兵庫県精神障害者連絡会・代表のブログ

1995年に設立された兵庫県精神障害者連絡会の設立時メンバーであり,20年間代表を務めているメンバーのブログです

「共産主義の運動と思想にとって新しい地平を展望する内容に満ちている」

2024-03-31 | 日記

「共産主義の運動と思想にとって新しい地平を展望する内容に満ちている」

 

革命的共産主義者同盟再建協議会の橋本利昭さんから『重度精神障害を生きる』への感想を寄せていただきました。

共有させていただきます。

 

以下感想への簡単な僕の感想です。

 

橋本さんは、よく本で書いたことの意図を読み取り、深く考察することで、こういう言い方は偉そうかもしれないが、新たな地平に到達していると思います。

「プロレタリアート」概念についての考察は、僕が知らなかったプルードンの指摘など、マルクス再評価にもかかわる重要な視点を提示している。それはマルクスの「プロレタリアート」概念が工場労働者だけを指し、フランス2月革命を支持したのと同じ労働者がナポレオン3世の反革命クーデターを支持したこと、マルクスはそれを「ルンペン・プロレタリアート」の仕業と規定してしまい、「プロレタリアート」がいつも革命的な訳ではないことをも落としてしまったことを指摘する。後年のマルクスがザスーリチへの手紙では農民の果たす革命的役割を強調するようになりながら、結局プロレタリアート概念に変更を加えた形跡はない。橋本さんは「プロレタリアート」概念に変更を加えるというよりは、農民や女性、被差別・被抑圧人民が現代革命に果たしている役割を再評価し直すべきだとしている。それはそれで、理解できる立場だ。

またレーニンの評価についても僕の知らなかった事実を指摘されており、僕の本の足りなかったところを補っている。

それらから、橋本さんは「人権」概念の重要性を指摘している。それは「共産主義に通じ全人間解放を求める重要な概念である」として、また欧米語には『差別』に該当する言葉がないという指摘も、欧米を重視しがちな日本の障害者運動にとっては重要な指摘であろう。

国連障害者権利委員会がいうところの「医学モデル」「社会モデル」に代わる「人権モデル」を我々が理解し深めるうえでも重要な指摘となろう。

ジョン・レノンが「イマジン」で共産主義の理想を歌ったように、国際的な障害者運動が共産主義の理想に近づいたとしても何らおかしなところはない。

 

本の感想への感想など無粋とは思いますが、障害者解放運動の言葉として僕の理解したところを書いてみました。理解の参考になればと思います。

 

高見本が共産主義に突きつけるもの

2023.7 橋本利昭

高見元博著、『重度精神障害を生きる――精神病とは何だったのか 僕のケースで考える』は、私自身と私たちにきわめて重いものを突きつけている。それと同時に、共産主義の運動と思想にとって新しい地平を展望する内容に満ちている。読後感を提起し、批判を乞いたい。

 

精神障害者の自己解放宣言

本書の核心は、「はじめに」に書かれている「精神障害者の自己解放宣言」にある。同時に、終章の第1節の見出しになっている「人は変わることができる」が全体の総括となっている。まず宣言し、考察を尽くして、結論を「変わることができる」に置いている。見事な構成となっている。

著者は、マルクスやレーニンの著作にも差別語が使われていることを指摘している。またわれわれの、在日朝鮮・中国人民、ひいては被抑圧・被差別人民に対する「7・7自己批判の立場」に対する動揺的であいまいな態度があったことを弾劾している。それに踏まえて、われわれの原点であるロシア革命の問題性を改めて確認したい。1917年革命の直後に出された憲法や法律には社会保障、とくに職業病や労働災害の条項は確かにあるが、病気や障害についての条項はない。それどころか、1919年には早くも精神障害者に対する隔離収容が制度化される。これがスターリン時代となると政治的反対派に対する弾圧の手段とされる。エイゼンシュテインの映画「戦艦ポチョムキン」に印象的な場面があった。オデッサのデモで松葉杖をついた障害者と乳母車(を押す女性と乳児)が登場する。その後、宮殿の階段を駆け上がったデモ隊が軍隊に蹴散らされる。階段を乳母車が転げ落ちる場面が出てくるが、松葉杖の障害者がどうなったかは分からない。これを障害者が革命に参加している場面とむかし感激した覚えがある。しかし考えると、障害者を革命の主体としてではなく、単なる客体として描いている。当時の既存社会主義の限界をここに見る。

