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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「ムラサキツユクサ」「白いハナショウブ」

2014-06-26 08:17:41 | アート・文化

      
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まず、5月下旬からわが家に咲いているムラサキツユクサです。宿根草ですが、いつ植えた記憶は定かではなく、肥料もやらず、まさに放任状態なのに何年か前から2カ所で咲いています。

この花って、たった1日でしぼんでしまいますよね。雨や曇天のときは夕方近くまで咲いていますが、暑くて強い日差しが花に当たる日は昼ごろにしぼんでいます。

でも、蕾がどんどんできて次々にふくらみ、数輪の花が毎朝開きます。だから開花期は長く、9月まで楽しめそうです。

ハナショウブは先日、名古屋・鶴舞公園の菖蒲園でスケッチしました。

それにしても、ハナショウブを絵にするのは難しいですね。

赤、紫、青、白、桃、黄・・・。それらの薄い色、濃い色、それらの混色も。長い間の品種改良もあって形、大きさもさまざま。しかも風に揺れる柔らかな花弁・・・。

今回は白いハナショウブに挑戦してみました。


楽書き雑記「ハーモニカ演奏。83歳の今年も聴かせてくれました」

2014-06-22 19:55:53 | 日記・エッセイ・コラム


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♯叱られて 叱られて あの子は町までお使いに~♯

美しく懐かしい調べが、ホールに流れます。同業他社の先輩で、学ぶことの多い人生の先輩でもある愛知県岡崎市在住の早川伸さんが、岡崎市のコンサートホール「コロネット」で22日催された第9回三河地区ハーモニカ発表会で、83歳になった今年も元気な演奏を聴かせてくれました。

昨年6月23日更新のブログ「82歳のハーモニカ演奏」でも書きましたが、早川さんはNHKの元報道記者。主に地方のニュースを地元目線で追い、とことん掘り下げることを身上とする姿勢を学ばせてもらったものです。

現役時代に奥様を亡くしましたが、タバコの「ピー缶」(ピース50本入りの缶)を持ち歩く愛煙家は卒業したものの、やや大きめの盃を重ねる毎日は今も続いているようです。

ハーモニカを手にしたのは8年ほど前。まさに75歳からの手習いでしたが、先生や仲間たちの励ましと持ち前の粘り強さで、今では「中級」に。「なかなかうまくならないけど、吹いていることが楽しくて」と話します。


今年の発表会では、弘田龍太郎が1920年に作曲した「叱られて」を独奏。楽器を扱った経験の乏しい僕は、テンポがゆっくりした曲は、速い曲に比べて難しいのではと思っていました。でも、1930年に生まれ、この曲が制作された時はちょうど10歳だった早川さんは、少年時代の風景や口ずさんだ歌詞を思い起こすように演奏し、会場の温かな拍手に包まれていました。

また、所属する「ハッピーフレンズ岡崎土曜会」のメンバーとして「あの素晴らしい愛をもう一度」と「ゲゲゲの鬼太郎」の合奏も聞かせて切れました。
そういえば、以前お会いした時、早川さんが「我々のハーモニカ演奏と、聞きに来てくれた人たちの合唱や手拍子が一体となって、会場が盛り上がるようなことをやったら楽しいだろうなあ。例えば・・・」と挙げたのが、「ゲゲゲ」でした。僕も「いいアイデアですね。さすが」と賛同したものです。

この日は会場に合唱や手拍子の呼び掛けはありませんでしたが、場内では演奏に合わせて小さな声のハミングが聞こえていました。

「下手なうえに、自己流、自我流が出てしまい、先生の失笑をかっています。90歳、いや100歳になってもハーモニカをやっていたら、記念祝賀演奏会を開いて欲しいなあ」と早川さん。

「このごろトシを感じるようになった」と言いながらも、意気軒昂です。


楽書き雑記「著名な洋画家たちの若き日の情熱をみる」

2014-06-19 07:59:47 | アート・文化

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名古屋の松坂屋美術館で開催中(7月6日まで)の「洋画家たちの青春――白馬会から光風会へ」と題する展覧会を見てきました。洋画の公募団体「光風会」が今年100回展を迎えたことを記念して開かれたもので、明治から大正・昭和にかけての著名な洋画家たちの若き日の作品を中心に楽しんできました。 
 

光風会は、日本の洋画界の先駆者でもある黒田清輝らが活動していた白馬会が解散したあと、白馬会に所属していた若手・中堅の画家たちによって1912年に結成。ヨーロッパの表現を学び、独自の画法を編み出しながら、年1回の公募展を開くなどしてきました。  


今回の展覧会は、光風会の黎明期から現代にいたる会員のほか、黒田清輝や藤島武二ら旧白馬会の画家、さらには光風会を出て新たな団体の中心になって活躍した画家たちを合わせて67作家、約80点を展示。ほとんどが油彩画ですが、僕が習っている水彩画も数点あります。
 

