くるるきにっき

クルルキ将姫/亜子が創作活動、バンド活動等をする中で感じた日々のいろんな事をかきます。

去年の個展でキャプションと共に付けてた詩のひとつ

2005-11-08 23:56:28 | 詩でもかくかー
小鳥
あたしののどから ひねりだされていた音
しばりつけられて
ちいさな籠で飼われていた楽器
うまれたときからこうだから
苦しくはない

あたしののどから ひねりだされていた音
とじこめられて
ふかふかの毛布にくるまった楽器
うまれたときからこうだから
苦しくはない

あたしが神様だと だれが云ったの?
これ以上ないくらい
愛されて
だきしめられて
それでもこわれてしまったの
だいじなものは ひとつだけ
だけど それこそ もう戻ってこない

あたしが神様だと だれが云ったの?
これ以上ないくらい
愛されて
だきしめられて
それでもこわれてしまったの
あたしの体はもう鳴らない
かたわれの小鳥はもういないから

あなたにはもう 叫びすら きこえないわ
ちいさな石になって
この星が破裂するまで
あたしをひとりにしたいなら かまわないわ
地底深く潜って
だれにも届かない所で
泣けばいいのでしょう

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