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よしなしこと

ODAって? ②細かく見てみよう

2006年03月29日 12時32分42秒 | ちえのわ
ODAには、相手によって
 多国間 …国際的な組織に対して行われる
 二国間 …援助国-被援助国、という国同士の関係で行われる
の2種類があります。
戦後賠償の流れを汲んでいるので、日本が行っているのは二国間が主流。
その数、世界で150カ国以上とのこと。国連加盟国が190弱じゃなかったっけか。。。
つまり世界の殆どの国に援助を与えているってことです。


また内容によって
 贈与(無償援助)
 借款(貸付)
の2通りの方法があります。

このうち、借款(貸付)は、日本独自…とまでは言いませんが世界でも日本が突出して多用している方法だそうな。他国は殆どが無償援助。
貸付といっても、超低金利&返済期間は超長期と、普通の金融機関ではできないほどの借り手有利な条件で貸し付けるわけですが…

なぜ日本が貸付という形を多用するのか?といえばそれは日本の台所事情があります。

ODA大国日本とはいえ、政府の台所事情がそうそう良いわけもなく…というかむしろ世界一?の大借金国であるわけで。
そんな中でどうODA資金をやりくりするかと言えば、財政投融資。平たく言えば郵便貯金ですよ。
貯金=預けられた他人様のお金を運用しているものなので、ほいほいとあげてしまう訳には行かないのです。それゆえ、期間が長かろうが利率が低かろうがともかく、戻ってくる「貸付」である必要があるわけですね。
今では毎年、数千億のお金がかつて援助した国から戻ってくるそうな。(といっても、その国には今も同様に貸し付けを続けていたりするわけですが)

かつては「ひもつき援助」と言われた悪名高い日本独自の援助方法もありました。
これは、「お金をやるから日本の製品を買え」というような制度ですね。
金を与えるだけで相手国の産業振興には役立ってないんではないか、それは経済支援とはいえないのではないかという観点から批判を浴びたせいか、今ではなくなっているみたいです。
自国の資金を投入してるんだから、自国の利益に直結しないとって意見もまんざら間違いではないような気も、しなくはないけどね。

まだ続きます。

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