展覧会のタイトルらしく、展示作品の半数は画家たちが10代から30代の時期の創作とあって、画面からも若さと情熱が感じられます。

また、展覧会の案内チラシにもある岡田三郎助の「五葉蔦」など、何点かの女性像に「僕もいつかは描いてみたい」と思ったものでした。


楽描き水彩画「2014アジサイ」

2014-06-16 07:21:00 | アート・文化


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今月初め(6月1日更新)に掲載したわが家のアジサイは、ピンクから赤紫・青紫、あるいは橙色が少し入ったような赤へと、ゆっくり変身中です。アジサイ七変化(しちへんげ)とは、よく言ったものですね。
ただ、先日も書いたように日にちが経つと濃い赤、黒みがかったような赤になった昨年までと比べると、全体的に「おとなしく柔らかな赤」への変化を感じています。

アジサイの木全体にたくさんの花が咲く様子ではなく、花のひとつに近づいて描いてみました。

㊤の絵が、咲き始めから約2週間後の花です。赤紫といったところでしょうか。
㊦の絵は、1日に掲載した咲き始めのころの花を描いたものです。ピンクの印象が強かったせいか、写真と見比べるとピンク色をやや濃くしてしまったようです。


(「常滑やきもの散歩道」を歩いてきました)

2014-06-12 06:34:27 | アート・文化

         
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風景水彩画教室のスケッチ会で、わが国有数の焼き物どころ・愛知県常滑市にある「常滑やきもの散歩道」を歩いてきました。

細くて起伏のある露地を、右に曲がり左に曲がり、上り下りすること1時間半。

陶房、煙突、登り窯、陶壁、土管坂・・・。そして次々と出くわすユニークな陶製オブジェの数々。
陶房と直結した陶器店や器も魅力的な味の店、そこで暮らす人々の生活感を感じさせる草花も迎えてくれました。

生徒の多くが何度も訪れたことのあるスケッチポイント。でも、表から裏から、遠くから近くから、絵にする構図を考えながら歩くうち、僕自身も新しい発見がいくつかありました。

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楽書き雑記「名古屋・鶴舞公園のアジサイとハナショウブ」

2014-06-09 15:03:59 | 日記・エッセイ・コラム

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梅雨の中休み状態にある9日、名古屋市民の身近な花どころでもある鶴舞公園に出かけてきました。この日のお目当ては、アジサイとハナショウブ。気温が30度に達して、どちらの花もひと雨欲しそうでしたが、今週いっぱいは楽しめそうです。

まず、アジサイ。公園の奥の方にある「あじさいの散歩道」。通りの両脇に咲くさまざまな色と種類のアジサイを堪能してきました。枝の花の間にはまだ蕾も残っていて、しばらくは「七変化」を見られるでしょう。

90種2万本のハナショウブが植えられているという「菖蒲池」。赤、赤紫、青紫、白、黄色・・・。それに細かな模様も入って風に揺れる花弁は見事ですね。しとやかさや清楚さではカキツバタやアヤメに譲りますが、華やかさでは断然ハナショウブでしょうね。
菖蒲池では、公園の職員やボランテイアのみなさんらが枯れた花殻を取り除く作業をしていました。汚れを取り除くだけでなく、開花前の蕾の成長を良くするためです。我々が花を楽しめる背景には、こんな作業もあるのですね。

あいさいの散歩道でも菖蒲池でも、何人ものアマチュアカメラマンが思いおもいの角度からパチリ、パチリ。僕も「1枚ぐらいは絵にしなければ」と構図を考えながら、写真に収めてきました。
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楽描き水彩画「鉄橋の下から」「枯れた葦」

2014-06-07 07:42:27 | アート・文化

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水彩画教室のスケッチ会で出かけた名古屋市の東・守山両区境を流れる矢田川河畔での作品です。都心から離れ、川べりや寺院、城跡などを回ってきました。

㊤の絵は、矢田川を跨ぐ名鉄瀬戸線の鉄橋です。コンクリートの橋脚と組み合わされた鋼鉄製の橋げたを下から描きました。

橋脚のコンクリートの表面は、赤茶色に染まっています。橋げたや線路からの鉄粉でできた錆でしょうか。線路と枕木の隙間から差し込んだ数本の光が印象的でした。
絵のサイズは10号です。

㊦の絵は、いま掲載するのはやや季節外れの感がありますが、矢田川の河原に残っていた枯れた葦が、折からの強い風になびく様子です。枯れた葦の姿をよく見ると、葦の倒れたり傾いた方向が上流側だったり、逆に下流側に向いたのが重なり合っています。

強い風向きの変化によるものが多いでしょうが、下流側である左に向けて倒れた葦の中には、大雨の出水時に強い流れの下になったのがあるのでしょう。

絵の大きさは縦がほぼ10号ですが、葦が風に流れる様を出すために横幅を少し広げて描きました。


楽書き雑記「名古屋市博物館で幽霊・妖怪たちに会ってきました」

2014-06-03 20:15:02 | アート・文化


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「博物館がお化け屋敷になる!?」。

こんなキャッチフレーズを掲げて、名古屋市博物館で7月13日(日)まで開催されている「幽霊・妖怪画大全集」を見てきました。僕は幽霊や妖怪にさほど興味はありません。でも、世間は数年前からちょっとした妖怪ブーム。僕が通う水彩画教室の先生も昨今、妖怪本を出すなど「妖怪のとりこ」になっているとあって、その正体を確かめてやろうと思ったからです。

