さて
シングルフックのウェイトプラスチューンのやり方を
ご説明いたします。
あくまで個人的な考えのもとに
独断と偏見に満ちたやり方ですので
全てのダイビングペンシルへ対応できるものとは思っておりませんので
ご了承ください・・・。
正直、他のメーカーのことまでは知らん(笑)。
まぁ、大したことではありません。
要は板オモリ巻いてウェイト増量するだけっす・・・
やることは単純ですが
使用フックやアシストやソリッドリングなどの素材データを公開して
作り方を書いていこうと思います。
まず基本素材となるアシストラインとソリッドリングは
300lbクラスのアシストライン
メーカーは特に指定しません。
お好きなメーカーのでいいと思います。
ソリッドリングはカルティバのシームレスソリッドリングで
内径5.5mm~6.5mmをフックの大きさで使い分けます。
150lbクラス以下のスプリットリングで装着するルアーは
マイクロソリッドの方が装着しやすいかな?
200lbクラス以上のスプリットリングで装着するルアーは
青パッケージにほうでも問題ないと思います。
今回はTUNED管ムロ35号を使って
シュリガーラ130GT SPEC用のシングルを作る過程で説明します。
130GT SPECの推奨トレブルはカーブポイントトレブル31の5/0 約9.7g。
要はこの重さの近い値に合うようにします。
まず
アシストラインを14cm用意します。
これはギリギリの長さなので
もし余裕をもって作業をしたい方は長くても構いません。
あとで切ればいいだけなので・・・
この長さはどのサイズのフックでも共通の長さになります。
芯を抜いてソリッドリングを通して2重に加工します。
次は
板オモリを必要な重さ分、切り出します。
TUNED管ムロ35号の自重は約6.3g
ソリッドリング+アシストラインで大体0.4~0.5gで
フックが6.3~6.4g。
セキ糸で巻いて瞬間接着剤で固定すると大体+0.4~0.5gなので
そこから逆算すると
9.7g-6.4g(フック)-0.5g(アシストライン+リング)ー0.5g(セキ糸)=2.3gなので
切り出す板オモリは2.3gにする。
ここまでくれば察しが早い人は
分かると思いますが
この板オモリの重さを調整することによってシングルフックの自重を
コントロールする魂胆です。
アイの下から3mm下にオモリを巻いていきます
3mm空けるのはアシストラインを巻き付けるスペースです。
瞬間接着剤で巻き初めの部分を仮止めして巻きます。
終わりも瞬間接着剤で固定します。
このプラスウェイトはMAX2.5g位が上限のような気がします。
これ以上の重さだと太くなりすぎて不格好な感じがします。
それでも構わないと思う方はこの限りではありませんが・・・。
これにアシストラインを装着します。
セキ糸で巻いて固定します。
補強の意味も込めて
板オモリの下側に画像のように3~4mm
アシストラインを伸ばして
フックとアシストラインを直接固定する箇所を取る方が
いいかもしれません。
巻いたオモリの上しかセキ糸を巻かない場合
強い力が掛かった場合
根付がグラつく可能性がありますので・・・。
セキ糸を巻き付け終わったら
瞬間接着剤と硬化スプレーで被膜を作ります。
私は熱収縮チューブは使いませんが
使う方はその重さも考慮してオモリを減らして調整してください。
完成したウェイトがこんな感じです。
以上がPLUSフックの作成方法です。
トレブルフックとの自重差は
大体プラスマイナス0.3g以内に収まっていればいいと思います。
これを踏まえて改めてシュリガーラ用のシングルフックを作ってみますと
40TNSP/50TNSP⇒TUNED管ムロ28号(アシスト+ソリッドリングカルティバP-19 5.5mm)=4.1g
75TNSP/ FLAP M TNSP/Neo60⇒TUNED管ムロ30号(アシスト+ソリッドリングカルティバP-19 5.5mm)=5.1g
90TNSP/HYPER FLAP 90⇒カトラス7/0 PLUS(アシスト+カルティバP-14 6.5mmプラスオモリ1.0g)=6.5g
115⇒カトラス8/0 PLUS(アシスト+カルティバP-14 6.5mmプラスオモリ1.6g)=8.6g
130GT SPEC/FLAP L⇒TUNED管ムロ35号PLUS(アシスト+カルティバP-14 6.5mmプラスオモリ2.3g)=9.4g
シュリガーラ155 GT SPEC⇒カトラス7/0 PLUSのツインフック=6.5g×2
以上が対応するフックと素材になります。
ご自身で作成する際の参考にして頂ければと思います。
ルアーのアクションに関しては
フックの抵抗が少なくなる分
ジャーク時の抜け感が増すのは否めないので
トレブル装着時よりもショート気味にジャークすることと
より丁寧にジャークすることを心掛けてください。
水面を滑ることが多くなった場合は
フロントフック側では無く
リアに0.5~1.5号程度のオモリを装着して調整してください。
私はこのようなオモリを自作して調整オモリとして使っています。
市販のナス型オモリなどを使うとモノによっては
キャスト時の衝撃でオモリのアイが抜けてしまうものがあります。
またダイブさせる為にヘッドを水面に突っ込ませたいと思って
ヘッド側に重心を持っていこうと考える方も多いですが
ルアーによってはより一層滑るようになりますので
リアに付ける方がいい結果になることが多いです。
これは元々リア重心のものが
ヘッド側に重心が移動したことによって
ボディが水平になる力が働くために起こる現象です。
水平になることによって水よりも抵抗の少ない空気の方に
逃げやすくなるため水面を滑りやすくなります。
ご参考までに・・・