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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「あいち造形デザイン専門学校の卒展へ」

2020-01-29 06:23:05 | アート・文化


名古屋市民ギャラリー矢田(地下鉄ナゴヤドーム前矢田)で開かれている「あいち造形デザイン専門学校」(名古屋市千種区)の卒展を見てきました。展覧会は2月2日(日)まで。

6つの展示室を埋めたグラフィックデザイン科や造形デザイン科などの学生による作品約220点。
ポスターや商品のパッケージデザイン、絵本、漫画、文庫本、コミックアート、映像作品など楽しいアイデア作品が並びます。

おしゃれな帽子やネクタイのデザイン、さらには花札の図柄で作った銀のアクセサリー、「結」をテーマに水引をデザイン化したアクセサリーなどの傑作にも魅かれました。

 

 


楽描き水彩画「芽吹きの春を待つカキ畑」

2020-01-27 06:46:41 | アート・文化


福井県内をタクシーで走っていて、次々に果樹園が目にとまりました。
収穫や農薬散布、摘果、剪定作業などの作業がしやすく、果実に陽光を万遍なく与えるように樹高を低くして枝を大きく広げています。
「リンゴ?ナシ?」。車を止めてもらいました。

「カキです。越前柿といいます」と運転手さん。
「随分前になりますが、私も栽培方法を学ぶため新潟県のカキ生産地へ出かけたものです」

――味はどうですか。
「そりゃあ甘くて、歯ごたえもいい。越前柿を食べたら他のカキは食べられませんよ」
絵は10号です。

 


楽書き雑記「広重の「六十余州名所図会展=名古屋の三菱UFJ銀行貨幣資料館」

2020-01-25 07:10:00 | アート・文化

三菱UFJ銀行貨幣資料館(名古屋市東区赤塚町)で開催されている、浮世絵師・歌川広重(1787~1858)の復刻版画展「六十余州名所図会」を見てきました。

東海道五拾三次で知られる広重は、50歳代後期に全国66か国を4年間かけて回り、全体で69図からなるこの図絵が発行されています。
展覧会は2月16日まで開催の前期と、後期(2月18日~5月17日)の2回に分けて企画されています。入館無料。

前期で展示させているは「畿内」「東海道」「東山道」「北陸道」を描いた36点。
江戸の浅草市、相模の江之島、伊豆修善寺の湯治場、甲斐のさるはし、駿河の三保のまつ原、佐渡の金やま、遠江の浜名之湖、尾張津嶋の天王祭り・・・。

青い滝を太く一直線に描いた美濃の養老ノ滝、雪解けで増水した神通川に船を並べ板でつないだ越中富山の船橋、志摩の日和山から見た鳥羽湊、伊勢の朝熊山の峠の茶屋から見た海。
いわば当時の観光ガイドとして描かれたこれらの浮世絵では、誇張や位置が異なる風景も描かれています。しかし、朝熊山からの風景には伊勢湾の島々が描かれていますが、晴れて運が良ければ見られる富士山は描き込んではありませんでした。

会場には、広重が安政5年(1858年)に江戸で流行したコレラで亡くなり、歌川国貞が追悼として描いたとされる広重像も展示されています。

 


楽書き雑記「イコン画と大津波犠牲者の追悼画と=名古屋で二科会評議員・堀尾一郎さんの個展」

2020-01-23 06:24:17 | アート・文化


聖書をモチーフにしたイコン画家として、精力的な活動を続けている堀尾一郎さん(74歳・二科会評議員=愛知県一宮市在住)の個展「ビザンチン・ヘレニズム・トルコの旅」を、名古屋市の電気文化会館ギャラリー西で見てきました。
会場には東日本大地震で大津波の犠牲になった多くの命を追悼する大作も展示されています。

堀尾さんは1981年、コンスタンチノープル(現在のイスタンブール)でイコンに出会って以来、毎年のようにギリシャ、トルコ、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、ロシアなどへ出かけて研究と創作に打ち込んでいます。

今回展に並んでいるのは、昨年夏に出かけたトルコを中心に取材した作品。聖母子像や神殿、遺跡を油彩や水彩、パステル、ガラス絵などで描いた大小の作品約60点を展示しています。

