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地球が回ればフィルムも回る(gooブログ)

『食卓の肖像』『悠久よりの愛 -脱ダム新時代』などを制作した記録映像作家、金子サトシのブログ。

「障害者自立支援法案」に反対するメールフォームプロジェクト

2005-10-22 18:30:44 | 障害者問題・教育問題
10月14日の記事「障害者自立支援法案、参院通過」(記事カテゴリは「ニュース」)にコメントとトラックバックで、「障害者自立支援法案」の見直しを求める<意見メールフォーム プロジェクト>の呼びかけを頂きました。国会議員に直接、メールが届くもののようです。
法案はすでに参議院を通過し、与党は10月26日に衆議院厚生労働委員会で採決、27日に本会議で採決の方針と言われています。
緊急のものですので、呼びかけに答えて自分もメールしてみました。関心がある方はぜひ参加してみてください。

「32project」意見メールフォーム プロジェクト
http://sea.ap.teacup.com/32project/73.html


*僕が送ったメールは以下の通りです。
「障害者自立支援法について考え直してください」
大阪、御堂筋では3000人が障害者自立支援法に反対してパレードを行ったそうです。国会議員の方々はこうした障害者の人達の声を「自立」しようとしない甘えだと言って切り捨てるおつもりなのでしょうか?
応益負担では、たとえばトイレに行くのにヘルパーの力を借りることが必要な障害者がいたら、お金がかかるのでトイレに行くのを我慢しようということになります。そのようにちょっとしたことを我慢しようとする積み重ねが障害者の人を追い詰めることになっていくのは目に見えています。
国の財政事情が厳しいことは分かります。しかし、最低限の生活をおくるために福祉を必要としている人達のお金をむしり取ろうというのでは納得がいきません。効率がよいやり方だとも思えません。国の財政を建て直すために、何のお金を削るのかをもう一度、考え直されたほうがいいのではないでしょうか?


*参考
3000人をこえる参加者があった御堂筋パレードのレポートです。
http://www.kyosaren.or.jp/news/2005/1019_1.htm

障害者自立支援法案、参院通過

2005-10-14 13:46:15 | 障害者問題・教育問題
(ニュース)
自立支援法案が参院通過 障害者に利用負担求める
 障害者への福祉サービスを一元化し、利用料の原則1割負担を求める障害者自立支援法案が14日、参院本会議で自民、公明両党の賛成多数で可決された。衆院に送付、今国会で成立する見通し。
 同法案は、これまで身体、知的、精神の障害種別ごとに分かれていたサービス体系を一元化する内容。利用料が収入に応じた負担から原則1割負担に変わる一方、市町村の在宅サービスに対する国の財政負担を義務化し財政の安定を図る。
 現在公費補助がある精神障害者通院費用、人工透析患者など「更生医療」や障害児など「育成医療」対象者の医療費も原則1割に引き上げられる。施行は来年4月。
 同法案は障害者団体などからの負担増への反発が強く、先の国会では審議が難航。衆院は通過したが、参院で審議中に衆院が解散されて廃案となり、今国会に再提出された。
(共同通信) - 10月14日11時39分更新

障害者自立支援法案に反対する集会のお知らせ

2005-10-06 00:09:43 | 障害者問題・教育問題
障害者自立支援法案に反対する全国での集会のお知らせ

*以下はすでに終了
■とうきょうフォーラム
 いまだから語り合おう!障害者施策の明日を
10月4日(火) 13:00~16:30
会場:なかのZERO大ホール


*今後は10/8 宮城、10/15 熊本、10/18 大阪
で集会・シンポジウム、パレードなどが予定されています。

■ハートインみやぎ2005 <ハートインみやぎ実行委員会>
  障害者福祉の明日はどっちだ-自立支援法ってどおよ?-
  精神障害への理解を市民に広め、誰もが住みやすい社会を!
10月8日 13:00~17:00
場所:仙台メディアテーク1F オープンスクエア
http://blogs.yahoo.co.jp/e999jp/12322471.html

