それみし

よしなしこと

朝寝朝酒朝湯が好きで(違)

2006年06月19日 13時52分11秒 | ことのは
夏の夜は       まだ宵ながら                明けぬるを     雲のいづこに             月宿るらむ 清原深養父 古今集 巻三:夏(166番歌) 夏至も近いわけで、日も長くなりましたし朝も早いこと。 サッカー見てたりしたらすぐ夜が明けてしまいますね。 京や奈良の都は盆地にあるため、夏の昼間はとっても暑い。 自然と、暑さの和らぐ朝晩が人の活動時間になるわけで . . . 本文を読む

虹映え

2006年05月20日 17時46分12秒 | ことのは
みれば又       さも名残なく                晴れにけり     こぼしかけつる             夕立の雨 寂西 宝治百首(宝治御百首)巻二:夏(1145番歌) 寂西は鎌倉時代中期の人。出家する前は画家(人物画、似絵)としての名が売れていたみたいです。 夏の夕立言えば、さっと降ってすぐに跡形もなく消えていくもの。「さも名残なく」という清々しさが良いですね。 霧雨  . . . 本文を読む

夜が明けて

2006年04月12日 13時02分32秒 | ことのは
今朝みれば         夜半の嵐に                ちり果て     庭こそ花の             さかり也けれ 左兵衛督実能 金葉集・二度本巻一:春(58番歌) 昨日の雨で桜も殆ど散ってしまいました。 昨夜のうちはまだ、散ったばかりのはなびらで足元がきれいに彩られていたのですが今朝になってしまうともう…(苦笑) 古典の世界、とくに古今集やそれ以前の時代では、「花」と . . . 本文を読む

春憂

2006年04月10日 22時16分48秒 | ことのは
はかなくて         過ぎにし方を                 数ふれば     花に物思ふ             春ぞ経にける 式子内親王 新古今和歌集巻第二 春歌下 (101番歌) 激情の歌人、式子内親王の詠んだ和歌にしてはなんとも物憂い感じ。 彼女は後白河天皇の娘。時代は久安五~建仁一(1149-1201)というから平安末期というのか。 時代は源平争乱の頃、源頼朝に平氏討 . . . 本文を読む

自転車

2006年03月27日 13時21分39秒 | ことのは
波打ち際自転車に乗って 駆け抜けるどこまでもずっと 続いてゆく僕らの物語 潮風に乗せて歌う声は遠く 彼方へと流れてゆく 風を切り海を滑るカモメのように とまらないこのまま誰かの元へ 二人乗りで自転車飛ばして 駆け抜けるどこまでもずっと 終わりのない僕らの物語 砕ける波頭を夕陽が染める前に いけるところまで走り続けてみよう 潮風に乗せて歌う声は高く 大空に響き渡る 青い空湧き上がる白い雲も超 . . . 本文を読む

またひとつ

2006年03月25日 23時48分36秒 | ことのは
腕を取って 歩幅あわせて 涙乾くまで 一緒に歩こう 数えた花びらの数だけ 悲しみ胸から消してゆく ひとつ ひとつ またひとつ 風に乗せて 三月のまち君と 歩き続けて あの夏の面影 拾い集めたなら もう少し素直になれるのかな 背中に廻した 腕の暖かさ 隙間風抜ける心 塞いでく 色を得てゆく春のまちに 涙ここに置いてゆく ひとつ ひとつ またひとつ 風に変えて 三月のまち . . . 本文を読む