本論にもどって、高見さんは、高校生以降の自己史の総括を通じて自らの発症の契機を追求している。病歴や診断名はもちろん、ベトナム反戦や学園闘争とのかかわり、郵政職場の情況、家族関係などを考察している。そして従来の精神病についての学説である「医学モデル」と「社会モデル」を超えて、障害があるがままに労働し、「健常者」と同等の権利を要求するという立場を確立する。ここには病因と適薬を求める求道者的闘いの軌跡がある。

また明治以降、精神障害者を治安管理の対象としてきた日本社会への全面的糾弾とともに、障害者差別の構造を解明しつくしている。すなわち、障害者を劣った者とし、危険な者とし、虐待と虐殺の対象とする。そして権力・行政は、障害者を意志なき者として扱ってきたことを厳しく糾弾している。

 

普遍的人間解放を目指して

著者は、さらに労働者と障害者、さらには被抑圧・被差別人民の解放の相互関係に踏み込む。マルクスのアイルランド問題に関する提起に踏まえて、「労働者階級は差別・抑圧と闘い、自らの差別を乗り越えて、それらの解放を勝ち取ることで、被差別・被抑圧人民の信頼を得ることが、プロレタリアート解放の『前提条件』」であるという結論を導いている。

さらに高見さんはマルクスを継承し、革命主体はあくまでプロレタリアートとし、障害者、精神障害者、被抑圧・被差別人民をプロレタリアートに含めるべきだと主張している。この点は私も悩みに悩んで、帝国主義段階では農民や被抑圧民族、被差別人民はプロレタリアートに含めるべきだと主張したことがある。生産関係における地位によって規定される階級概念からすると工場労働者しか意味しない「プロレタリアート」概念は確かに狭すぎる。逆にマルクス自身のこのような狭い理解が、フランス2月革命が裏切られナポレオン3世を権力に押し上げたのは分割地農民であるという理解をもたらす。しかしプルードンが言うように、ナポレオン3世を権力に押し上げたのは、6月暴動の敗北で絶望した労働者階級自身であった。マルクスはそれをルンペン・プロレタリアートだとしてしまう。ここにはマルクスによる労働者への一面的重視と反革命に加担するのはルンプロだとしてしまう政治的決めつけがある。しかし2月革命から6月暴動を主導したのも、ナポレオン3世のクーデターを支持したのも同じ労働者である。

20世紀世界革命を見ると、1919年のモンゴル革命は、牧民とラマ僧が主体で労働者は1人もいない。中国革命は流民化した農民、キューバ革命は土地なき農民(農業労働者と言える)が主体であった。これをもって見ると、現代革命の主体はプロレタリアートとともに、農民や被抑圧・被差別人民であるということができる。結局、階級規定と社会(学)的規定の相互関係を明確にして、階級規定はあくまで堅持するとともに、それを豊かに発展させるべきだと思う。それに対して、サバルタン(グラムシ)、マルチチュード(ネグリ)、また被抑圧・被差別人民を指す言葉として使われる「マイノリティー」という言葉は、階級性と差別・抑圧関係をあいまいにする意味しかない。女性という存在を考えれば分かる。女性は少数派でも劣った存在でもない。英語をはじめ欧州系統の言葉に、「差別」をはっきりと意味する言葉がないことも問題である。

高見さんが言うように、結局、晩年のマルクスが当時ナロードニキであったザスーリッチに宛てた手紙で述べている、農民の共同体がそのまま共産主義社会の源基になるようなあり方を模索することが課題となる。あらかじめそのような共同体が存在しない場合は、それを闘いとる運動論が必要である。

高見さんは、共産主義の目的として、「働かざる者食うべからず」という1917年ロシア革命の標語を否定する。スターリン主義とナチスがともに掲げたこの標語を否定することは現代革命の重要な課題である。高見さんはそれに替えて、「各人は能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」ことに将来社会の原理を置く。これは障害者にとって「ひとりの人間として生きていくために」必要な原理であるとともに労働者、被抑圧・被差別人民の人間的共生にとって不可欠の原理である。同時に、この原理がマルクスが言うように分配に偏った規定であることに踏まえ、人間生活の全局面で、性の区別や民族の分断、障害のあるなしを超えた共生を実現することが必要である。そのためには、抑圧的権力の排除とともに、搾取する側、抑圧する側、差別する側の(「償い」とレーニンが言う)努力が必要になる。高見さんはまさにそのことを強調しているのだと思う。

