今日のお楽しみ。

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「ドライビング Missデイジー」nhkBS

2023-02-27 23:44:06 | 日記
もう今から34年も前の作品なんだ。
当時、とても評判になって、あまりに評判だったので、TV CMでもコレ観なきゃ、何観る?って感じで推してくるし、なので内容もなんとなく想像ついたし、もう観なかった。
頑固なおばあさんが黒人運転手と、反発しながらも友情育んでいくってざっくりいうと、そういうお話なんでしょ?って。
で、今回初めて観た。
やはりそういう話しだけど、自分がもう若くなくなって、おばあさんは母に近い年齢となり、実感がともなってきて、ジーンとさせられるシーンがたくさんあった。
老女ミスデイジーの自立心これが頑固なわけだけど、だんだんと老いを感じるたびにホークを頼りにせざるを得くなって来るわけで、そこをわりと淡々と受け入れていく素直さが素敵。ホークもそれを、それ見たことか、などと言わず、サラッと流してあくまで雇われている立場を忘れない。けど、間違いはキチンと正し、言うことは言うという二人の関係性、距離感がとても品性が保たれてて良いのだ。アカデミー作品賞も納得。
ストーリーなかばで、必要にかられて文盲のホークに、元教師のデイジーが「バウハーさん」の文字を教えるシーンがあって、そこも教え方がカッコ良すぎて、感心しきり。
時を経て、ホークがデイジーに食事介助するシーンはもう美しすぎて感動の嵐。
これは、やはり年齢を重ねた自分だから、感動できるんだと思った。


「朽ちゆく庭」伊岡瞬 著

2023-02-21 10:59:00 | 日記
この遅読の私が約2日で読み切ってしまった読ませる本書。とにかく、次々と気になり止まらないのは本当。

帯には
絶対に言えない"秘密"を抱える家族 壊れゆく家庭を描く"危険"なサスペンス長編 とある。

去年の夏に図書館予約して半年かかって順番が回って来た。人気なんだ。

不登校の中学生、真佐也が主人公。母は心配しながらもパート事務で上司と不倫。父は中堅ゼネコン勤務で、一人息子にもあまり関心示さず。

とにかく、この両親をはじめ、真佐也の周りにろくな人間がいないので、(真佐也は芯のあるしっかりした少年)イライラしながらというより、もうあきれながら読んだ。とくに感動もないし、けど、ラストの展開はそれが実際かもしれないと納得させられた。

人間って退屈な幸せやちょっとした誘惑があれば、残念ながらだらしない方向に陥ってしまうこともあるかな、とも思う。反面教師にしたい読書。



iPhone14 CM 徒競走を並走撮影する驚愕の母

2023-02-15 10:36:00 | 日記
iPhoneの新CMが斬新すぎ!
運動会の徒競走で外国人母親がiPhone14のアクションモードで、息子と並走して撮影するってやつ。
自分の顔の前にiPhoneを横に構えて、子供の真横からほぼカニ走り(だと思う)で猛ダッシュ。ずっと息子の横を張りついて走る。保護者の前をかき分け、つまずきもせず、完走した!母の迫力スゴイ!撮影したあとの真剣そのものの母の無表情(iPhoneを顔から外さない。そこはiPhone主役やもんね)怖い、けど面白い!
よく、あんなCM思いついたなあ。むしろ安易すぎ?もうギャグ漫画やん!だけどそれをリアルに撮るって…しかも映画の完成度。もしかして、母は、息子をスター選手に育てたいのか?家帰って、この走りはここが良くない、とかダメだしに使うつもりか?母の身体能力もスゴイそうやし。アメリカンドリームの一場面かもね。とにかくただただ、こんなハードな状況でも手ブレなし!それを言いたいがためのCMとは、よく分かる。そしてインパクト大。
Twitterの感想は、「好き!」「面白すぎる。」と、「迷惑。」「異常!」「危ない。」「バカ親。」と好き嫌いが半々かな〜
どこのCMなのかなと動画探したけど、みつからん。


ケラリーノ・サンドロヴィッチ「世界は笑う」@wowow

2023-02-13 23:51:00 | 日記
去年、京都劇場で観劇した芝居を再びwowowで観る。
劇場で観るのとテレビで観るのとはやはり違うなあ。
劇場では、じぶんの観たいとこばっかりみて、見逃してるとこたくさんあるんだなあ。
テレビでは、ちゃんと今、ここに注目してくださいと誘導してくれるんだ。
なので、話しが良く分かったし、2回目だしね、ラストシーンではwowowの方が、キュンキュンしてしまった。
だけど、役者のインパクトは圧倒的に生の劇場だ。舞台独特の熱量がまったく違う。
最初の方で山西惇が酷いメイクでオカマを演じるんだけど、それが楽しそうで面白すぎた、てっきり一人で演じてると思ってたけど(ここが観たくてwowowでも観たのだ)千葉雄大とふたりでやり取りしてた。でも、オカマメイクと、その物腰が可笑しすぎて千葉くんがすっ飛んでしまってた。千葉雄大はけっして悪くない。
私が山西惇ばかり目で追ってたんだろう。だけど、テレビだと、そのインパクトは減る。だって、途中、ちゃんと千葉雄大が映るから。その分、山西惇の映る分は減るわけだし。そこが残念というか、何というか。
しかし、この長いストーリーはどちらかといえば、テレビ向きな感じ。どこをとっても面白いエピソードが入るし、笑えるけど、3時間半は長い。wowowでも3回に分けて観た。


青年団「日本文学盛衰史」観劇

2023-02-06 17:36:07 | 日記
題字は、文豪たちの直筆より



平田オリザ主宰の劇団、青年団の芝居をずーっと観たくて、(もうだいぶ前に一度観てから、あ、こんな面白かったんだ、静かな演劇とか言われてるから、小難しいのかと思ってた。とうれしい裏切りにあったもののなぜか、大阪近辺での公演がなくて、見逃したのかもしれんが)昨日やっと、数十年ぶりぐらいに観ることができた。

原作が高橋源一郎の「日本文学盛衰史」。作・演出が平田オリザ。
日本文学史を知らないとちょっと難しくて、ついていけない部分も多々あった。
けど、文豪たちが通夜の席に集まって、わちゃわちゃ文学について「内面って何?」とか語り合ってて面白かったです。
最初は、北村透谷の通夜。北村透谷? 国語の試験で出てきた人物ってぐらいしか知識のない私。なのによく最後まで寝ずについていけたこと。
それから、もう2人の文豪の通夜がありラストに夏目漱石の通夜(だったと思う(`_´)ゞ)と文豪たちの通夜を舞台に、現代の出来事(ミルクボーイの漫才のパロディとか!)とちょっとリンクしたりしながら、日本文学について考えるというようなお話。しかし、もはや外国文学シェークスピアやチェーホフが翻訳されていて、文豪たちは文学とは?の答えを知ったので、模索するしかないという感じ。と、アフタートークで平田さんが語っていたと思う。ニュアンスが違ってたらすいません。やっぱり難しい。

それにしても平田オリザの芝居は安い。今どき前売り3000円なんて。大物人気役者や劇場の大きさもあるでしょうが野田秀樹との差額は、一万円ほどか。演劇界の二大巨頭と言っても過言じゃないと思うけど、それぞれのスタンスが激しく違っている。