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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「神域の小路=風の游子展出品作から」

2021-11-16 07:00:00 | アート・文化

グループ展である風の游子展には、公募展やブログに掲載した作品からも出展します。
これは白山山麓の標高700㍍にある住民270人ほどの小さな集落、岐阜県郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)の神域で見た風景です。

石徹白には、特別天然記念物の石徹白大杉(樹齢1800年)はじめ、巨木・古木が渓流沿いや、白山信仰と関わりが深い白山中居神社などの神域に林立しています。描いたのは神社の神域に通じる山道で撮ったひとコマ。小路の左右に巨木・古木が並びます。
視線の向こうに、もう一本背の高い樹木がありましたが、背後の神社の赤い屋根を入れたかったので、横へ動いてもらいました。10号です。

 

 


楽描き水彩画「浜松の中田島砂丘と楽器博物館へ=宿泊スケッチ取材2日目」

2021-11-14 07:22:35 | アート・文化

水彩画教室の宿泊スケッチ取材旅行2日目は、遠州灘に面した中田島砂丘と楽器博物館へ。コロナと高齢もあって、例年のような前夜の酒宴は中止したので、比較的軽やかにホテルを出ました。

ところが、最初の中田島砂丘での取材は僕自身、かなり手こずりました。
砂に足を取られて、思うように砂丘を登り進むことができないのです。ここへは何度も来ていますが、こんなことは初めて。
リュックを下に残し、這い上がるようにして砂丘の山の天辺にたどり着きましたが「80歳になるとは、こんなことか」と実感させられました。

天竜川から流れ込む砂で形成された中田島砂丘では、天竜川上流にダムができて以来、砂の流れ込む量が減っています。このため、砂が風に飛ばされるのを防ぐため竹や木で「堆砂垣」を設け、ダム湖から浚渫した砂を中田島へ運んで補給しているそうです。

自分や仲間たちが残した足跡も、風の吹くたびに砂がサラサラと流れ、さまざまな紋様に変えていきます。堆砂垣で溜まった砂の中から、名前を知らない草が伸びています。いつまでも見ていたい風景がありました。

浜松市楽器博物館には、世界各地から集まった3300点の楽器が所蔵され、世界一の博物館でしょう。これまで見たことのない民族楽器も多く、いかに人々が音やリズムで喜びや思いを表現してきたかを改めて知りました。

しかも、嬉しいことに70歳以上は入場無料。初日に入った浜松市秋野不矩美術館も、70歳以上は一般入場料の半額でした。アートと高齢者福祉に対する施策に拍手です。

 

 

 


楽描き水彩画「古民家の板塀の経年アート=風の游子展出品作から」

2021-11-06 07:00:00 | アート・文化

イヌ?ブタ?クマ?・・・それともトラ?

古民家が連なる街歩きで出会った、板塀に出来た木目の「経年アート」です。
枝が伸びていた痕跡がある板に、長い歳月と雨や風によって味わいのある色合いや、目、鼻、口、それに毛を思わせる縞模様ができたのでしょう。平面なのに、立体的に見えます。

板塀を作った職人が意図していたかどうかは分かりませんが、「いずれ面白い板塀になるだろう」とぐらいは思っていただろうし、結果はそれ以上でしょう。20号です。

 

 


楽描き水彩画「風の游子展出品作から「古民家見学会Ⅱ」

2021-11-02 07:00:00 | アート・文化

前回の「古民家見学会Ⅰ」と同じ日、同じ場所で拾った画題です。
Ⅰでは、古民家の土間に並んだ見学者の靴を描きましたが、今回は玄関脇に置かれた傘立ての様子です。

朝から降ったり止んだりの天候に、見学者は傘持参。傘立てに差し込まれた傘も靴と同様、色、デザインともに多種多彩でした。差し込まれた様子も、きちんと折りたたまれたものがあれば、無造作に突っ込まれたものまで。持ち主の好みや性格を見る思いでした。絵は20号です。

 

 


楽描き水彩画「風の游子展」出品作から「古民家見学会Ⅰ」

2021-10-29 07:00:00 | アート・文化

昨日紹介した水彩画仲間のグループ展「風の游子展」(11月23日~28日)に、私が出展を予定している作品を、順次掲載させていただきます。一作目は、名古屋の城下町・四間道(しけみち)で以前あった、古民家見学会で目にしたたくさんの靴が並ぶ土間の様子を描いた50号の作品です。

この日は、土砂降りの雨と青空が繰り返されるという珍しい日。「こんな天候では、客は少ないだろう」と思いきや、旧豪商宅の土間は訪れる見学者の靴でいっぱい。さらに、驚いたのは「古民家見学会なんて、高齢者だけだろう」と思っていたのが大間違い。若い男女中心の見学会でした。