骸骨の絵や「生きている時は美人でした」と題し、美しい女性が遺体になり腐敗してゆく様を描いた幽霊画・妖怪画に迎えられた展示会場。僕の頭では漠然としていたこの世界の歴史や奥の深さ、広がりを知ることができました。

妖怪については日本書紀にも出てくるようです。その後も、物語や伝承、歌舞伎、絵物語などにも登場して広がりました。

古くから天災や戦争などで世の中が暗く不安になると、ブームが起きているようです。

絵画制作だけでなく研究者としても尽力したのは、日本画家で風俗研究家だった吉川観方(よしかわかんぽう 1892~1979)。吉川は日本画家の竹内栖鳳らに師事し、浮世絵・版画も学び、1万数千点もの幽霊・妖怪画などを収集、その多くを福岡市博物館が所蔵、一部がいま名古屋市博物館で展示されているのです。

幽霊画や妖怪画を描いた画家は吉川以外にもたくさんいます。浮世絵の広重、北斎、歌麿、そして何人もの人間のポーズを合わせて顔と手を描いた絵で知られる国芳ら。日本画界では、妖怪画の先駆者といわれる円山応挙のほかに、伊藤若冲らも描いています。近年では「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるが代表でしょう。


幽霊・妖怪といっても、怖いとか醜い、気味の悪いものばかりではありません。

超美人で妖艶な女性や雪女もいれば、骸骨やノッペラボウ、ひょうきんもの。狐や猫、狸、蛇などきりがありません。もっとも、雪女や大入道を「怖い」と感じるか「可愛い」と感じるか。人それぞれですよね。

とはいえ、会場にたくさん展示されていた幽霊画の掛け軸の1本が例え僕のものになったとしても、自宅の床の間に掛けることはないでしょう。
「正体不明」と題する何が描いてあるのか分からない作品も展示されていました。これって、やっぱり不気味ですね。

会場では「YKI48総選挙」なるものが行われていました。人気アイドルグループの「AKB48総選挙」に便乗した幽霊画・妖怪画の人気コンテストというわけです。
名古屋市博物館での投票結果は分かりませんが、横浜で昨年あった展覧会場での結果をみると、投票者が多かっただろう若い人たちの幽霊感、妖怪感も見えてきて「なるほど」と楽しくなりました。

幽霊や妖怪がどのくらいいるのか。巷間に埋もれたのや、子どもたちが生み出したのを拾い上げれば数万、いやそれ以上はいるでしょう。僕が通う水彩画教室の講師で、現代美術作家を名乗る山田彊一先生も、毎週のように新しい妖怪を生み出し、70代半ばにして「妖怪で世界に打って出てやろう」なんて野心も抱いているようですから。

そう、山田先生自身も、まさに妖怪ですね。

展覧会期間中の6月14日(土)には、博物館の講堂で山田先生の「名古屋の妖怪たち」と題する講演が予定されています。

午後2時から(午後1時30分開場)。先着220人。当日12時半から聴講整理券を先着順に配布(1人1枚限り)。聴講には本展チケット(観覧済み半券可)が必要だそうです。

            


楽書き雑記「咲き始めたわが家のアジサイ」

2014-06-01 08:05:47 | 日記・エッセイ・コラム

                           
                         
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「6月の花」の代表格といえば、やはりアジサイ(紫陽花)ですね。わが家のアジサイも、カレンダーが6月のページになるのを待っていたように咲き始めました。


「七変花」の名もあるこの花。確かにこの花の色はくるくる変わりますね。

土壌が酸性だと青、アルカリ性だと赤。それに、咲き始めからしぼむまでの間も、毎日のように変化します。

わが家のアジサイはここ数年、赤色。それも咲き始めから赤っぽく、最盛期からしぼむにつれて濃い赤に。数年前に撒いた肥料のアルカリ度が強すぎたのかな、と思いつつそのままにしてきました。

そして、今年は――。

この写真です。ピンクといってもいいくらいです。いつもに比べて柔らかな咲き始め、という印象です。白、黄色、薄緑にもより優しさを感じます。

土壌のアルカリ度が和らいできたのでしょうか。もちろん、花がしぼむまでには赤くなっていくのでしょうが、こんな咲き始めを見て少し得した気分です。

その反面、気になるのは本格的な夏の到来を思わせる気温と強い日差し。きのう(5月31日)名古屋では34.4度という、5月としては観測史上最高の気温を記録しました。

写真を撮った今朝(6月1日6時ごろ)のアジサイは、前日夕方に散水してあったためか花びらもしっかりしていましたが・・・。アジサイには梅雨の訪れが待ち遠しいことでしょう。

鉢植えだったのを露地植えにしたガクアジサイも、たくさんの蕾を付けていて楽しみです。