さて、和音の話はここで一区切り…と行きたいところですが、厳密なことを好む性格の人は前回の話で納得がいかないでしょう。
つまり、1:1.259921205…:1.498307077…は厳密には4:5:6ではない、微妙なズレがあるのに綺麗な和音になるのか?という話です。
確かに、この比率では完全な和音にはなりません。
完全な和音(ハモる和音)を作るには、文字通り4:5:6の周波数比が必要です。
しかし、ピアノなどの楽器の場合、ハ長調の曲もト長調の曲もホ短調の曲も同じピアノで弾くわけですし(曲の途中で転調する事もありますね)またいつもドミソの和音だけを使って弾いているわけでもないですから、どれかに完璧に合わせると他にしわ寄せが行ってしまう。
そういうことを避けるために、無難なところ(=数学的にきれいな等比数列)に落ち着かせたのがピアノの音階なわけです。
これを平均律と言います。
一方、「ドミソの和音は4:5:6の比にならねばならぬ」という考えの下(実際には、ハモりを追求した結果であり、数値は「結果的にそういう値であった」ということです)音階を正確に配置していったものを純正律といいます。
完全なハモりを体感するには、純正律で歌わないといけないということですね。
ソはピアノよりほんの少し(0.001692922…だけ)上を、ミはピアノより少し(0.009921205…だけ)下をとるとハモる和音になる、ということになります。
また、基準音ドからとる場合、ド→ミ→ソととるよりは、ド→ソ→ミの順に音をとる方がブレが少なくなるというのも、この4:5:6からきています。
普通4→5よりも、4→6の方が取りやすいはずです。(5/4=1.25倍よりも、6/4=1.5倍の方が判りやすいでしょう?)
そうして二つの音で枠組みを作ってしまえば、真ん中の音も収まりどころを見つけやすいって事ですね。
どうでしょう。
和音というものをこう考えると、また違った感じにみえて(聞こえて、かな)きませんか?(終)
つまり、1:1.259921205…:1.498307077…は厳密には4:5:6ではない、微妙なズレがあるのに綺麗な和音になるのか?という話です。
確かに、この比率では完全な和音にはなりません。
完全な和音(ハモる和音)を作るには、文字通り4:5:6の周波数比が必要です。
しかし、ピアノなどの楽器の場合、ハ長調の曲もト長調の曲もホ短調の曲も同じピアノで弾くわけですし(曲の途中で転調する事もありますね)またいつもドミソの和音だけを使って弾いているわけでもないですから、どれかに完璧に合わせると他にしわ寄せが行ってしまう。
そういうことを避けるために、無難なところ(=数学的にきれいな等比数列)に落ち着かせたのがピアノの音階なわけです。
これを平均律と言います。
一方、「ドミソの和音は4:5:6の比にならねばならぬ」という考えの下(実際には、ハモりを追求した結果であり、数値は「結果的にそういう値であった」ということです)音階を正確に配置していったものを純正律といいます。
完全なハモりを体感するには、純正律で歌わないといけないということですね。
ソはピアノよりほんの少し(0.001692922…だけ)上を、ミはピアノより少し(0.009921205…だけ)下をとるとハモる和音になる、ということになります。
また、基準音ドからとる場合、ド→ミ→ソととるよりは、ド→ソ→ミの順に音をとる方がブレが少なくなるというのも、この4:5:6からきています。
普通4→5よりも、4→6の方が取りやすいはずです。(5/4=1.25倍よりも、6/4=1.5倍の方が判りやすいでしょう?)
そうして二つの音で枠組みを作ってしまえば、真ん中の音も収まりどころを見つけやすいって事ですね。
どうでしょう。
和音というものをこう考えると、また違った感じにみえて(聞こえて、かな)きませんか?(終)
平均律のピアノで3度を音取りして平気な指揮者が多いのです。
平均律のピアノで3度を音取りして平気な指揮者が多いのです。
ま、別に数字にするかはともかくとしてその感覚は持っていたいものですよね。