 

実践的提起と決意

高見さんは、実践的結論として、虐待事件を頻発させた神出病院事件について、理事長・院長の徹底的追及を通じて、さらに「精神科病院を全て解体するまで闘いぬく」と決意を表明している。これは精神障害者にとって生きるための不可欠の闘いであるだけでなく、労働者人民および共産主義者にとって現在焦眉の課題であると思う。

それとともに、障害者を抑圧し、抹殺する優生思想の典型的あらわれとして、優生保護法による強制不妊手術の問題がある。全国で闘われているこの裁判闘争を支持し、政府・国会・行政をはじめこれを推進したすべての責任を徹底追及し、強制不妊措置を受けたすべての人に補償を実現させなければならない。

高見さんが強調しているように、現在の日本の障害者に対する差別・抑圧、隔離・虐待と闘う武器として、国連の障害者権利条約とそれに基づく、2022年9月に出された対日勧告「障害者権利条約対日審査総括所見」を政府・行政に認めさせる闘いは全労働者人民の課題である。

「骨格提言」の完全実現を求める大フォーラム実行委員会が掲げる「私たち抜きに私たちのことを決めるな」という標語は、世界の障害者解放を闘う者の運動と理論の到達地平である。それは、障害者自己解放の思想そのものであるとともに、真の共生社会=コミュニズムの展望を与えるものである。

在日外国人を無期限に強制収容し、強制追放する日本の入管体制や、派遣などの非正規労働者、女性に対する差別・抑圧と闘う立場から「人権」という言葉が最近強調される。これはたんなるブルジョア的政治的権利だけでなく、共産主義に通じる全人間的解放を求める重要な概念である。障害者解放運動が切りひらいたこの地平を、労働運動、社会運動が共有し、共産主義の世界的発展を切りひらこう。


精神障害者の「自己決定権」のための抵抗(訂正)

2024-03-31 | 日記
【2023年版 障害者白書から見る
(間違っていました。自閉スペクトラム症者数は精神障害者の数に含まれていました。この一年で精神障害者数が急増したのはこれらの発達障害者数を、精神障害者数に数えたからだからなのですね。)
 
身体障害、知的障害、精神障害の3区分について、障害者数の概数は、身体障害児・者436万人、知的障害児・者109万4千人、精神障害者614万8千人となっています。これを人口千人当たりの人数でみると、身体障害者は34人、知的障害者は9人、精神障害者は49人となる。複数の障害を併せ持つ者もいるため、単純な合計にはならないものの、国民のおよそ9.2%が何らかの障害を有していることになる。(「精神障害者」数;厚生労働省「患者調査」(2020年)より。)
この中に、自閉スペクトラム症者数は日本人の千人あたり11~13人います。(ウィキペディア。)人口にして百五十万人ぐらいです。精神障害者数の中に自閉スペクトラム症は含まれており、総数は614万8千人ですが、20人に一人というのは決して「少数」者ではありません。しかしその運命を決めるのは相対的多数派の「健常者」たちが選んだ政府であり、相対的少数派の精神障害者・自閉スペクトラム症者には決定権がありません。先進諸国の「人権」概念はそれを補うための民主主義的概念でしたが、ガザのジェノサイド以降は有効性・正当性を失いました。
それに対抗しうるものとして注目されているのは、植民地諸国人民の抵抗権であり、武装抵抗権です。これらが新たに注目されるにいたっています。植民地諸国人民は決して少数者ではありませんし、人口では世界の八割を占めています。しかし金(資本)を握っているグローバル・ノースの少数派によって支配され、イデオロギー的にも支配されてきました。これからは、植民地諸国人民の抵抗権・武装抵抗権が評価される時代に入っています。イデオロギー的にもグローバル・ノースの作った価値観から脱却してまったく新たな価値観を作っていくことでしょう。そこで問題になるのは、パブリック・オピニオン(輿論)です。討議し決定する過程に、すべての人民が加わる新たな意思決定方法です。
人口的に決して少数者ではない精神障害者・自閉スペクトラム症者はこれらのパブリック・オピニオンの形成過程にどうかかわるのでしょうか。キーとなるのは「私たちぬきに私たちのことを決めるな」という考え方です。どれだけ強くこの考え方を「輿論」と出来るかによって、精神障害者・自閉スペクトラム症者の自己決定権が形作られるのです。「私たちぬきに私たちのことを決めるな」は「自己決定権」の別の表現です。決して少数ではない精神障害者・自閉スペクトラム症者が人間として自らを主張するためには、この「自己決定権」を獲得するための「闘い」こそが必要なのです。闘いです。抵抗権、「武装」抵抗権の問題が提起されているのです
 