さらに会場には、三陸大津波の犠牲者を追悼する思いを込めて描いた「復活の祈り」「復活の漁師」と題するタテ・ヨコそれぞれ約1・8mの大作2枚も。
堀尾さんは「時代をきちんと記録し、将来に遺していくのは画家として使命だと考え描きました」と話しています。

会期中の25日午後2時からは、自然と歴史と芸術をテーマにしたギャラリートークとコンサートが予定されています。


㊤「復活の祈り」と㊦「復活の漁師」





楽書き雑記「日本デザイナー芸術学院名古屋校の第52回卒展へ」

2020-01-22 06:47:13 | アート・文化


日本デザイナー芸術学院名古屋校の第52回卒業制作展を、名古屋市の愛知県美術館8階ギャラリーで見てきました。
会場に並ぶグラフィック、イラスト、アート、キャラクターなどのデザイン作品。磨いた腕と表現力の競演を見る思いでした。展覧会は26日(日)まで。

卒展らしく知恵を絞り、制作に取り組んだ意気込みが伝わってきます。
志賀直哉や坂口安吾らの小説のワンシーンを立体作品に。作品の傍らにはシーンのページに付箋を付けた小説が置いてあり、ページを開いて鑑賞させてもらいました。

細かく砕いた陶磁器の欠片を繋ぎ合わせて作った「ひらがな」文字で万葉集の歌をプリントした令和らしい作品も。
ボルトなどの金属部品を組み合わせて制作したデザインには、しばらく見とれました。

漫画やアニメ映画のフレーズを喜怒哀楽に分類して描き、64枚のTシャツにプリントした力作もありました。


陶磁器の欠片でつくった「あいうえお」㊤でプリントした万葉集㊦




楽描き水彩画「路傍の消火栓」

2020-01-21 06:28:18 | アート・文化

 

 

旅先でも通りを歩いていて、ちょっと変わった風景を見かけるとカメラを向けたくなります。

これは信濃路の閑静な石垣の通りで見かけた消火栓です。ちょこんと取り残されたように立つ様子が面白くて描いてみました。

褪せた色。放水口に被せてあるはずの蓋も下に置かれています。

もう使われていなくても、古い街並み風景の演出役を果たしているようです。10号です。




楽書き雑記「愛知県美術館でグループ展「それぞれの現在展」

2020-01-17 06:22:01 | アート・文化

愛知県美術館ギャラリーで開かれているグループ展「第24回それぞれの現在展」をも見てきました。
メンバーは、名古屋などで美術教師や他の仕事をしながら、現代アートの作品づくりをしているみなさん。 

1996人に発足。それぞれ独自の表現スタイルで制作した作品を持ち寄って発表しています。
今回も21人が絵画や彫刻の力作を展示しています。

 

 

 


楽書き雑記「名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科の卒展へ」

2020-01-16 06:28:23 | アート・文化

 

 

名古屋学芸大学メディア造形学部の映像メディア学科と大学院メディア造形研究科の卒業・修了制作展を、愛知県美術館で見てきました。
2002年の開校。映像メディア科の卒展に臨むのは15期生と歴史は若いですが、斬新で意欲的な作品を興味深く楽しませてもらいました。19日まで。

卒展のテーマは「mashup」。2つ以上の曲を重ねて1つの音楽を生み出すという意味ですが、映像メディア学科の映画やフォト、サウンド、アニメなど7つの領域を超えて互いに混ざり合い、より良い作品をとの狙いのようです。

会場に入って、まず足が止まったのは「点路」と題する作品。目隠しをし、ヘッドホンを付けて点字で描いた迷路を指でたどることで、点字への理解を深める「きっかけ」にとの狙いです。

地球規模での取り組みが課題になっているプラスチックごみをテーマにした作品も。海岸に打ち上げられた数多くのプラスチック製品や汚れた浜辺の写真などを並べて問題を提起しています。

焼き物の里・瀬戸の魅力を再発見しようとの力作も。カナダのモントリオールで展示会を開き瀬戸物について外国人の感想を聞いたり、瀬戸の窯元や作家らにインタビューした成果をまとめています。

