「京都・北山丸太」 北山杉の里だより

京都北山丸太生産協同組合のスタッフブログです

毎日放送「住人十色」にDOMA House登場!

2012年08月24日 | 北山丸太・みやこ杣木 使用事例

とても急で申し訳ないのですが、明日8月25日放送のテレビ番組についてお知らせ致します。

毎日放送「住人十色 ~家の数だけある 家族のカタチ~」。毎週土曜日に放送されている番組ですが、ご覧になっている方もいらっしゃるでしょうか。

今週は「京都西陣 町屋をリフォーム 日本&ハンガリー国際シェアハウス」と題して、西陣にあるユニークな町屋DOMA Houseの特集です。

 

ハンガリーからの留学生、バルナ・ゲルゲイさんは京都工芸繊維大学で工芸科学研究科造形工学専攻に在籍中。日本での暮らしは7年目を迎え、KPFA(京都府名誉友好大使)にも任命されています。京都の町屋の改修に興味を持ち、ついには友人たちと一緒に町屋を借りて、リフォームしながら共同生活が始まりました。

っと、あまり言っちゃうと種明かしになってしまいますね^^ここからは番組の予告編だと思って下さい。

 

 

場所は西陣。周りにはお寺の塔頭や商店街があり、道も狭く京都らしい町並みで生活感が溢れています。

何故「DOMA House」・・・?

 

 

DOMA=土間。

今ではほとんど見られなくなりましたが、日本の伝統的な民家の屋内空間。地面より高くしつらえた床に対し地面と同じ高さなのが土間。

されど土間は地面と同じ扱いの靴を脱がないで過ごす屋内の部屋であり、戸外と屋内の中間的な存在となっていました。

地面は珪藻土やコンクリート、タイルなど。旧家では主に土間に竈(かまど)が据えられた炊事場がありましたが、火や水を使う調理において防水性があり床のように腐る心配がなく、燃え移るものも少ないなど、非常に理にかなっています。

そして、土間は必ず家族や人が出入りする、交流の場であったにも違いありません。

また、江戸時代初期に歌舞伎劇場で、地面にじかに敷き物を敷いて観劇したことから、1階正面の観客席を土間とも言ったそうです。

 

 

ここに集ったメンバーは、この土間に一目惚れしてしまいました。築140年。想像以上にボロボロでフニャフニャな家だったけど、この土間があればなんとかなる、勇気を持ち続けられる、そう思ったのだそうです。

そう、自分たちでリフォームするセルフビルドのシェアハウス。この町屋は「土間の家」と名づけられました。

 

 

昨年の3月からスタートした「土間の家」リフォーム。

シロアリか腐食でスカスカになった構造材にため息をつきつつ、壁を塗りながら網目を研究。昔の左官に思いを馳せる。

時には屋根を歩いてみたり、ダンスをしたり、古いものに囲まれて新しい新しい技術を使う生活。それをテクノロジカルパラドクスと表現しています。

そんなんじゃぁ、なかなか進みませんよねぇ(笑)

でも、バルナさん曰く、「見た目は同じでも見えない変化を待たないといけないのかもね。」

一見、健康そうに見えても長い間かけて弱った体は徐々に、様子を見ながら順応していかないと、って感じでしょうか。けれど仕事が進まなかったもう一つの理由は・・・

 

日当たりの良い中庭に置かれたアンティークな乳母車の中には。。

 

バルナ・ゲルゲイさんと奥様のヤンカさんの間に産まれた新しい家族、マツキちゃんがすやすや~zzz 天使みたい。

トントンカンカン!の音で赤ちゃんがビックリしないように、眠りから覚めないようにの思いやりで作業はスローペースに^^

この時から半年が過ぎました。マツキちゃんはスクスクと大きくなっているでしょうか?番組で映ってくれたらいいな。

 

 

京都市内ですので、京都市内産木材・「みやこ杣木(そまぎ)」を使ったリフォームの補助を受けることが出来ました。 

京都市域産材供給協会から補助相当分の「みやこ杣木」を提供。広い町屋、もちろんこれだけでは足りませんが。

提供した材料がほぼ施工できた今年2月の半ば、確認のため土間の家に伺いました。真ん中にいらっしゃるのがバルナ・ゲルゲイさんです。

 

床材をチェック!

 

床材は京都市内産のスギです。提供した材料と幅があっているかメジャーで確認します。

 

敷居をチェック!

 

敷居はヒノキ。

 

鴨居をチェック! 鴨居は杉です。

審査を通過すると、リフォームの設計に沿ってどこにどんな材料をどれだけ使いたいかを京都市域産材供給協会に申請します。

プランが変更されることも稀にありますが、協会は申請どおりに提供部材が使用されているかを必ず確認しなければなりません。

 

 

土間の突き当りから中庭へ。この時は素通しだったので寒く、風よけのため木枠にビニールが貼ってありました。

 

 

現在、この中庭はミニシアターとなり、定期的にmovie nightが開催されています。

自分たちの仲間だけでなく、近所の人も自由に入れる開放的な空間。バルナ・ゲルケイさんの目指す異文化交流です。 

この大きな木は何の木かわかりませんけど、長い間、町屋の歴史を見守ってきたはず。国境を越えて土間を愛するハンガリーや外国の方が暮らすことになるとは思いもしなかったでしょうけれど、家族や隣近所の楽しげな声はきっと嬉しく響いているに違いありませんよね。

あれから半年。「土間の家」がどんな風に変わっているか、明日の放送が楽しみです♪

 

8月25日(土) 放送時間 16:54~17:30

毎日放送 「住人十色 ~家の数だけある 家族のカタチ~」

京都西陣 町屋をリフォーム 日本&ハンガリー国際派シェアハウス

ホームページはこちら http://www.mbs.jp/toiro/

 

そして土間の家 DOMA House のブログはこちら。http://d.hatena.ne.jp/doma_house/20120823/1345689165

ぜひ一度のぞいてみて下さい。新しい世界が見えて来ると思います。 

 

 

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