先日、京都府立林業大学校より北山丸太加工作業および北山杉枝打ちの実地研修に来られました。
まず最初に、加工作業場にて丸太原木を3m材に切りそろえる作業から。1名の学生さんに体験していただきました。
ケントと呼ばれる元の部分を4面、ななめに切る作業もなかなか上手く出来ました。
そして水圧を使っての皮むきを見学。水圧できれいに荒皮が剥ける様子を興味深く見ていただき、
その後、ヘラを使って実際に手で荒皮を剥く体験もしていただきました。
これもなかなか難しい作業で、ヘラを立て過ぎると木肌を傷つけてしまうので、コツがいる作業です。
そして次に背割りを入れるための木の腹と背(表と裏)の見極め方をみんなで学び、木の反りや曲がりをどう使いこなすかは、表裏の決め方次第で、上手く使えるか、商品にならないものになるかの大変重要な作業だと、講師から説明を受け、皆さん大変熱心に木の見方を学んでられました。
そしていよいよ枝打ち作業。と、その前にこれも大事な枝打ちの準備作業の鎌研ぎを行い、鎌の研ぎ方を講師から学びました。
この鎌研ぎをしっかり行わないと、枝がスカッときれいに切り落とせません。
そして昼食後、北山杉の林へ移動して、今度こそ本日メインの北山杉の枝打ち体験です。
各班に分かれ、枝打ち経験豊富な講師が鎌の使い方を指導します。
最初はなかなかうまくいかないけれど、後半には何とか慣れてきて、器用に梯子の上で体を安定させて枝打ちができる学生さんもおられて、さすが林業を学ぶ学生と、大変たのもしく感じました。
深刻な後継者難の北山林業ですが、この中から将来、北山杉を育林する後継者が育って欲しいと、期待が膨らみました。
林大生の皆さん、そして枝打ち指導された講師の皆さん、どうもお疲れ様でした。