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芸能界ヤラセ汚染 ペニオク詐欺捜査で判明「ステマ」の悪質

2012年12月28日 | 重大ニュース
芸能界ヤラセ汚染 ペニオク詐欺捜査で判明「ステマ」の悪質

産経新聞2012年12月22日(土)18:27

芸能界ヤラセ汚染 ペニオク詐欺捜査で判明「ステマ」の悪質
(産経新聞)

 「ギャンブル?チックで燃えました(笑)」「○○ちゃんが紹介してるから、大丈夫なサイトだと思うけど、落札するの難しいね」…。ファンたちはそんな書き込みを残していた。「人気商品を格安で落札できる」などとうたったペニーオークションをめぐり、実際は落札できない仕組みになっているのに入札手数料として現金をだまし取ったとして、京都、大阪両府警が12月、サイト運営者の男らを初摘発した。「ペニオク」をめぐっては、芸能人らが自身のブログで“やらせ広告”を掲載していたことが次々と判明。ファンを裏切りかねないバイト感覚の「うそ宣伝」が、芸能界に波紋を広げている。

 ■グラビアアイドルが…



 「影響力の大きさを自覚し、いいかげんなことを書かないように気を付けてほしい」。19日の記者会見で、そんな異例の苦言を述べたのは、消費者庁の阿南久長官だ。

 「お友達から教えてもらったワールドオークションでお買い物してみたよ」「空気清浄機を1080円で落札したの」-。

 タレントのほしのあきさん(35)は、平成22年12月27日のブログにこう書き込んでいた。しかし、その後、実際には落札していなかったことが判明。ほしのさんは「30万円でバイトをしないか」と持ちかけられたとして、12月13日付のブログで「軽率だった」と謝罪した。

 自分のファンを“ターゲット”に、あたかも本当のことのように「宣伝」を書き込んでいたのは、ほしのさんだけではなかった。タレントの熊田曜子さん(30)も同様の書き込みをしていたことを認めた。熊田さんとほしのさんに書き込みの依頼をしたというグラビアモデルの松金ようこさん(30)も、事務所がホームページで謝罪。松金さん自身が京都府警に、ほしのさんらに紹介した経緯を説明するという異例の事態になっている。

 ■問題化する“ステマ”

 一般消費者を装って、ブログなどで商品を宣伝する販売促進活動は、ステルス型(こっそり行うの意味)の宣伝「ステルスマーケティング」(ステマ)と呼ばれている。某グルメサイトでも、好意的なうその口コミを投稿し、ランキングを操作する業者の存在が問題になった。

 今回のペニオクに関する書き込みをしたタレントたちの対応はさまざまだ。ある俳優の事務所は「実際に落札しており、書き込みはうそではない。ただ、落札額が安すぎたので商品は返品した」と説明。あくまでステマではなかったと強調している。

 ■「ゲット」「ラッキー」はヤラセ

 一方、いずれの書き込みにも共通するのは、その安直さだ。タレントの小森純さん(27)は「ギャルオークションでアロマ加湿器を225円でゲット」とブログに記載。実際にはオークションには参加しておらず、所属事務所は「付き合いのあるスタイリストからのお願いで依頼主からきた文章をそのまま掲載した。40万円の謝礼を受け取った」と説明した。

 小森さんは自身のブログで「2年前のオークション記事に関して、その頃の私達の軽率な行動で、ファンの方を裏切ることになってしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 「電化製品を買いました。超安くてラッキー」と書き込んでいた人気お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二さん(35)もうそを認めて謝罪。事務所には「謝礼として5万円を受け取った」と話した。35歳の誕生日に前後して釈明に追われることになった綾部さんは12月14日、「知人に頼まれたとはいえ、自分の軽率な行動で皆様に、大変ご迷惑かけてしまい申し訳ありませんでした。これからは、しっかりと自分の行動に責任を持って活動していきたい」と記した。

 小森さんや綾部さんが紹介していたのは、今回摘発されたオークションサイトとは別だが、捜査関係者は、これらのサイトにも、今回摘発した業者が、かかわっていた可能性が高いとみている。

 ■「さっそく登録してみたぁ」

 自分の好きなタレントたちを信用してペニオクに参加したとみられるファンたちの書き込みが痛々しい。

 「ありがとう 激安オークションのサイト教えてくれてぇ さっそく登録してみたぁ」

 「私も登録してみたんだけど、なんか退会出来ないし、質問メールも送れないし、困ってるんだぁ…ヤバいの…!? 個人情報も入れちゃったし…退会のしかたわかったら教えて!」

 「早速入会してテレビに挑戦したけど、あと一歩でダメだった。オークション初挑戦でなかなか難しいですね。でもギャンブル?チックで燃えました(笑)」

 「どうやってゲットしたのー? ぜひコツを教えてください」

 「○○ちゃんが紹介してるから、大丈夫なサイトだと思うけど、落札するの難しいね」…。

 書き込んだ人たちは、今も「激安オークション」や、「○○ちゃん」を信じているのだろうか。

 ■被害は氷山の一角

 「高額の入札手数料を支払ったのに落札できない」「サクラがいるのではないか」-。ペニオクがネット上などで最も問題化していたのは実は2年前のことだ。ピークだった22年度には、国民生活センターには前年度の17倍の388件の相談が寄せられている。しかし、これらの相談は、実際の被害の氷山の一角とみられている。

 ペニオクは、オークション開始時の価格が0円など安く設定され、入札の度に「ポイント」などと呼ばれる1回あたり手数料は50~75円程度。例えだまされたことがわかったとしても、自らの損害は把握しにくい巧妙な仕組みだ。大阪府内の男性のケースでは、1回50円の手数料で入札を始めたがそのたびに高値で更新され、落札できないまま5万5千円を支払ってしまっていた。

 ■吸い上げられた資金の行方は?

 そんなトラブル続きのペニオクサイトに、ようやく捜査のメスが入ったのは12月7日。京都、大阪両府警は詐欺容疑でサイトの運営業者ら4人を逮捕、再逮した。逮捕容疑は、今年6~7月、入札した兵庫県内の30代女性2人から、手数料名目で現金計6千円をだまし取ったとしている。ピークは過ぎたとはいえ、ペニオク詐欺の被害は、今年に入ってもまだ増え続けていたのだ。

 今回、摘発された「ワールドオークション」は「最大99%オフ」「最新家電を激安で落札できます」などとうたっていたが、実際は参加者が入札するたびに必ず高値を更新するサクラや「ボット」と呼ばれる自動更新プログラムを利用し、落札できない仕組みになっていた。そもそも、商品自体なかったとみられている。

 開始価格は0円として参加者を呼び込み、入札1回につき75円の手数料をだまし取っていくという、せこくても巧妙な手口。ステマも駆使し、吸い上げられた資金は果たしてどこへ消えたのか。捜査の進展が待たれる。

インターネットコュースより抜粋