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地球が回ればフィルムも回る(gooブログ)

『食卓の肖像』『悠久よりの愛 -脱ダム新時代』などを制作した記録映像作家、金子サトシのブログ。

鳩山法相の死刑執行に関する発言について

2007-09-27 00:09:47 | ニュース
(ニュース)
死刑執行は「自動的に」鳩山法相が退任会見で見直し提案
 鳩山法相は25日、内閣総辞職後の記者会見で、死刑執行の現状について「法相によっては、自らの気持ちや信条、宗教的な理由で執行をしないという人も存在する。法改正が必要かもしれないが、法相が絡まなくても自動的に執行が進むような方法があればと思うことがある」と述べ、法相が死刑執行命令書にサインする現行制度の見直しを提案した。

 鳩山法相はさらに、「死刑判決の確定から6か月以内に執行しなければならない」という刑事訴訟法の規定について、「法律通り守られるべきだ」との見解を示し、執行の順番の決め方についても、「ベルトコンベヤーと言ってはいけないが、(死刑確定の)順番通りにするか、乱数表にするか、そうした客観性がある何か(が必要)」と述べた。
(読売新聞

光市母子殺害事件 本村洋さんの陳述の要旨

2007-09-21 12:30:53 | ニュース
*僕は弁護団を支持する者ですが、本村さんの活動により、今回のように被害者の遺族が法廷に立つことが出来るようになったことについては、たいへん良かったと思います。現在の司法で被害者の権利がないがしろにされているのであればその点はたしかに問題だと思うので、僕は弁護団を支持すると同時に本村さんの活動についても支持したいと思います。
被告人にも、被害者の遺族にも、きちんと法廷で陳述をさせ、審議していくことが大切だと思います。

(ニュース)
広島高裁で20日あった山口・光市母子殺害事件公判で陳述した本村洋さんの意見の要旨は次の通り。

この裁判での意見陳述は2回目となります。5年9カ月前の広島高裁で、私は以下のように述べました。「妻と娘の最期の姿を君は忘れてはならない。君が犯した罪は万死に値します」

初めての意見陳述の時、死刑判決が下されない可能性が高いと思っていました。君が社会復帰した時に二度と同じ過ちを犯してほしくないと思い、人間としての心を取り戻せるようにと一生懸命に話しました。5年以上の歳月が流れ、死刑判決の可能性が高まり、弁護人が代わり、君は主張を一変させた。それがわたしを今最も苦しめています。

弁護団はインターネット上で裁判の資料を公開しています。妻の絞殺された状況を図解した画像が流布され、議論されている状況を快く思っていません。妻の悔しさを思うと涙があふれてきます。家族の命をもてあそばれている気持ちになるのは確かだと思います。

私は事件直後、事件を社会の目にさらし、司法制度や被害者の置かれる状況の問題点を見いだしてもらうことを選択しました。家族の命を無駄にしないことにつながると思ったからです。しかし、家族の殺害状況まで流布され、判断が間違っていたのではと悔悟の気持ちがわいてきます。

このような事態になったのは、これまで認めてきた事実を一変させ、新しい主張が理解しがたいことばかりであることが原因と考えます。君はこれまで起訴事実を大筋で認め、反省しているとして情状酌量を求めていたが、それはすべてうそだと思っていいのですか。私が墓前で妻と娘に報告してきた犯行事実はすべてうそだったと思っていいのですか。

私は納得できない。君が心の底から真実を話しているように思えない。君の言葉は全く心に入ってこない。たとえ君の新たな主張が認められず、裁判が終結したとしても、私には疑心が残ると思う。事件の真相は君しか知らない。

私は君が法廷で真実を語っているとは到底思えない。もしここでの発言が真実だとすれば私は絶望する。君はこの罪に生涯反省できないと思うからだ。君は殺意もなく偶発的に人の家に上がり込み2人の人間を殺したことになる。こんな恐ろしい人間がいるだろうか。君は殺意もなく、生きたいと思い最後の力を振り絞って抵抗したであろう妻と娘の最期の姿が記憶にないのだから反省しようがないと思っている。

私が君に言葉を掛けることは最後だと思う。最後に私が事件後に知った言葉を君に伝えます。老子の言葉です。「天網恢々(かいかい)、疎にして漏らさず(※)」。君が裁判で発言できる機会は残り少ないと思う。自分が裁判で何を裁かれているのかをよく考え発言してほしい。君の犯した罪は万死に値する。君は自らの命をもって罪を償わなければならない。

裁判官のみなさま。事件発生から8年以上が経過しました。私は妻と娘の命を奪った被告に対し、死刑を望みます。正義を実現するために司法には死刑を科していただきたくお願い申し上げます。