面白かったのはジオラマの缶詰。子どもの頃の思い出や風景などを、小さなジオラマにして入れた缶詰は開くのが楽しみでしょう。

新しい買い物用自転車、さまざまな割りばしの紋様、「素材と接触感」をテーマにトイレット紙やレジ袋で作った時計のベルト、山の間伐などで流域の川や海を守るボランティアをしている父親の活動記録をまとめた作品・・・。
作品の多くが手に取って見ることができ、学生が話してくれる創作の意図などにも耳を傾けながら、卒展ならでは鑑賞を楽しんできました。

 



楽書き雑記「アナログ作品が激減=愛知県内の高校生たちの写真展」

2020-01-14 15:21:20 | アート・文化


愛知県高等学校文化連盟写真専門部が主催する「第34回高校生の写真展」が名古屋市民ギャラリー栄で14日始まり、早速出かけてきました。

プロカメラマンらの展覧会と違って、高校生たちの感性が生み出す斬新な作品を見ることができ、毎年楽しみにしています。19日(日)まで。

会場には半切りと全紙サイズの作品305点が並びます。
驚いたのは、年ごとに減っていた白黒のアナログ作品が、今回は全体でわずか7点に激減したこと。デジタル化が時代の趨勢とはいえ寂しくなりました。

絵画では「タイトルも作品の一部」と聞きますが、写真でも同じでしょう。その観点から見ると「うまいなあ」「なるほど」と頷ける作品が少なくありません。

初日とあって、この夏に高知県で行われる全国高校総合文化祭(総文祭)に送り出す作品などを選ぶ審査会を目にすることができました。
専門部の先生たちが、展示した全作品の中から選んだ作品に付箋を付けてノミネート。総文祭に出す写真については先生それぞれが選んだ理由を述べるなど、僕も勉強になりました。

 

 


楽描き水彩画「高さ6㍍、総重量45㌧=名古屋・東山植物園の巨大な石灯篭(山灯篭)」

2020-01-11 06:22:20 | アート・文化

 

 

名古屋・東山植物園の散策路の1本である竹見本園前の通りを歩いていると、突然現れる自然石で組まれた巨大な石灯篭(山灯篭)です。
とにかくでかい。普通の石灯篭と比べれば、大相撲だと炎鵬と逸ノ城、いやその何倍もの差でしょう。

植物園のオフィシャルブログによると、高さ5.5㍍~6.0㍍、傘の部分の幅と厚さは3.5㍍~4.0㍍×2.5㍍×3.0㍍。総重量は40トン~45トン。
隣接する東山動物園にいるアフリカゾウのオスと比べると、身長は5割以上高く、重さとなると7頭分ほどになります。

三重県菰野町(こものちょう)産の菰野石(花崗岩)でできています。
かつては、名古屋市名東区猪高町藤森中段にある藤森西土地区画整理組合の事業竣工記念碑に付属して立っていました。大きな事業をやり遂げた関係者の誇りと喜びが想像できます。

しかし、住民らの間で「でかすぎ。不安定で危ない」との声が高まり、名古屋市に相談した結果、1983年ごろ東山植物園内に落ち着いたそうです。

クマザサや雑木林、竹林に囲まれ、荒削りで苔むした岩肌。散策道から離れてはいますが、迫力と存在感に圧倒される一方で、やはり不安定感をぬぐえません。

絵のモチーフには近づいてよく見る、ということは分かっていても、とてもクマザサを分け入るなんて気は起きません。


植物園内の別の所にある普通の山灯篭

 

 


楽書き雑記「小さな作家たちの絵画展=名古屋市民ギャラリー栄」

2020-01-09 06:30:36 | アート・文化

 

園児や小中学生のための絵画塾の作品展が、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。
名古屋市内や近郊にある絵画塾の集まりである全日本児童美術協会の企画で、ことし51回目。12日まで。

毎回テーマがあり、今回は「夢中になれるもの」。
子どもたちはテーマに素直に反応。サッカー、テニス、妖怪、ピアノ、お絵描き・・・。自分のシュートする場面や演奏する場面などを描いています。

さらに目立ったのはスマホ。友達とのメール通信や両手でゲームに興じている様子が微笑ましく描かれています。




楽描き水彩画「日本水彩名古屋支部小品展が開幕」

2020-01-07 15:15:02 | アート・文化

 

 

