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スカーレット・オハラ 最初の結婚

2022-03-28 17:15:00 | 日記
映画では、アシュレとメラニーの結婚式の翌日にスカーレットの式が行われていた。が、しかし原作では、スカーレットの式の方が1日早く執り行われている。
短い映画時間の中では仕方ないか。でも、スカーレットの嵐のような性格の醍醐味を描くならここをすっ飛ばすなんてもったいない!スカーレットの激しさを薄味にしないと観客はついてこないか…

碧色の目でまばたきして、にっこりエクボを作ればでたいていの男性を落とせたのに、
肝心のアシュレにだけは失恋した。しかもそのことを、普段から小バカにしてた友だちにみすかされてて(友だちからも嫌われてる)、もう皆んなに言いふらされてる!絶対絶命!このモテ女のスカーレット様がコケにされ、この夕方には群中の笑いものになってる!もう逃げ帰りたい!


一旦、弱気になるものの、<新しい考えが鋭く胸にきた。>←(王道の大久保康雄訳。カッコいいので。)逃げることはできない!こうなったら、悪口も屈辱も最後まで見届けよう。じゃないとさらに悪口がひどくなるだけ!ああ、もうこの屋敷にいる全員に復讐したい!ここにいて、皆んなに悪いことしたと思わせてやろう。
そう憎悪をたぎらせながら、屋敷にとどまる決心をするスカーレット。

ってこれ、この発想になるのって、ものすごい自己肯定感だと思う。この尋常ならざる自己愛!意味のない自信!まっすぐな感じ。ここがスカーレットの最大の魅力なのよ。これ、まさに開拓者魂の血。父親ジェラルドから受け継いだ。
屋敷にいる全員にどうやってあやまらせるのよ?すんごいふくらむ妄想。負けて逃げるぐらいなら、恥かいても叩かれても戦いを挑む。あ、スカーレットは負けても負けを認めない人々の血も流れてるんだった。


そして、とどまる決心をしたとたんに、向こうから最初の夫となる金持ちチャールズがやってくる。ま、良かったかどうかは置いといて。

この男にはたくさんお金がある。(大久保康雄訳)この男と結婚したら、アシュレもあれは冗談だったですませる。と、瞬時に頭を働かせてる。しかもハニー(大嫌いな友だち)の婚約者を奪うことにもなって、復讐完了。いまに私が立派になってここを訪ねてきたら、みんなきっと悪いことしたと後悔するに違いない!(誰にもなにもされてないような気がするけど?)

とにかくこれで、虚栄心、プライド全てを満たせる!早くも、問題解決!
ただ、次の瞬間には、大切な大切なアシュレとは永遠の別れになったと悟ったスカーレットではあった…



ただ、それで諦めるようなスカーレットではないのだけどね。


それにしてもなんで1日前の挙式こだわったのか?先に結婚という勝利宣言をして、皆んなを黙らせたかった?独身のままアシュレの式にでたくなかった?