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007092001000765_Detail.html

草薙厚子氏の著書の件

2007-09-16 21:29:04 | ニュース
(ニュース)
「信念でやった」 奈良放火殺人・調書引用の著者
9月15日13時6分配信 産経新聞

 少年法か、言論の自由か-。奈良県田原本町の医師宅放火殺人事件で、フリージャーナリストの草薙厚子さんに、中等少年院送致となった長男(17)の供述調書を漏らしたとして奈良地検は14日、秘密漏示容疑で、長男を鑑定した京都市内の精神科医宅などを捜索した。草薙さんは、調書の引用について「信念を持ってやった」としながらも、「これからはおとがめないように書く」と話しているという。
 草薙さんの著書「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)は、内容のほとんどを関係者の供述調書の引用で占める異例の書だった。
 全253ページ。奈良県田原本町の医師宅が炎に包まれる事件の再現シーンから始まる。長男の逮捕直後の供述内容へと続き、激しい暴力を日常的に振るってきた父親の医師に、殺意を募らせる長男の犯行直前の行動や心境を明かしていく。
 さらに、父親が長男の実母である前妻にも手をあげていたことや離婚した経緯、「医者になるため」として暴力を交えて勉強を強制していたことが記される。家族のほか、小学校時代の担任教諭も供述調書の形で「証言」する。
 草薙さんは「はじめに」で、少年審判は非公開のため全容が報道されず「私が危惧(きぐ)するのは、事件そのものの異常性もさることながら、事件が頻発することによって人々があっという間に忘れてしまうことだ」と指摘。「事件について何かを語るためには、まず真実を知らなければならない。真実を知らなければ、加害少年の内面も分からない」としている。
 その上で、今回、調書公開に踏み切った理由を(1)少年の内面について何一つ確かな情報が報じられなかったこと(2)「家族のなかで起きた事件」であり、家族の内情を知る関係者の証言を得ることが困難なこと(3)焼死した医師の妻の両親から「真実を伝えてほしい」と求められたこと-と説明している。
 草薙さんは、関係者に「ある程度は覚悟していた。今回は信念を持ってやった。少年はこの本によって事件を起こした理由があったことが分かり、『モンスター』と見なされなくなる」としながらも、調書の公開については「意義のあるものであればやってもいいが、おとがめがないように書くだろう」と話しているという。
 また、草薙さんの本を出版した講談社学芸図書出版部は「先般の東京法務局の勧告は真摯(しんし)に受け止めており、少年法の精神を尊重して社会的意義のある出版活動を続けていく姿勢に変わりはない。今回の強制捜査についてははなはだ遺憾に思う」とのコメントを出した。
                   ◇
■権力かさに着た横暴
 ジャーナリスト、大谷昭宏氏の話 「この事件は受験生を持つ親にとって重要な内容で社会的関心も高く、ジャーナリストが真相に迫るのは当然だ。強制捜査は、捜査当局などの自分たちだけが知っていればいいという考えに立ったもので権力をかさに着た横暴なやり方だ。ただ取材源の秘匿は取材活動の生命線で絶対分からないようにすべきだった。今回は取材先が限られており、好意から協力してくれた鑑定医を強制捜査にさらしてしまったジャーナリストには猛省を求めたい」
                   ◇
■医師立件の可能性も
 板倉宏日本大法科大学院教授(刑法)の話 「医師や弁護士らは個人の秘密を知り得る立場にあり、秘密を守ることで成立する職業。それを漏らせば不特定多数の人に知らせることになるので、職業上秘密を守ることは必要で、立件される可能性は十分ある。ジャーナリストは、嫌がる鑑定医から無理やり調書内容を漏らさせたとなれば教唆犯に問われる可能性もなくはないが、取材側は基本的に情報を取ろうとさまざまな努力をするものだ。その可能性は極めて低いだろう」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070915-00000909-san-soci


*これはけっこう複雑な話の感じで、草薙厚子氏の著書が「内容のほとんどを関係者の供述調書の引用で占める」とか、供述調書を手に入れた先がすぐに推測できてしまうようなことだったらしい点は、書き方に問題があったというのか、事実をよりそのまま伝えようとしてそういう形にしたのかもしれないけれども、法に抵触するやり方をしていることに対する配慮が足りなかったのではないか?とは思う。

ただ、一方で、この事件で、加害者が父親から日常的に暴力を受けていたとか、発達障害だったといったことは、どうしてこのような事件が起きたのかの重要なポイントであり、この事件のルポルタージュならば当然、取り上げるべき事柄ではないだろうか? そうした内容に触れた供述調書が少年法やプライバシーなどの名目で警察や検察だけが秘匿するべきものなのだろうか? その点がそもそも疑問を感じる。
公開のやり方に問題があったとしても、こうした情報を知った草薙厚子氏がそうした内容をルポルタージュにしようとしたこと自体はジャーナリストとして間違っていなかったのではないだろうか?

あれ?福田28・1%、麻生18・7%だって・・

2007-09-15 13:05:56 | ニュース
*共同通信の緊急世論調査によると、次の首相にふさわしい人は福田28・1%、麻生18・7%だって。
あれ?国民の人気は福田より麻生が上なのかと思っていたら、そうでもないのかな・・。少し、意外な結果。

(ニュース)
福田氏が28%でトップ 次期首相の緊急世論調査
2007年9月14日(金)17:16
共同通信社は13、14両日、安倍晋三首相の退陣表明を受けて全国緊急世論調査を実施。次の首相にふさわしい人では、福田康夫元官房長官が28・1%でトップ、麻生太郎自民党幹事長は18・7%で2番手だった。海上自衛隊のインド洋での給油活動では、テロ対策特別措置法が期限切れとなる11月1日以降も「延長すべきだ」とする人が47・9%で、「延長すべきではない」の42・5%を上回った。