第62回日本水彩名古屋支部小品展が7日、名古屋市民ギャラリー栄の7階第1・2展示室で始まりました。12日(日)まで。

展示されているのは8号以内の作品。瑞々しい透明水彩の魅力が伝わる風景、静物、人物など約90点が並んでいます。

やや小ぶりですが、市民ギャラリーの年頭を飾るにふさわしい作品展です。


 


楽書き雑記「印象派絵画に魅せられてきました=愛知県美術館の『コートールド美術館展』へ」

2020-01-05 06:24:45 | アート・文化

 

年明け早々から名古屋の愛知県美術館で始まった「コートールド美術館展~魅惑の印象派展」(朝日新聞社など主催)を見てきました。

ロンドンにあるコートールド美術館は1932年、絹織物業を営んでいたサミュエル・コートールド(1876-1947)が開設。質の高い印象派・ポスト印象派のコレクションで知られ、現在は改修中のため日本での展覧会が実現したようです。展覧会は3月15日(日)まで。

展覧会は案内チラシになっている「フォリー・ベルジェールのバー」を描いたマネをはじめ、ゴッホ、セザンヌ、モネ、ブーダン、ルノワール、ホイッスラー、シスレー、スーラ、ドガ、ロートレック、ゴーガンらの作品がブロンズ像を含めて60点と資料24点で構成。
画家自身の手紙や書簡を引用して創作の動機や狙いを読み解く一方、描かれた街並みや労働者の姿、酒場、オペラ劇場の桟敷席に陣取る人々など、絵画で時代を切り取る画家の目を知ります。

例えばゴッホ自身が「「日本の風景」と記した手紙を引用して紹介した「花咲く桃の木々」。
僕は画集を含めてこの作品を見たのは初めてでしたが、柔らかな春の光を浴びる桃の木々は日本の桃畑の風景そのもの。浮世絵を通して日本を学び取ったゴッホの目の確かさを見る思いでした。

2人の労働者がテーブルを挟んで興じる姿を描いたセザンヌの「カード遊びをする人々」。
僕は以前、高知城の公園で将棋盤を囲んで休日を楽しむ男たちの様子を描こうとして、この絵を何度も見返しながら描いたことがあります。しかし、時代が違うというより、己の力がいかに乏しいかを知るだけでした。

展覧会では制作に使われた素材や技法にもメスを入れています。
ほとんどの画家が絵を現地で描き切らずに自宅のアトリエで完成させていましたが、現地で完成まで描き通したという作品が展示され、その差を感じることができました。

ロダンのブロンズ像の他に、ドガが制作したブロンズ像もありました。
美術研究に力を入れている美術館らしく、途中で筆を置いた未完成作品も展示されています。

「印象派の絵は収集するほどのものではない」との声に対し、コートールドは「印象派の絵は人生を豊かにする」と言ったそうですが、僕も「豊かな気持ち」になりました。


※掲載した絵は案内チラシのものです。




楽描き水彩画「7日から12日まで名古屋市民ギャラリー栄で、第62回日本水彩名古屋支部小品展」

2020-01-03 06:25:21 | アート・文化

 


 明けましておめでとうございます。
今年も自己満足の絵を描いたり、ギャリー巡りなど街歩きを続けるつもりです。よろしくお願いいたします。

まず展覧会のお知らせから。
62回日本水彩名古屋支部小品展が、7日(火)から12日(日)まで名古屋市民ギャラリー栄の7階第1・2展示室で開かれます。

展示されるのは8号以内の作品。やや小ぶりとはいえ、それぞれ新年の創作にかける意欲を秘めた作品です。

 




楽描き水彩画「木曽路の雨上がり」

2019-12-27 06:28:07 | アート・文化

 

「木曽路はすべて山の中である」。島崎藤村「夜明け前」の書き出しですが、「雨の中である」と言いたくなるほど、出かける度に降られている気がします。
もっとも気象データによると、この地方の年間降水量がとりたてて多いわけではありません。結局「雨男」ということですかね。

この日も朝から雨。「スケッチどころか、写真も撮れそうにないな」と車を足らせているうちに雨がやみ、雲間にぽっかりと青空がのぞきました。

山間に(もや)がかかり、渡ってきた赤い鉄橋がくっきり見えつつあります。
「この景色もいいね」と撮っていた写真を取り出して描きました。