「土間を埋めた靴がそれを物語っている。おもしろい」と、描き進めました。題名は「古民家見学会Ⅰ」。Ⅱは、次回に掲載します。

 


楽描き水彩画「風の游子展を開催します=11月23日から名古屋市民ギャラリー」

2021-10-28 06:58:37 | アート・文化

コロナのため中止していた水彩画仲間6人のグループ展「第13回風の游子展」を、11月23日(火)から28日(日)まで、名古屋市民ギャラリー栄7階の第2展示室で開催します。

グループは、朝日カルチャーセンター名古屋の風景水彩画教室の受講生有志。「教室展以外に成果が発表できる場を」と、13年前に「風の游子展」をスタートさせ、これまでにメンバーの交代はありましたが、初夏の季節に開いてきました。

しかし、コロナのため昨年は教室展とともに中止。今年も昨年に続いて、どちらも中止せざるをえませんでしたが、「半年先ならコロナだって落ち着いているだろう」と、市民ギャラリー栄の空き室があった11月に「風の游子展」を、12月に教室展「KAZEの会展」を予約してありました。

游子展では、公募展などに出した作品も含めて、各自8点前後を出品します。
KAZEの会展は、12月7日(火)から12日(日)まで、市民ギャラリー栄8階の第9展示室で催します。

 

 


楽描き水彩画「段ボール箱が積まれた菓子問屋」

2021-10-24 07:00:00 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ取材で出掛けた、名古屋市西区の明道町(めいどうちょう)界隈にある「菓子問屋街」での1枚です。

名古屋では約400年前、徳川家康による名古屋城建設の過程で、全国から駆り出された労働者の疲労回復用として、駄菓子作りと販売がスタート。関東大震災の被災地支援などで、大きく成長しましたが、嫁入りや棟上げ式での菓子まきイベントなども廃れたいま、面影を残す菓子問屋は数少なくなりました。

描いたのは、その一軒。建物の老朽化が進んでいますが、全国のメーカーから大量の駄菓子が届いていることを、店頭に積まれた段ボール箱が物語ります。



楽描き水彩画「蔓性植物に覆われたビルの壁」

2021-09-20 07:19:51 | アート・文化

名古屋のJR中央線と地下鉄鶴舞線が交差する鶴舞駅前にある、駐輪用ビルの壁面を描きました。

駅に面した表側は普通の壁ですが、大通りに面した裏側は、窓を除いて蔓性植物が壁一面を覆っています。無数の大きな緑の葉が、日差しを浴びて白っぽくキラキラ光っていますが、秋に入って色づいた葉も増えてきました。

 


楽描き水彩画「おもちゃの店へも=スケッチ取材②」

2021-09-12 07:00:00 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ取材で出掛けた名古屋市西区の明道町界隈では、菓子問屋以外にも、豆菓子製造の老舗や大きなおもちゃ問屋なども訪ねました。
懐かしいおもちゃから、最新のおもちゃまで。都心の店とはちょっと違った品揃えに、問屋の街らしさを感じながら歩きました。

5代続くというおもちゃ問屋の老舗の店は、ひな人形から五月人形、祭り用品、クリスマスプレゼントまで四季折々の人形や、花火なども扱っているようです。広い店内にびっしり並び、「おもちゃって、こんなにもあるのだ」と驚くばかり。
来月末のハロウィンに向けて、どの店もカボチャのお化けなどハロウィングッズでいっぱいです。

駄菓子屋でもそうでしたが、おもちゃ店でも商品は透明の詰めがほとんど。イベント向けなど、たくさん買われるケースが多いから当然ですが、コロナ感染防止も無関係ではなさそうです。
コロナと言えば、大通りに面した店のウインドーには、弾ける花火が描かれていました。コロナのため昨年に続き、この夏も多くの花火大会、それに自宅の庭での線香花火も中止になりました。花火が打ち上がる日が早いことを祈るばかりです。


 

 


楽描き水彩画「面影残る名古屋の駄菓子問屋街へ=スケッチ取材①」

2021-09-10 07:00:00 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ取材で、名古屋市西区の明道町(めいどうちょう)界隈にある「駄菓子問屋街」へ出かけてきました。

ウイキペディアなどによれば、名古屋の菓子問屋の歴史は400年前にさかのぼります。
徳川家康による名古屋城の築城(1609年)で、全国から駆り出された労働者の疲労回復用に甘未菓子が売り出された、というのです。その後、尾張藩下級武士の手内職や、関東大震災の被災地支援などで、全国最大規模の駄菓子問屋街に成長しました。

