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ODAって? ①基礎知識編

2006年03月28日 14時38分26秒 | ちえのわ
ODAって知ってますか?

政府開発援助、OfficialDevelopmentAssistanceの略ですね。
小泉首相の掛け声の元、国連常任理事国入りのためのツールとしての意図も込めて06年度予算は今年度より増額かと思いきや…欲調べたら微減でした。その額、外務省要求分で5463億円だそうな。

                        

ODAとは、もともとアメリカで成立した概念に基づく国際制度。
冷戦時、ソ連との共産-自由主義の領土獲得競争において、簡単に言えばお金を撒くことで自陣営に引き込もうとしたというものです。
(トルーマン・ドクトリン)
基本的には国のお金=税金を使って行う事業だから、最終的には自国民に経済的効果が現れることが必要とされています。
言い方悪いかもしれないけど、本来「金をやるから経済を発展させて貿易その他でわが国に還元してくれ」みたいな思想になるわけですね。

ただ、日本の場合は少々毛色が違ってるみたい。
第二次世界大戦でアジアの国々に進出した日本が、その相手国に賠償を求められたことに端を発しています。
だから、どうしても弱腰な対応が抜けない、というのが実情。
(理論上は、戦後賠償とODAは別物なんだけどね)

それから、高度経済成長期の大幅な貿易黒字は国際社会の犠牲に立脚したものだという理論で、その黒字分を還元すべきという論に従って支出を増額させてきたわけです。
その結果、ODA供与国としては後進国のはずの日本が今ではアメリカなどに匹敵する世界最大規模(金額ベース)を誇る国に成長してきたってこと。

それにもちろん、「持てる者は持てない者を援ける」という人道支援的側面も当然無視することはできないポイントとされています。

続きはまた後で。

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