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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「カリフォルニアアシカ」

2014-11-04 16:16:28 | アート・文化

         

                           
      
紡すい形の体、翼のような前肢で、勢いよくプールを泳ぎ回る何頭ものアシカ。そのスピードは25~40キロにもなります。オスがメスの2倍くらい大きく、メスは子供を1頭ずつ生み、授乳期間は10ヶ月とされています。

物覚えがよく、かつては東山動物園でもアシカショーをしていて、なかなかの人気だったそうです。

描いたのは2枚。最初のシーンは、アシカの親子が会話を交わしているような様子です。
子供は生後3ヶ月ほどでしょうか。アシカは生後2週間もすれば浅瀬を泳ぐことができるようですが、この子はまだ深いプールで泳ぐ自信はなさそうです。岩場を行ったり来たりして、時おり身を乗り出して大人たちが泳ぎ回るプールを覗き込みますが尻込みしています。

やがて、岩場に上がっていた1頭の大人に近づきました。母親のようです。
振り返ったママに子供は言います。
「ねえママ、僕もみんなと泳げるように泳ぎ方を教えてよ」
でも、ママはひとこと。
「まだダメよ。もう少し大きくなってからね」
ひとりでプールに入るママの姿を、子供は「つまんないの」といった表情で見送っていました。

もう1枚の絵は、プールから上半身を出して大きく鋭い声をあげるオス。盛り上がったひたい、長いヒゲ。ハーレムのボスとしての貫禄十分です。

メスたちが次々プールに飛び込んでも悠然と寝そべっていましたが、しばらくするとプールへ。水中でメスたちにハグやスキンシップを繰り返したあと、このように顔を出して大声を何度も繰り返したのです。

メスたちに自分の存在を誇示しているのでしょうか。
それとも、なかなかプールへ入ろうとしない息子に声をかけていたのでしょうか。
「怖がっていてはダメだ。勇気をだして泳がなきゃ」と。

 

 



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