名古屋の松坂屋美術館で開かれている「ユトリロ回顧展」に、絵仲間たちと出かけてきました。
「白い時代」とか「白の画家」と呼ばれるユトリロの作品から白をいかに表現したかを学びたかったのと、時代が違うとはいえパリ旅行での思い出が深いモンマルトルの風景画を楽しみたかったからです。展覧会は2月20日まで。
10歳のころから飲酒を始め、アルコール依存症の人生でもあったモーリス・ユトリロ(1883~1955)。画家だった母親が、医者の勧めで治療の一環として絵筆を持たせたところ才能が開花しました。
都市や川辺などの風景画で知られるシスレーらに昏倒していたようですが、ほぼ独学で絵筆を取り、生まれ育ったモンマルトルの風景を、酒浸りの中で次々に白を基調に描いて発表。多くの画家たちが競い合っていたパリ画壇での交流はほとんどなかったものの、作品は高く評価されて「白の画家」と呼ばれたと言われています。
展示されている作品は約80点。教会や修道院、四季折々の裏町の小路、丘から眺めたパリの街などの風景画が並びます。
「白の時代」と言われる20代後半、白い建物に赤や青なども加わり花も描いた「多彩時代」とされるその後。白の描写には漆喰や石膏も使ったとの見方があるようですが、何はともあれ、すさんだ酒乱生活を思わせないしっかりした技法で、感性のまま筆を進めたことがうかがえます。
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