最初の導入部(じゃあ始めようか、とスタートさせたのが監督?)から、5分ぐらいは、えらいほのぼのしたミュージカルやなあ、と微笑ましくみていたけど、本筋に入いったら、もう退屈の一言。1時間すぎた頃からマホの時計を3回見た。感染対策で両隣空いてるから許して。
不思議と眠くならないのは時々入るゴシップ雑誌風の演出がテンポをあげてるから?暴力的で自己中なスタンダップコメディアン(客と演者があんなに言い合いするの?)のアダムドライバーが気迫で演じるからか。といって内容はない。どっかの映画評論家がアダムドライバーは今、色んな監督に引っ張りダコだからいい映画にでてる。って、言葉を信じてみに来たのに。。。
この監督は、昔、「ポンヌフの恋人」を撮った人で、これも見る人を選ぶ監督かも。ポンヌフの恋人は、理解できない派だと当時思ったので観なかった。その監督だとは知らなかった。
それにしても物語前半は平々凡々。もっと短くカットして!って夏井先生に怒られそうなほど。有名人同士の夫婦がダメになる話は山ほどあるよって。だけど、主人公に生まれた子供がユニーク。人形で表現されてて、その喋らないベビーは父の悪事をじっとみている。ラスト、監獄に入った父と対面した時、本当の人間となり…ここには感動の演出が。
大掛かりで独特な映画だけど、イマイチ、誰にも感情移入しにくかった。海で死んだ母も歌っちゃダメでしょ。