日本に民主主義の勃興を

2024-03-30 | 日記

日本語では、「輿論(よろん)」(パブリック・オピニオン)と「世論(せろん)」(ポピュラー・センチメンツ)は大正期までかなり明確に区別されて使用されていました。それが第二次世界大戦後の「当用漢字」を定めるにあたって「輿論」の「輿」の字が廃止されてしまったことから、「輿論」と「世論」を同一視し「せろん」の方向に引っ張られる結果を生んだのです。今となっては「輿論」の漢字を廃止した人達の意図は分かりません。

輿論:(public opinion)、世論:(popular sentiments)の違いを英語から見てみます。もともとこれらの言葉は明治期に草奔革命家たちによって英語から翻訳されて民主主義を日本に実現するための日本語として作られた言葉だから、もとの英語を見ることで日本語の意味を考えてみたいのです。辞書を引いてみます。「public」:「一般の人々や社会全体を意味する英単語である。また、公共の、公の、公開された、といった意味も含む。」「opinion」:「意見、見解、持論、所信、(あることについての)一般の考え、世論、(善悪の)判断、評価、好意的評価、専門家の意見。」「popular」:「人気のある、評判のよい、(…に)人気があって、評判がよくて、好かれて、民衆の、人民の、大衆の、民衆的な、民間に普及している。」「sentiments」:「感情、情緒、情操、(芸術品に表われる)洗練された感情、情趣、(愛着・思い出などによる)感傷、多感、涙もろいこと、(しばしば感情の交じった)感想、所感。」

なお、世論調査の英訳は、public opinion poll; public opinion surveyであり、「輿論」を調べることを意味していますが、いまの日本では「せろん」の方向に引っ張られているように感じます。

この言葉の違いを廃棄したことは、日本における民主主義の実現にとって致命的な打撃を与えたのではないでしょうか。合議による意見形成という本来の民主主義に取って代わって、「雰囲気の形成」という極めて操作しやすいものを、国民世論(よろん)としてしまう結果を生んだからです。「輿論」の言葉を廃棄した人たちの意図は分かりませんが、結果として合議によって決定するという民主主義が失われ、「雰囲気」の形成による国民支配という、資本家たちにとって都合のいい国民支配体制が「民主主義の装い」を取ってこの国の統治形態となったのでした。

私たちにとって必要なのは、明治期の草奔革命家たちのように、「合議による輿論の形成」を再度勃興させることなのではないでしょうか。


イスラエルへの武器供与をとめる抗議行動に連帯する

2024-03-29 | 日記
アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、オーストラリアはイスラヘルへの武器供与を今すぐに止めろ。世界の人々はオーストラリアで抵抗している人々に連帯する。
The US, Germany, France, the UK and Australia must stop providing weapons to Israel immediately. People around the world stand in solidarity with those resisting in Australia.
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Regular protests have been taking place outside Australian firms that play a vital role in the production of F-35 Joint Strike Fighters, the same model being used by Israel to bomb Gaza.
イスラエルがガザを爆撃するために使用した同モデルであるF-35 Joint Strike Fightersの製造に重要な役割を担うオーストラリアの企業の外で定期的な抗議行動が行われている。
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精神障害者の「自己決定権」のための抵抗

2024-03-27 | 日記

【2023年版 障害者白書から見る】

身体障害、知的障害、精神障害の3区分について、障害者数の概数は、身体障害児・者436万人、知的障害児・者109万4千人、精神障害者614万8千人となっています。これを人口千人当たりの人数でみると、身体障害者は34人、知的障害者は9人、精神障害者は49人となる。複数の障害を併せ持つ者もいるため、単純な合計にはならないものの、国民のおよそ9.2%が何らかの障害を有していることになる。(「精神障害者」数;厚生労働省「患者調査」(2020年)より。)

