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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「あれから5年 『アート文字』で復興支援= 忘れさせないアート展」

2016-03-09 21:03:01 | アート・文化

    
        
        気仙沼高校文芸部員の短歌から








       
               アート書道家の土門琳さん

                   


地震・津波・原発事故――。2011年3月11日の東日本大震災から5年。絶対に風化させてはならない、との思いをアートな文字で表現したアート書道家の「忘れさせないアート展」が、名古屋・栄の名古屋市民ギャラリー栄の7階で開かれています。会期は13日(日)まで。


名古屋市中川区在住の土門琳(どもん・りん)さん。72歳。
伝統書道に専念していましたが、30年前から、活字とは違った美的な文字造形で書く筆文字のアート表現法を研究。とりわけ躍動感のある伸びやかで軽やかな文字で、感情や思いを伝える「個のアート」を生み出し、教室を開いて指導にあたる一方、2008年の日仏交流150周年芸術祭をはじめ、インドやオーストラリア、アメリカなどで作品を発表しています。

2011年の大震災発生に思い立ったのが、このアート文字での復興支援です。
中日新聞の社会面などに掲載された被害者家族らが懸命に生きる姿や、犠牲になった家族や友人を追悼する記事から、さまざまな言葉をアート文字で表現。
手紙や災害支援のイベントなどでも無料で使える「アート書」を
ブログhttp://rin-domon.jp/で発表し、これまでに256作品を掲載しています。


展覧会にはこれらの作品のほか、教室の子ともたちの書、スリランカの子どもたちから届いた支援の絵なども展示。
土門さんは「展覧会のテーマを『忘れさせない』としたのは、絶対に風化させてはならない、との思いを込めたからです。風化は復興・再生を遅らせるだけでなく、中途半端なものにし、いずれ発生する同様の災害への備えもおろそかになります」と話します。