「京都・北山丸太」 北山杉の里だより

京都北山丸太生産協同組合のスタッフブログです

我が意を得たり!

2013年06月20日 | 日記

昨日6月18日、NPO法人京都くらし方研究会の方々が北山杉の里研修センターで研修会を催されました。

 

フムフム・・・

ここはどうなってるんやろ?

入場されるなり、センターの造りや展示品、商品の写真撮り、質問、ディスカッション!!

さすが建築関連の実業の方々、専門性と熱い想いが伝わってきます。

15種類の国産材(樹種名入り)の積木、売れちゃいました!!!

お買い上げ!ありがとうございました!!!m(_ _)m

 

時間前から各々すでにスタートしてます!

話を聞く姿勢も迫力が違います!

北山丸太をどう使っていけば良いのか?質問、見解は様々です。

休憩時間も熱いディスカッションと名刺交換が!

北山丸太の話を聞いてから、改めて丸太の展示品を見てディスカッション!これぞ研修!!!

第二部は講師による講演ですが、我々スタッフも聞かせてもらえることに!(^^)!

講師がNASAに行かれた時の写真です。

ディスカバリーの「噴射口から燃料の匂いがした」そうで、そういう実感がとても大切なのだと・・・

「現場100回!」と何度も言われていましたが、私の人生訓もそう、「全ては現場にある」です!

京都に住んでいても、北山杉を何となく知っていても、実際に足を運ばないと北山は理解できません。

 

「日本文化の世界に通用する力」についてもとても共感できました。

 

   

ルイヴィトンの柄は日本の家紋をモチーフしたもので、

 

 

アロハシャツは日系移民が持ち込んだ絣(かすり)の着物(作業着?)が原型とか・・・

 

 

当時のこんな姿?からアロハシャツに変遷していくとは・・・

 

以前のブログで紹介しました、「日本の茶室が北欧建築家に多大な影響を与えた」こともそうですが、

日本文化は世界のあらゆるところで形を変えて息づいているのです。

それは日本文化が力強い生命力を、クォリティーを、魅力を持っているからにほかなりません。

 

しかし、

「家紋がルイヴィトンのデザインに」「絣がアロハシャツに」「茶室が北欧建築に」という発想は日本人では考えつかないものです。

 

 

日本伝統の和傘は素晴らしいですが、今は数が売れる商品ではありません。

 

そこでこの方は『和傘照明』なるものを開発され、意気揚々と欧米マーケットに乗込まれたそうです。

 

そこでぶつかった壁は「小さすぎる!」というもの。

彼らの部屋のサイズからすれば日本の照明は小さすぎて使い物にならないという事実でした。

「現場に行かないと分からない」「日本人の感覚だけではダメ」ということなんですね・・・

 

 

 寿司も海外で「カリフォルニアロール」等にアレンジされ、今や完全に市民権を得ていますし、

更には「カリフォルニアロールバーガー」という日本人には考えつかない商品が売れているそうです。

 

北山杉の伝統もずっと同じだった訳ではなく、これまでも時代に合わせて変化して来ています。

例えば『人造絞』は初めから有ったのではなく、『天然絞』の代用品を造ろうとした「新開発商品」だったはずです。

新商品も世に受け入れられ、長く定着すれば“伝統”になります。

北山はこれから先、今までの伝統を守るだけでなく、新たな“伝統”を造り出す取り組みが必要なんだと思います。

そのターゲットには海外を視野に入れ、そのプロデュースは日本人である必要はないのではないでしょうか?

 

少し強引だったかもしれませんが、私にとっては大いに「我が意を得た」一日でした\(^o^)/

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