この他に、自閉スペクトラム症者数は日本人の千人あたり11~13人います。(ウィキペディア。)人口にして百五十万人ぐらいです。精神障害者数と合わせれば八百万人くらいであり、決して「少数」者ではありません。しかしその運命を決めるのは相対的多数派の「健常者」たちが選んだ政府であり、相対的少数派の精神障害者・自閉スペクトラム症者には決定権がありません。先進諸国の「人権」概念はそれを補うための民主主義的概念でしたが、ガザのジェノサイド以降は有効性・正当性を失いました。

それに対抗しうるものとして注目されているのは、植民地諸国人民の抵抗権であり、武装抵抗権です。これらが新たに注目されるにいたっています。植民地諸国人民は決して少数者ではありませんし、人口では世界の八割を占めています。しかし金(資本)を握っているグローバル・ノースの少数派によって支配され、イデオロギー的にも支配されてきました。これからは、植民地諸国人民の抵抗権・武装抵抗権が評価される時代に入っています。イデオロギー的にもグローバル・ノースの作った価値観から脱却してまったく新たな価値観を作っていくことでしょう。そこで問題になるのは、パブリック・オピニオン(輿論)です。討議し決定する過程に、すべての人民が加わる新たな意思決定方法です。

人口的に決して少数者ではない精神障害者・自閉スペクトラム症者はこれらのパブリック・オピニオンの形成過程にどうかかわるのでしょうか。キーとなるのは「私たちぬきに私たちのことを決めるな」という考え方です。どれだけ強くこの考え方を「輿論」と出来るかによって、精神障害者・自閉スペクトラム症者の自己決定権が形作られるのです。「私たちぬきに私たちのことを決めるな」は「自己決定権」の別の表現です。決して少数ではない精神障害者・自閉スペクトラム症者が人間として自らを主張するためには、この「自己決定権」を獲得するための「闘い」こそが必要なのです。闘いです。抵抗権、「武装」抵抗権の問題が提起されているのです。


「先進国」の世論とグローバル・サウスの輿論

2024-03-26 | 日記

2023年10月から始まったイスラエルのシオニストによるガザの人々に対するジェノサイド、民族浄化は、先進諸国の価値観がもはや私たちのものとは違ってしまっていることを象徴しています。シオニストは単独でジェノサイドができている訳ではなくて、米国とドイツは最大の武器輸出国であり、2023年のイスラエルによる攻撃以来、その出荷量は増加している。その他の軍事輸出国には、フランス、イギリス、カナダ、オーストラリアがあったが、カナダは非難を浴びて輸出を停止した。

シオニストはこれらの国から供与された兵器を使ってジェノサイドを行なっているのです。ドイツではシオニストに反対することが犯罪視されていることに象徴されているように、これら先進国が築いてきた『人権』という価値観は、もはや私たちの価値観とは全く真逆のものになっていることを見なければなりません。

日本の商業マスメディアを含めて先進国では戦争は2023年10月7日の「アル・アクサ洪水大作戦」から始まったように煽動されています。これは嘘です。戦争は1948年のシオニストによるパレスチナ人虐殺・民族浄化から始まっています。ガザでは国際機関が「見事な民主選挙だ」と評した選挙で成立した「イスラム解放機構」(ハマス)による政体をPLOを使嗾したクーデターで転覆させようとしたシオニスト側が敗北してガザの正統政権として続いているのがガザのハマスです。シオニストはこれに対して三カ所しか出入り口の無い隔離壁を築きガザに物資が入らないようにしました。とくに電気、医薬品、食料がほとんど入らないようにしたことでガザの人々は「生きながらの死」と呼ばれる極限状態に一六年間も置かれてきました。

この状況を打開し国際社会に訴えたのがガザの解放勢力がすべて参加した二~三千人の兵士による「アル・アクサ洪水作戦」だったのです。パレスチナ側はイスラエルの基地二〇か所以上を攻撃して占拠し、イスラエル兵を捕虜にしました。一部の兵士がキブツを攻撃しましたが、イスラエルが宣伝したような「残虐行為」は一切行われていません。音楽祭で多数の民間人に死者が出たのは、イスラエルのアパッチヘリによる無差別攻撃によるものだということが分かっています。(イスラエルのラジオ放送で証言したイスラエル人の話による。)

シオニストは一六年間の「生きながらの死」攻撃にもかかわらずパレスチナ人が抵抗の意志を失わなかったことから、ついに、パレスチナ人をすべて虐殺する戦争に訴えたのです。これが先進諸国に兵器によって行われていることは前述しました。