■障害者自立支援法案 廃案を受けての仕切り直し
  「私たちが願う、これからの障害者福祉」
  今一度、障害当事者・家族の願いに立ち返って
10月15日(土) 13時より16時
場所:熊本学園大学4号館(熊本市大江2-5-1)
主催:きょうされん九州ブロック きょうされん熊本支部
http://blogs.yahoo.co.jp/e999jp/12233558.html

■えっ!?廃案の法案がそのまま復活!? 「障害者自立支援法」では自立できへん!10.18御堂筋大パレード
10月18日(火) 11時30分集合
場所&コース 中之島剣崎公園→淀屋橋→難波 約4.5キロ
主催 自立支援法を考える大阪のつどい実行委員会(13団体)
http://www.normanet.ne.jp/~jadh/0705/2005autumn.html

「教え方」をどうするかこそ議論すべきなのでは

2005-08-29 15:06:35 | 障害者問題・教育問題
日本の子供たちが学力低下しているので全国一律学力テストが復活するという話が出てきていて、学力テストはいいか悪いかという議論があるようだけど、どうもこういう議論は問題の本質を逸れてしまっている議論のような気がしてしまう。
僕が思う、肝心な問題の本質とは、子供たちの学力が低下しているのは教師の「教え方」の工夫が足りないところがあるからではないか、今の子供たちにもっと伝わるようにするにはどのような「教え方」をすればいいのだろうか?ということである。
本当は、そこのところこそ、文部省と現場の教師が一緒になって議論を交わし、そして具体的なよりよい今の子供たちへの「教え方」を考えて行くことが必要なのではないだろうか?と思う。
たとえば、今の子供は数学が出来なくなっているらしいが、これは小学校低学年の段階で数字などを概念的に把握できなくなっている傾向があるからだという。おそらくテレビ、インターネットが発達したビジュアル時代の影響もあるのだろうが、抽象的な概念の把握力が落ちているのではないだろうか? そうした今の子供たちに数学を教えるには、ビジュアル的に具体的なものを示して教えるといった「教え方」の工夫が必要になってくるのではないだろうか?
つまり、肝心なのは、今の子供たちに分かりやすい「教え方」の工夫を編み出して行くことではないかと思うのである。
僕は全国一律学力テストを復活させることに特に反対ではないけれども、学力テストをただ復活させたからといって、学力低下がふせげるわけではないと思う。問題は、学力テストを行った結果をどのように「教え方」の実践に生かしていくかということである。たとえば、学力テストを行った結果、ある小学校で特別、数学の平均点が良かったとする。それはその小学校の教師の「教え方」が工夫されていて上手いものであるためだったならば、そのような「教え方」を文部省が把握して、全国の他の教師たちに伝えて行く。こうした実践において、学力テストをする意義が出てくるのだと思う。
そのような実践に結び付けないで、学力テストはやるべきなのか、かえっていたずらに競争を招くものだからやらないほうがいいのか、と議論をしていても始まらないのではないだろうか?
どうも、文部省関連の教育の議論は

・学力テストをやるのがいいのか、悪いのか?
・「ゆとり教育」はいいのか、悪いのか?
・授業時間数を増やすのがいいのか、悪いのか?
・30人学級にするのがいいのか、悪いのか?

といった議論をするばかりで、学力テストをやるならそれをどう教育の実践に生かして行くのか、「ゆとり教育」をやるならそれをどう教育の実践に生かして行くのか、30人学級にするならどういう教え方にするのか、といった議論に繋がって行っていない気がするのだ。そういう「教え方」の実践の具体的な議論へと繋がって行かないのならなんのための議論なんだかがよく分からなくなってしまうのではないだろうか。
たとえば、30人学級にするメリットは、ひとりひとりの子供に懇切丁寧に教えられる可能性を持つということだろう。しかし、30人学級にしても、40人学級の時と全く同じように教師が教壇から講義をしているのならばひとりひとりの子供の理解はなんにも変わらない。ただ40人を30人にしてもそれだけでは何も違わないのである。30人にするなら「教え方」を変えてこそ、30人にする意味合いが出てくるのだ。だから、「教え方」をどう変えて行くのかを議論しないで、30人学級にするのがいいかどうかを議論していても仕方がないと思うのだ。

以上は、教育に関して全く素人の人間が勝手に考えたものである。