それみし

よしなしこと

七夕。

2006年07月07日 22時37分28秒 | ちえのわ
今宵は七夕。
とはいえ、曇り空で織姫彦星みえませんねー。

そんなときには思考実験。

実際の織女星(こと座のベガ)と牽牛星(わし座のアルタイル)、そして地球の位置関係はこんな感じ。

実際に織姫と彦星が一緒になろうとしたら、光の速さでお互いが近づいても7年半掛かるほど遠いわけです。

ベガは太陽の2.4倍もの質量のある星。アルタイルはそれ以上。
そんな巨大な質量をこんな莫大な距離移動させようとしたら大変な仕事量になっちゃいます。


と い う わ け で


星を動かすのが不可能なら、見方を変えてしまえばいいじゃない、と。

実際に同じ所に無い星であっても、見かけ上同じ所(方向)にあるように見える星の組み合わせの事を、天文用語で「二重星」と言います。

視点の位置を変えることによってベガとアルタイルを二重星にしてやれってことで…

①.同一直線状に乗る

一番分かりやすい方法はこれですな。
地球から16.1光年、アルタイルから4.7光年あたりのところに飛んでいけばいいわけです。

こうするとアルタイルが今の12.8倍くらい明るい星に見えるようになるはずです(笑)そうすると-5等級だから、宵の明星(一番明るい時の金星)と同じくらいの明るさになりますね。
ベガは1.7倍くらい明るくなるだけだからそんなに印象は変わらないかな。


②.人間の目の分解能の限界より遠くに行く

例えば視力1.0の人がモノを見分けられる角度は、最小1/60度=0.0166666…度。
つまりそれより小さな角度になってしまえば、二つのものも一つの塊に見えてしまうわけです。
ベガとアルタイルの場合、その角度になる距離はおよそ25400光年…①に比べてだいぶ遠くなりました。
もちろん、視力がもっといい人ならもっと遠くに行かなきゃいけませんが。

問題なのは、それだけ遠くなってしまうと、ベガが0.000000989076倍、アルタイルが0.000000436121倍の明るさになってしまうってこと…
地球上の暗い所でも、肉眼で見える一番暗い星(六等星)はベガの0.01倍の明るさなので…それよりも4桁以上暗くなっちゃったら、結局肉眼じゃ見えないってオチですね。


結論
①織姫と彦星が会うのは大変。
②ロマンチックな夜に何やってんだろう、おいら。
                             (完全に間違った方に突っ走ってます。止めてくれるな)

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6 コメント

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こんにちは☆ (りんご)
2006-07-08 16:38:47
 2回読んで理解できました

 おもしろい考え方ですね

 分解能、高校の生物で習ったなぁ。って思い出しました

 見分けられる2点間の最小距離。でしたよね??
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おひさしぶりです。 (じん)
2006-07-08 21:36:32
task2さん、ご無沙汰しています。

「人生を考える人を応援する」のじんです。

かなり前のことですが、コメントを残して行って下さり、有難うございました。



面白いことを考えていて、お元気そうですね。



今さら、2ヶ月前の日記に対して、あれこれと申し上げるのも、ちと、申し訳無いのですが、5月5日の日記への応援記事を書かせて頂きました。

よろしく、どうも、です。

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Unknown (shoegirl)
2006-07-08 22:14:52
taskさん、

ロマンティック!

shoeはこういう風に数字を交えた

しかも図解入りなんかで語る男子が大好き。
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こんな (task2)
2006-07-09 20:30:31
訳のわからない方向に突っ走った記事にコメントありがとうです。



りんごさん

それです。人間の目の細胞の大きさとレンズの精度の問題ですな。



じんさん

お久しぶりです。元気ですよ。基本的にポジティブなんでね。

また来てくださいね~。



shoegirlさん

よっしゃw大好きって言われちゃった♡
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2番目よりも (ともっち)
2006-07-10 15:53:16
1番目の方がイイな。

彦星に向かって、前進♪前進♪ってカンジがするじゃん♪
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なるほど。 (task2)
2006-07-10 17:09:33
じゃ、おいらは織姫に向かっておきます。
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