これで証明されたことは、先進諸国の言う「人道」とか「人権」とかいう価値観は、「帝国主義的な植民地支配」を維持し植民地諸国人民を黙らせるための「武器」だったということです。グローバル・サウスの抵抗運動はいまだ一つの団結体を形成している訳ではないけれども、ガザの問題では団結して先進諸国に対抗しています。国連での有効な停戦決議にアメリカが拒否権を行使し続けている現実は、グローバル・サウスにとってはとうてい許し難い現実でしょう。

いまの世論は金(資本)を持っている者たちが作ったものです。グローバル・サウスやグローバル・ノースの底辺労働者たちにはまったく違う「輿論」(パブリック・オピニオン)があります。日本語では、「輿論」と「世論」は大正期までかなり明確に区別されて使用されていました。一般的に、「輿論」(よろん)は理性的で公的な関心を示すものであり、「世論」(せろん)は情緒的で私的なものとされています。「輿論」は多くの人々の意見を指し、「世論」は世間一般の感情から出た意見を表します。「合意」と「雰囲気」の違いです。雰囲気は金の力で作ることができるものです。一方、合意・コンセンサスは真の利益からしか形成されません。これが輿論と世論の違いです。


シオニストは「先進国」の価値観を代表している

2024-03-26 | 日記
シオニストはグローバルノースの価値観が歴史的に無効であることを証明している。彼らが主張してきた「人権」はグローバルサウスの人々には適用されない。それを証明したことで、彼らは世界の人民の支持を失った。呪われろ。
Zionists are proving that the values of the Global North are historically invalid. The “human rights” they have advocated do not apply to people in the Global South. By proving this, they lost the support of the people of the world. Be cursed.
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🔴「安全保障理事会の決議はすべて国際法です。 ” グテレス国連長官のスポークスマンは、ガザの停戦に関するUNSC決議は国際法の下では拘束されていないと米国の主張を拒否した。 LIVE更新⤵️
 
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シオニストはまたもや世界の人々の支持を失った

2024-03-25 | 日記
シオニストはまたもやガザの人々を殺したことで、世界の9000人の支持を失った。呪うぞ。
The Zionists once again lost the support of 9,000 people around the world by killing the people of Gaza. I’ll curse you.
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🔴 DEVELOPING: At least nine Palestinians have been killed, and a number are trapped under the rubble from an Israeli bombing of a house in Deir el-Balah in the c...
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🔴開発:少なくとも9人のパレスチナ人が殺され、中央地区のDeir el-Balahのイスラエル人の家を爆撃したことで、数が瓦礫の下に閉じ込められているとWafaのニュースエージェンシーが報じている。 http://aje.io/6ixox5
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イスラエルは彼らへのシンパシーを失っていく

2024-03-23 | 日記
シオニストはガザの一人を殺す度に、世界の千人の支持を失っている。
For every Zionist killed in Gaza, they lose the support of a thousand people around the world.
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🔴イスラエル軍は、ベイト・ハナウンの北西部とガザ北部のジャバリア難民キャンプ周辺、およびガザ中央部のヌセイラート難民キャンプを攻撃したと、パレスチナの報道機関Wafaが報じている。 LIVE更新⤵️
 
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レーニン絶対化の誤り

2024-03-22 | 日記

レーニンの「民族自決権」をウクライナに適用することは誤りです。レーニンの「民族自決権」論は、スルタン・ガリエフが活躍した旧ロシア帝国内のムスリム諸国では有効だったのかもしれません。ムスリムがその国家の多数を占めていたと想像されるからです。OECD・経済協力開発機構の定義では、特定の民族のみで95%以上の人口をしめる国家を「単一民族国家」と呼びます。それら諸国では、少数民族には保護的政策を取ればいいのだろうし、それらの国での「民族自決権」が誤りだとは言えないだろうと思います。(ちなみに日本では大和民族が96%を占めますが「日本は単一民族国家だ」という言説は批判されています。)

 ところが旧ロシア帝国領内でも東欧諸国は多民族国家であり「民族自決」という場合どの民族の自決を認めるのかという問題が生じてしまい、問題は単純ではありません。問題のウクライナでは、ウクライナ人77.8%、ロシア人17.3%、ベラルーシ人0.6%、モルドバ人、クリミア・タタール人、ユダヤ人がいました。(2001年ウクライナ国勢調査)。国勢調査には反映されていませんがロマもいます。(なお、2021年7月1日にウクライナ国会で採択された「ウクライナの先住民」法で認められた先住民はクリミア・タタール人、カライム人、クリムチャック人であり、スラブ系民族は後からやってきた人たちです。)

