北斗星のブログ

北斗星のブログです。日常的なことも含め色々なことを書いていきます。

編成美

2012年03月31日 18時58分11秒 | 日記

編成美という言葉がある。
ある列車の編成において、どれだけ仕様が揃っているか(主に外見)を示す言葉である。


@大阪環状線 福島

この写真はJR西日本の森ノ宮電車区に所属する103系だ。非常に分かりにくいが、赤い↓矢印のあたりの2両が編成美を崩している。2両だけ雨どいの張り上げリニューアルが非施工だからである。


さて、編成美は見た目だけの問題なのだろうか。

時としては異なる車種どうしの混結でややこしいことになる例もある(常に混結状態の名鉄1700系など)。


だが、編成美の良し悪しに関係なく編成を楽しめるものもある。
それは貨物だ。



@北陸本線 津幡~倶利伽羅

上の写真は貨車がコキ車だけで、かつコンテナ満載の列車だ。こちらは編成美でいったら非常に綺麗だと思う。



@武蔵野線 西浦和

上の写真は貨車がタキ車だけ(以下同文)。



@信越本線 矢代田~古津

コンテナの色だけでも分かりやすいだろうが、編成美はて何それおいしいの?状態である。
貨物列車は当然ながら1種類の物ばかりを運んでいるとは限らないので、色とりどりの編成が楽しめる。

いわゆる特大貨物(シキ車など)でも、単体であるとは限らない。


こんなのを模型で再現したら、さぞかし面白いだろうなあ…

似ているものたち

2012年03月30日 21時16分47秒 | 日記

ある車両をベースとして新型車両を開発すれば、何かしら元の車両と似ているものが出来上がる
…というのは当たり前な気もするだろう。

今回は、そんな似たものどうしの組を紹介する。




(上):JR東日本 E233系0番台
(下):JR東日本 HB-E300系「リゾートビューふるさと」

HB-E300系の運用開始は2010年で、E233系の製造途上にあった。デザインが似ている理由はこれだろう。
…にしても、E233系とあまり変わらない前面だが全面展望は良さそうだ。とはいえ、元も元で視界良好なので…



(左):JR東日本 E721系0番台
(右):仙台空港鉄道 SAT721系

似ているどころの話ではない。写真を見る限りでは色しか違わないようにも見える。
仕様を揃えたのだろう。




(上):JR東日本 E231系0番台
(下):JR東日本 E231系10000番台相模鉄道 10000系

(上)をベースに(下)を開発したのだが、前面はオリジナルとしたために類似度でいったら低めだろう。
どうやら、新車を大量に導入するにあたってメーカー側から安価な方法の提案(JR東の車両に使った製造ラインを利用)を受けて造った電車らしい。デザインにかかる費用が少なく済んだのは言うまでもない。同じ製造ラインで造れば安価になるものだ。



人にも非常によく似ている人どうしがいることがある。車両もそうだ(ほとんど関係ないが)。
そんな車両たちを探して写真に収め、並べてみるのも楽しいと思う。ぜひやってみてはどうだろうか。




P.S.
岩泉線の廃止は不可避らしい(バス路線転換するとは聞いたが)。実に残念だ。
詳しくはJR東日本のプレスリリースへ。

受け継がれるもの

2012年03月29日 23時28分11秒 | 日記

今回の記事で、受け継がれるものとは鉄道車両の保存のことではないことを断っておく。記事を見ていただくと分かるが…


鉄道車両を導入するにあたっては、大都市圏などでは完全新製車両の投入が積極的に行われている感がある。当たり前だ。
古い車両を長く使い続けるよりも、技術の進歩などがあってランニングコストが落ちた新車の方が長期的には安いと判断するからである(それだけでは片付かないが)。

ただ、私鉄(特に中小私鉄)や小規模路線などではそうはいかない。
上記のように完全新製車を投入しても、収入の面でコスト回収が難しいと思われるからだ。これも帰結としてはズレすぎてはいないだろう。

だからこそ、コストカットのために何か策を講じる必要がある。
その1つとして部品などを流用し、客の目につく所だけ新製する手段がある(東武鉄道では更新と呼ばれる作業)。

中には書類上車歴も引き継いでいる例もある。

今回は、そんな引き継がれるものに目をつけてみた。




こちらは東武200系の台車である。これは東武が誇る名車両「デラックスロマンスカー」こと1700・1720系から流用したもの(を一部改良した)ものだ。

これは中小私鉄では何も珍しいことではない。例えば伊予鉄道では東武2000系の台車が生きているし、自社が保有していた廃車発生台車を流用した新潟交通電車線の例(モハ11等)などもある。



こちらはJR東日本が初めて投入した新車だが、165系から部品を流用している。
面白いことに、台車などはもちろんクーラーを流用しているのが珍しい。



こちらは廃線となった頸城鉄道が保有していたDC9形機関車だが、蒸気機関車から足回りを流用してディーゼル機関車を造った非常に珍しい例だ。まあ足回りを流用するだけなら珍しくはないのだが。

この想像を絶する流用、伊予鉄道でも行われたことがある。


部品を受け継ぐものだから、中には流用部分だけ50年近く経過したものもあり、ボロの印象が強いかもしれない。だが、部品が受け継がれることによって新たな命が吹き込まれると思うと喜ばしい。

あらゆる製造物にリサイクルを含め環境との関係が叫ばれる中で、時代の流れに沿うことでもある。
そんな「受け継がれるもの」に敬意を表したい。

廃線の悲しみ

2012年03月28日 23時31分07秒 | 日記

鉄道路線が廃線となるのは、実に悲しいことだ。

最近でいう十和田観光鉄道や長野電鉄屋代線だけではない。保存車両などを見ていると思い返されることがあるものだ。


廃線は乗客減が理由の大半だろう。合理的に考えたら、廃止してもやむを得ないという声も聞こえる。


だが、日本の鉄道のほとんどは営業係数(100円を稼ぐのにいくらかかるかを表す指標)が100を超えているのだ。例えば、JR四国には本四備讃線(いわゆる瀬戸大橋線の一部)以外は軒並み100を超えている路線しかないし、JR四国やJR北海道などは会社全体でも超えている。

それらの路線が簡単に廃止されることがあろうか?
その答えは皆さんの目と判断に委ねられていると言わざるを得ないのだが…


そう考えると、やはり鉄道には数字上の不利益があっても残さざるを得ない「何か」があることは間違いないと思う。

例えば閑散路線でも地域の足として活用されるなど、何かしらの意味はあるのだ…


それでも廃止を免れ得ない路線もある。
現実は残酷だ。



P.S.
誤字を指摘してくださった方、ありがとうございます。

憧れの風景

2012年03月28日 18時46分49秒 | 日記

こんな風景が身近にあったらいいなという単なる憧れに過ぎません。


土佐電鉄高知駅付近


見ていただくとお分かりですが、電車が道路上を走っているのが羨ましいだけです。
要するに路面電車のことですが。



土佐電鉄桟橋車庫付近


線路もない道路上に電車が走っているようにも見えますね(もちろん線路はありますよ!)。

個人的には上の写真もそうですが、吊掛けの電車なんかが走っていたらなお良い。


…というわけで短いですが、今回はここまでです。