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「風と共に去りぬ」映画と原作の違い

2022-03-22 22:36:00 | 日記
語りたくなる。
まず、メラニーの外見について。まあ、スカーレットのゆがんだ主観によってディスりまくられる。

映画のメラニーは、ふっくら真珠色にかがやく頬(病弱設定なのに、とても健康的!)慈愛をたたえた大きな瞳、形良いピンク色の唇はいつも口角が少し上がって気品が溢れている。まさに聖女(これはイメージ通り)だ。(女優の)身長も普通に160センチ。
これが原作ではメラニーのことをねずみのように貧弱ーー痩せて小柄で子どもっぽいーーほとんど不器量で平凡なハート型の顔ーーと軽蔑している。
たしかに映画でも、メラニーは前髪センターパートでハート型に似せてるけど、それさえ幸福感の象徴のようで、しかもよく似合っていて美しい。

そして、次女のスエレン。なぜか髭もじゃの40男(お金持ちだが)と婚約中で、三女のキャリーンより器量が悪いような書かれようなので、どんな容貌かと思ってたら、意外と映画ではブロンドの縦巻きロールが印象的なシュッとした美少女。スカーレットとネックレスの取り合いになった時、スエレンの縦巻きロールをグイッと引っ張るスカーレットの仕草が面白い。

それから、憧れのアシュレの妹たちのこともボロクソ。アシュレは灰色の目を引き立てる濃い黄金色のまつ毛をしているけど、妹ハニーとインディアのそれはまばらで色も薄く、ハニーのことは、まつ毛のないうさぎのような奇妙な印象といい、インディアのことは平凡というしかないと手厳しい。
で、映画のハニーはというと、全然ウサギではない。パーティ客を父と一緒に迎えるさま(イケメン探して若干キョロキョロしている)は、ホテルの受付嬢か、旅館の女将、顔立ちでいうなら浪花千恵子(古いけど)でしっかりもの。インディアについては、気がつかなかったがやっぱり平凡だからか?

以上が、私が感じた外見についての違い。本当は、もっともっと大きな違いがあるが(翻訳家の解説本が凄い!)
もう一つ小さな違いを発見した。
映画では、アシュレとメラニーの結婚式が先で1日後にスカーレットとチャールズが式を挙げている。が、原作では、スカーレットの式の方が1日先である。これは、スカーレットにとっては、重大なことである。なぜなら、アシュレに振られたという世間のゴシップを押さえ込むことが必要だったからだ。けど、この後、アシュレの結婚式で、スカーレットは心底、後悔し、自分を責め反省するのだ。もう永遠にアシュレは自分のものにならないと。