 多民族国家に単純に「民族自決権」を適用することは、比較少数派民族(少数民族ではない)の主権をどう認めるのかという問題が生じます。実際ウクライナでは「地方自決権」を求めた東部住民に対して、2014年から2021年までに、死者14000人を出す内戦が仕掛けられていました。(内東部住民の死者は約10000人。)(日経新聞2021年8月24日付け。内戦は2022年まで続いていましたが2021年8月以降の死者数は不明。)

 このレーニンの「民族自決権」論の欠点については、当時ポーランド出身のユダヤ人であったローザ・ルクセンブルクが指摘していました。2022年にウクライナに対するロシアの侵略戦争が開始された時に、左翼党派内では「ウクライナ人の民族自決権」を主張する人が主流を占めました。彼らが無視していたのは2014年からの東部紛争でした。比較多数派民族による比較少数派民族に対する民族浄化と言えるような内戦の問題です。このような少数派を人間として扱わない態度の間違いは、指摘する人が私を含めて幾人もいましたが、左翼党派では権力を占める人たちによって無視されました。

 いま改めて、レーニンの誤りと「レーニン絶対主義」を主張する左翼党派の誤りを指摘しておく必要があると思います。


アメリカとヨーロッパはイスラエルへの武器供与をやめろ

2024-03-22 | 日記

アメリカやヨーロッパはシオニストへの武器をとめろ。ガザのジェノサイドを可能にしているのはアメリカとヨーロッパだ。呪われろ。

America and Europe should disarm Zionists. America and Europe are enabling the genocide in Gaza. Be cursed.

 
Israeli defence and war cabinet minister, Yoav Gallant, is headed to Washington next week reportedly with a long list of US weapons that Israel wishes to receive for its war on Gaza. LIVE updates: aje.io/tuta0v
🔴 イスラエル国防と戦争内閣大臣のヨアフ・ギャラントは、来週ワシントンに向かうと報じられています。イスラエルがガザ戦争のために受け取ることを望む米国の武器の長いリストを持ってワシントンへ。 ライブ情報:aje. イオ/ツタ0v
 
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高見 元博
America and Europe should disarm Zionists. America and Europe are enabling the genocide in Gaza. Be cursed.
 
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ガザの人々と共に「人間」として生きる

2024-03-21 | 日記

いまは人間が人間性を維持することが不可能な時代だ。殺戮をただ見ているだけしかできない世界の人々は、もはや自らが「人間」であることを維持できないのだ。ガザの隔離壁を撤去せよ。ガザの殺戮をやめろ。ガザの人々が人間として生きられるようにしろ。シオニスト打倒。

We live in an era where it is impossible for humans to maintain their humanity. The people of the world who can do nothing but watch the carnage are no longer able to maintain their identity as “humans.” Remove the separation wall in Gaza. Stop the killing in Gaza. Let the people of Gaza live as human beings. Zionists must be defeated.
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🔴 DEVELOPING: During a raid, Israel strikes Nur Shams refugee camp with a drone, resulting in a bombing inside the al-Manshiya neighborhood, reports the Palestin...
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🔴開発:イスラエルは襲撃の最中、ヌル・シャムズ難民キャンプをドローンで攻撃し、その結果アル・マンシヤ近辺で爆撃を受けたとパレスチナの報道機関Wafaが報じた。 ライブ情報:aje. io/ws8771
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孤立を深めるシオニストとグローバルノース

2024-03-20 | 日記
グローバルノースがシオニストを支援することで、国際社会の中で彼らはより孤立化の道を進んでいる。世界の大半を占めるグローバルサウスと、グローバルノースの底辺労働者たちは、シオニストと彼らを支援している諸政府を、もはや支持していない。世界で孤立しているのはシオニストとそれを支援している「帝国」諸政府だ。
The Global North’s support for the Zionists is pushing them further into isolation within the international community. The Global South, which makes up most of the world, and the bottom workers of the Global North no longer support the Zionists and the governments that support them. What is isolated in the world are the Zionists and the “imperial” governments that support Zionists.
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WHOは、英国がより多くの援助を送る中、ガザでの子供たちが急性の飢えから「死の危機」にあると述べています。
 
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