1度目の夫チャールズはお金目当。意地悪された友人の婚約者だったので復讐をかねて奪い取った。
2回目は妹のスエレンが長年愛を温めてきたお金持ちの婚約者のケネディを、瞬殺で略奪婚に持ち込んだ。この事実だけつなげるとまったく極悪な女。今なら叩きまくられそう。
しかも、1回目も2回目も愛情なんか無い。チャールズはまだ若いけど鈍感で、ケネディは四十のジジイで貧弱。(スカーレットの感想)。でも、その時のスカーレットからしたら、彼らのキャラなんかどうでも良い。鴨がネギ(彼女の虚栄心を満たすものや財産)背負ってやってきんだから、それはもう頂戴するしかない!強欲な彼女はそう考えた。
悪いことしたかしら?などとチラとも思わない。むしろ、意地悪なハニーなんか一生結婚するな、とか、ケチなスエレンにケネディの財産を渡せる訳ない、などと自分を正当化する。やっぱりかなり狂ってる?
しかし、戦争がもたらした沢山の悔しさ、恐怖、厳しい選択。ギリギリの攻防戦の中だ。仕方ない面もある。でも、こういう時こそ彼女は本領発揮する。イキイキ、ハツラツしてくるんだ。もうしようがないよ。
当時でもスカーレットを好きな女性はほとんどいないと原作にはある。
だが、そんなスカーレットをただひとり哀れにみているのが、誰あろう憧れのアシュレ様。
また、こうも考える。彼女に「君は侠気がある」と伝えたところで「なんのこと?」っていうだろうなって。
この辺の2人の感覚の違いが埋まることはない。だから、アシュレはスカーレットを選べない。スカーレットの方は、ずっとアシュレの銀髪の雰囲気イケメンに夢を見続けてるだけ。