンジと2人で行ったものの、その後、気疲れで、お母さん寝込んだとは　笑
それでもう来年から正月に一緒に来てくれるな、って言うのよね。
こういう展開になってるとは・・・。

これが男子じゃなくてお嫁さんだったら・・・って想像すると、かなり酷い発言では？ってところは、はっとしました。でもお母さんたちもそれはきっと気にしていて、その後、2人が新たに行きやすい場所にお墓を借りるって話題で、なんと息子とケンジも良かったら、一緒にそのお墓に追加料金で入れるよ、って言うのよね。
遂に墓の話題まで出てきたかっ。

13巻で、シロさんの学生時代（弁護士）の友達がガンで亡くなって、お葬式に行くって回のお話で、子供たちがもう大きくなって、孫も出来ていました。
シロさんはこんなに早く逝って悲劇、としか思ってなかったのに、もう孫も抱けたし、子供たちも立派に成人するのを見届けたし、まあ、少し早いけど仕方ないかーって雰囲気が周りにあって、それにショックを受ける。自分は独身で35くらいから全然変わってないのに、って。

あと、小日向さんとジルベールとの出会いが、家庭教師で、なんとジルベール１２歳の時ってのはビックリ。
彼らの交際歴も凄く長いよね。
そして、12巻で、インド料理店の個室で、小日向さんとシロさんと2人で会って（ジルベールが失踪した事についての相談で会ったんだけど）、小日向さんに手を握られて、ちょっとモーション受けるってシーンがあった！
以前、2人だけで会わないで！ってケンジに泣きつかれた事があったけど、約束破っちゃったねー。

そうそう15巻で、夕飯にシロさんは白飯を食べるのを辞めてたのね・・・。ストイックだなあ・・・以上

それと、ゲイの人って交際開始しても、他の人とHしちゃうってことが、結構あるみたいなのね。知らなかった。もちろん男女のカップルでも、浮気しちゃう人もいるけど、でも基本浮気はイカンって事が前提になってるカップルが殆どだと思うのよね。
でも、ゲイカップルの場合は、それが男女カップルより、制限がゆるいのかな・・・。

シロさんの弁護士事務所の人達も、みんな良い人だよなあ・・・
大先生（確かに女性で自分がトップとして長年やってきたのはすごい。大変な苦労があったはず！）や、ひっつめ髪の志乃さん（実家の洋食屋さんの男性と結婚！）も、途中から入った36歳の山田さんも(彼女は気配りの出きるしカンも鋭いし、なかなかできた人よね）

あとね、シロさんのご両親が、お金が無くて、途中からシロさんが毎月仕送りするってのに、ちょっと驚いた。お母さんが息子がゲイだってわかってから宗教に走って、壺とか色々買わされて大金を無くしてしまったらしいけれど。

きのう何食べた?(1) (モーニング KC) コミックス – 2007/11/22
よしなが ふみ

10年前に書いていた感想　「フラワー・オブ・ライフ」他 よしながふみ作品