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東京芸術座九条の会

憲法九条、戦争への関心を寄せて

バスツアーに行ってきました

2007-12-15 23:00:57 | Weblog
今日は、九条の会主催のバスツアーでした。参加者は17名。劇団員14名、外部3名です。
まずは、陸上自衛隊広報センター。まるで、どっかの遊戯施設のアトラクションのような展示の仕方でした。自衛隊の歴史が詳しく説明され、「自衛隊がイラクで勝利した日」の文字。・・・・?自衛隊員の説明も良くわかりませんでした。迷彩服を着てのプリクラ撮影や、ゲームのようなシュミレーションの機械。パラシュートや戦闘地で背負うリュックなどの展示。たくさんの戦車や戦闘機。でも、この武器たちが狙う先にいる人間の姿が見えてきません。こののんきとも思える雰囲気で、自衛隊員を集めようとしてるのか。
移動のバスの中で感想を言い合い、次に到着したのは九段会館。その周辺で昼食をすませ、「しょうけい館」に。あまり広くはないフロアですが、戦傷病者の様子がリアルに展示されていました。そういえばまだ小学生の頃、上野動物園に行くと、上野駅を出てすぐの所に、白い服を着た手や足のない傷痍軍人がいつも立っていたのを思い出しました。
そして靖国神社に。東海林次男さんに案内してもらい、境内と遊就館を見て歩きました。戦争を美化し、きれいに展示されているものを見ているうちに、だんだん気分が悪くなってきました。最後に「人間魚雷回天」がどんと飾られていました。この中にたった一人で乗り込み、暗い海の底に沈んで行って死んでいった若者たちの姿が胸に迫ってきてしまい、気分の悪さはピークに…。出口付近の感想ノートには、「私たちのために命を落としていった人たちに感動した」というような感想がたくさん書かれていたとか。(私は読めませんでしたが)
帰りのバスの中で、感想を話し合いました。何だかすっかり疲れてしまい、バスの中は重い雰囲気になっていましたが、「自分も持っていかれそうになる、うまい展示の仕方だった」「バカバカしくてだんだん腹が立ってきた」などの意見が出され、それぞれ色々なことを感じたようです。中学2年生の私の息子は「教科書ではわからないことがわかった。知らないとかっこいいと思うと思う」という感想を言っていました。
これらを正しい事だと感じている人が、実はとても多いんじゃないかと、とても重い気持ちになった一日でしたが、だからこそ、負けずに9条を広めていくことが大事なんだなとあらためて考えさせられる日にもなりました。      浅利倫映