しかし、派手な嫁入りのイベントをはじめ、地鎮祭や棟上げ式などでの餅まきや菓子まきの風習も時代とともに激減。通りを埋めていた菓子問屋は次々に閉鎖や転業して、問屋街というイメージは消えた感じです。

でも歩けば、生き残りにかける店など、かつての面影に次々出会えました。
軒下まで積まれた菓子袋の山。「旅行・嫁入り・イベント用、子ども会用、くじ引き遊び用」などといった文字も目にします。問屋といっても、多くが「小売します。一般の方もどうぞ」です。

取材では、駄菓子問屋とともに、豆菓子製造・販売の老舗や大きなおもちゃ店なども訪ねました。長くなるので、2回に分けて掲載します。

 

 


楽描き水彩画「夏のプラタナス」

2021-08-17 07:02:17 | アート・文化

名古屋・鶴舞公園のプラタナスの夏の様子を、公園のシンボルである奏楽堂を入れて描きました。緑の葉が次第に大きくなり、樹幹を覆い、木陰を広げています。向こうにあるのは、公園のシンボルである奏楽堂です。

太い幹の木肌は樹皮が剥げ落ち、不規則なまだら模様。茶、灰色、緑、褐色・・・。黄色やピンクに見えることもあります。ただ、冬期の肌はゴツゴツ感がありますが、この時期はややスベスベした感じです。


楽描き水彩画「鶴舞公園のバラです」

2021-07-04 07:00:00 | アート・文化



水彩画教室で取材に出かけた、名古屋の鶴舞公園にあるバラ園です。10号です。

鶴舞公園のバラは、約120種1400本。名古屋では庄内緑地公園と並ぶバラの名所で、春と秋には何度も出かけています。
でも、私にとって花は見ることと、描くこととでは全く別です。描き始めても、途中で投げ出すのがほとんど。今回も同様でしたが、とにかくここまで描いたという証しです。

 

 


楽描き水彩画「セントレアの親子」

2021-06-10 07:13:55 | アート・文化

春に水彩画教室のスケッチ取材に出掛けた、中部国際空港での作品です。
コロナの真っ只中。発着便が少なく、ロビーも閑散とした中で目にした空港らしい風景です。

小学校4年生ぐらいでしょうか。男の子が父と母の手を取り駆けています。
飛行機で何処かへ出かけるのか、エレベーターで2階に上がり、スカイデッキから飛行機を見ようというわけか、それとも一部が開いていたレストランへ向かうのでしょうか。

子どもの喜びと楽しさが伝わってきます。こちらもワクワクしました。早く、こんな光景がたくさん戻ってほしいですね。

 


楽描き水彩画「コロナ禍でグループ展の開催を11月に延期」

2021-05-14 07:17:43 | アート・文化

収束の見通せないコロナ感染。暮らしや趣味などの計画も、昨年と同様に次々に変更を余儀なくされています。名古屋市民ギャラリーで5月25日から予定していた水彩画仲間とのグループ展「第13回風の游子(ゆうし)展」も、緊急事態宣言のために中止、開催を11月に延期しました。

第13回展は昨年5月の予定でしたが、緊急事態宣言のため中止。「今年こそは」と、5月25日から30日までの開催を計画し、案内はがきも作成していました。
しかし、収まらない感染状況に案内状の発送も中断していたところ、愛知県には12日から5月31日までの緊急事態宣言が出され、隣接する岐阜・三重両県もまん延防止策等重点措置がとられ、5月開催を取り止めたのです。

同時に、今月26日の予定だった教室のスケッチ取材も1週間延期されました。グループ展を延した11月までには、コロナが収束していることを祈るばかりです。


このように、案内はがきも作成してあったのですが・・・

 

 


楽描き水彩画「セントレアの母子」

2021-05-06 12:13:55 | アート・文化


水彩画教室の中部国際空港(セントレア)へ、スケッチ取材に出かけた際の1枚です。コロナ禍の真っ只中とあって、航空機の離発着は少なく、利用客の人影もまばらでしたが、いつもと違う雰囲気の空港を見ることができました。

描いた絵は、国際線側の搭乗受付ロビーでの風景。2人の女性が立って何やら話しています。傍に離発着便のダイヤ表点灯していますが、運航されているのは数便だけのようです。
2人の関係や会話などは分かりませんので、勝手に母と娘にしました。。どこかの国へ帰る娘を、母親が見送りにきたというわけです。「気を付けてね。○○さんのお母様によろしくね」「はい、お母さんもね」と話していることにしました。